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なぜ「世界の小津」じゃないんですか?

「世界のクロサワ」はよく聞くフレーズです。しかし、小津や溝口作品も海外では人気がありますよね。 最近の記事で「外国人が選ぶ歴代邦画トップ40が話題」 http://www.all-nationz.com/archives/1044264784.html これによると、1位は小津監督の「東京物語」ですし、溝口健二や成瀬巳喜男さんも黒澤さんと同じほど海外で人気のあった監督だったと思います。 黒澤氏だけが何故 「世界の・・・」という枕詞を付けて呼ばれるのでしょうか? よろしくお願いします。

みんなの回答

回答No.5

 今晩は。とても大事な御質問です。 ◉カンヌ国際映画祭パルムドール、日本人初受賞は、  1954年、地獄門 。 衣笠貞之助 監督    ”80年代に、黒澤明、今村昌平は二度受賞。 ◉ベネチア は、”51年、羅生門: 黒澤明。     ”58年、無法松の一生: 稲垣浩。”97年、北野武。 ◉ベルリン は、”63年、今井正。 世界の..〉などと云う枕詞は、日本のマスコミ用語でしょうが、 先づは〈世界の三船.〉が最初だと思います、それ程に世界的に著名度が高かった。60年代末でしょうが、ミックジャガーやAドロンと酒飲んでます。〈世界のクロサワ〉は、80年の受賞からでは?、つまり、 王貞治さんの世界記録の報道に倣ってでしょう。ジョージルーカスやスピルバーグが持ち上げて再評価した事も大きい。 ~他方、小津安二郎作品は、松竹の正月映画のようなもの、初春封切りとか。つまり後輩の山田洋次の寅さんのような観られ方だったらしい。 無論、国内の人気投票では、キネ旬報などでも年間10位には必ず入る。 小津は”63年没、世界的評価はその後でした。東大教養部: 映画スクールの、蓮實重彦( 黒沢清や周防正行,青山真治の師匠.)らがフランスの、カイエ・デュシネマ誌と同期して”70年頃に顕揚し、享けて73年組”と称される、ヴェンダース達が賞賛、笠智衆主演で「東京画」も撮りましたね。次世代の、カウリスマキ、ジャームッシュ、侯考賢、キアロスタミ監督らがオマージュFilm作った。 ◉溝口健二は「山椒太夫」の名ラストシーンを、ゴダールが“気印ピエロ”だったかに引用。トリュフォー達が、ヌーヴェルヴァーグの先達として、ジャンビゴ、ルノワールと供に持ち上げてからです。 溝口フィルムの名花大女優; 山田五十鈴さんの訃報はフランスでニュース報道されてました、流石に文化大事の国だわ。若尾文子様でも同扱いか? ◉成瀬巳喜男 は職人と見られてたようで、助監督として付いた黒澤明も其処を評価してる。世界的に成ったのは、80年代に川喜田かしこ様がロカルノで紹介したのが契機、此れもシネフィル作家のカラックスやDanielシュミットらが、主演の高峰秀子さんを賛美してからですね。 ~以上の様に、お三方は欧州の作家の評価が高い。黒澤はアメリカ中心でしょう、王さんと同様。〈世界の王〉と言っても、野球の無かった欧州では誰も知らないし。逆に米国で、小津特集上映され始めたのは近年で、漸く理解し始めた処でしょう。~私にとって日本最高監督は、小津の盟友; 山中貞雄です。残念ながら三作で戦死為れた。 次点は、マキノ正博監督、高倉健と組んだ東映任侠は世界の何処にも無い,輝くフィルム芸術です。最近、生誕百年特集が、蓮實重彦の尽力でパリかロカルノで上映されたはずですが、どう受け取られたか?  マキノ高倉は、此れからだと思いますよぉ~。

回答No.4

日本映画が国際的な賞を取ったのは黒沢明の「羅生門」が最初。それで<世界の黒沢>と称されるようになったのです。野球の王がホームラン記録を樹立したときは「世界の王」でした。

0123gokudo
質問者

お礼

回答有難うございます。 なるほど、なるほど・・・

回答No.3

「日本の小津」だからです。

  • IDii24
  • ベストアンサー率24% (1597/6506)
回答No.2

小津や溝口が海外で評価が高くなったのは最近の話しだと感じます。少なくても生前から人気があった記憶はありません。それに比べて黒澤は生前から人気があり、出す作品に対して世界の期待も高かったです。 つまりその当時から世界の黒澤といわれていました。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15295/33014)
回答No.1

 黒沢の方が、日本以外の観客を意識していたからかも知れません。彼以外の名前が上がって来たのは、海外での日本文化への評価の質が上がった結果のように思います。

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