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溝口健二監督の人気

今年は、溝口健二監督が亡くなって50年なそうです。 私は、監督の「西鶴一代女」や「新・平家物語」が好きです。 ただ残念なことに黒沢明、小津安二郎らとともに日本が誇る三大巨匠の一人ですが、二人に比べ、あまり話題に上りません。 たとえば、映画評論家は別にして、最近の映画監督や文化人、俳優で熱烈なファンという人もほとんど見かけません。 (周防監督は、小津の大ファン) また一般的な知名度も前出の二人に比べると低い気がします。 なぜなのでしょうか。

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  • isoiso0423
  • ベストアンサー率64% (1125/1741)
回答No.1

ボクも溝口監督は好きですが、日本じゃあまり話題にならないのがちょっと不思議ですよね。 昨年の成瀬巳喜男生誕100年では研究書がたくさん出版されBSでも特集があったのに。 これは勝手な想像でしかないのですが、まず溝口作品の大半を製作した”大映”が早々に倒産してしまったこと、そのせいかDVDなどにまったくなっていないことなどがあげられるのではないかと思います。 大映は角川大映として現在存在していますが、国内じゃDVDにしてもそんなに儲からないと思われているのか、製品化のはなしはまったく聞きません。 それに比べ、海外では溝口信奉者は多く、フランスやアメリカではDVDが何本も出ています。 ボックスセットまで出ているので、これはちょっと驚きですよね。 下記で検索するといくつもヒットします。 http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=FOR26110&PHPSESSID=2fa0e9d4a8e42d0834a48c79a63fbace 特にヌーベルバーグの監督たちは崇拝してたそうで、ゴダールは初来日のとき、まっさきに溝口の墓参りに行ったそうです。 毎年恒例の日本に於けるフランス映画祭でも、関係者がインタビューで溝口が世界最高の監督だとべた褒めしていました。 余談ですが、日本映画専門チャンネルでは没後50年で溝口特集があり、「名刀美女丸」などかなりレアな作品まで放送していましたよ。

その他の回答 (2)

回答No.3

おっしゃるとおり溝口健二は一般的な認知度において黒澤や小津に劣るかもしれません。残念ですね。やはりあの長回しが現代の日本人には苦痛なのでしょうか。それにほとんど読まれることのない古典文学の映画化も多いですし。ただ海外ではやはりその名声に陰りはないようです。 http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/02/post.html >最近の映画監督や文化人、俳優で熱烈なファンという人もみかけません。 確かに今現在活躍中の映画監督や文化人が「溝口サイコーです!」などといっているのは見たことがありません。まあ、最近著しいテレビ演出の方から本編(死語か?)を監督される方などはひょっとすると溝口の映画を見たことがない人が多いかもしれません。 ただし、例えば小津の映画をパクったような消臭スプレー(○ァブリーズ)のCMなどを見るととてもいやな気分になりますし、小津のファンである周防監督なども初期作品以降小津テイストはだんだん薄まっていきます。 黒澤映画は活劇がメインですので今の人にも分かりやすいということはあります。 それでは溝口の映画は我々日本人の前から失われていく作品なのでしょうか。 答えは「否」です。 現代の日本映画は一部のテレビ系映画を除き基本的にワンシーン・ワンカットで構成される作品がほとんどです。これは現場における予算的な問題もあるのかもしれませんが、私が思うにこのスタイルは日本人を描くのに一番適した表現方法ではないのかと思うのです。日本人の生理的表現ともいえましょうか。 結局日本映画というのは日本人を描くことですから究極的には溝口映画に接近していく、というのが私の考えです。名はあがらずともスタイルは今の日本映画を支配しているのです。 ちなみに私の一番好きな溝口映画は『近松物語』(54年 大映)です。黒澤の『七人の侍』と同じ年に公開された名作です。

  • m-tahara
  • ベストアンサー率38% (383/983)
回答No.2

 大学の一般教養ゼミで「赤線地帯」を観てから好きです。挙げられている他の二人(+成瀬巳喜男も)も好きですけれど。  他の三人が長命でカラー作品まで撮り続けたのに対し、彼はまだ盛りの1956年に亡くなってしまったため存在感が薄れた、とことがあるようです。  他の方々が巨匠と言われるようになるのも60~70年代ですよね、確か。  50年代と言えば日本映画のピーク期ですから、次々と新しい作品・監督が登場し続けていたためそこで消えてしまった人を大事にする余裕がなかったのでしょう。  100作品も監督しているのに、現存してるのが34作品(共同監督etc.含む)というのも残念な限りですし、日本での彼のポジションを浮き彫りにしているように思います。

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