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ポピュラーミュージック 曲分析
自分は今作曲技能向上のためにポピュラーミュージックの曲の分析をしようと思っています。 これまではメロディーとコード進行を耳コピして書き出し、「ここはメロが右肩上がりに対してコードは右肩下がりだから、広がる感じがする。」など楽譜をぱっと見てわかる情報のまとめをしていました。 ですがこの方のブログのように「こういう進行だからぐっとくるんだ。」みたいな詳しい分析には至っていません。 http://m.ameba.jp/m/blogTop.do?unm=ongakuriron&guid=ON そこでみなさんにお聞きしたいことがあります。 (1)大まかにどんな手順で分析をしていますか? (2)自分で感動する部分が必ずしも作者が技を仕込んでいる部分とは限らないと思うのですが、どこにポイントを絞って分析をしていますか? (3)自分で耳コピするより、販売されているスコアなどを使った方が正確な分析ができるのでしょうか? (4)分析に役立つおすすめの本・サイトなどはありますか? 少しでもアドバイスをいただけたらと思います。
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- tw8
- ベストアンサー率50% (1/2)
私のやり方は下記です。 (1)大まかにどんな手順で分析をしていますか? 1.曲を聞いて、いいなと思った部分のみを耳コピします。(全てを分析するのは大変) 2.どのようなリズム、コード進行、コードリハーモニゼイションやボイシングを行っているか分析し、それが自分の知識の範囲であるかを調べます。 (特にメロディーとの関係は注意します。) 3.自分の知識の範囲でないものは文献などで調べます。 文献で当てはまれば、なーるほどと感心しつつ自分のデバイス(道具)として追加しておきます。 4.それでも見つからない場合は、自分なりに理解し、応用可能な形で自分のデバイス(道具)として追加しておきます。 (2)自分で感動する部分が必ずしも作者が技を仕込んでいる部分とは限らないと思うのですが、どこにポイントを絞って分析をしていますか? 自分で感動し、再現したい箇所に絞って分析するのが効率的かと思います。 (3)自分で耳コピするより、販売されているスコアなどを使った方が正確な分析ができるのでしょうか? 自分の耳コピと、販売されているスコアで、精度の高い方が正確な分析をできると思います。 耳コピの能力が高くとも、譜面化するのが面倒でお金に余裕がある場合は、精度の高いスコアを使うのは時間短縮に有効かもしれませんね。 (4)分析に役立つおすすめの本・サイトなどはありますか? すいません。 自分の知っているものがお勧めできるかどうかわかりません。
- tmbach
- ベストアンサー率60% (45/74)
>(1)大まかにどんな手順で分析をしていますか? 他の方も言われている通り、いわゆる「アナリーゼ」ですね. (英語では「アナライズ」なので、そのまんま「分析」です) コードは、「I」「V7」などのように、和音記号で書いていきます. (楽譜の、コードネームの上とか下とかに書いていきます) 書き方を覚えるまで、けっこう面倒かもしれませんが… ちなみに、Cメジャーの曲で、コード進行が「C→A7→Dm」だったとしたら、 和音記号は「I→VI7→IIm」でも良いですが、ちゃんと書くと、 「I→ II:V7→Im」のように、部分的にIIの和音に転調してるよ…という表記になります. 和声では、もっと書き方が面倒で、「VI7」の部分は「V7」の上に、「II」が 乗ったような記号になります. (和声では、マイナーを表す「m」は使わないんですが、コードネームの表記と ある程度合わせたほうが分かり易いかな…と思います) (「和音記号」で画像検索すると、書き方の表などが出てくると思います) まあ、大事なのは、どういう仕組みか?なので、記号を書くのが大事ではないですが…. あとは、曲の構成ですね.「Aメロ→A’メロ→Bメロ→Cメロ」とか. 細かくは、A(a-a’)のように、フレーズ単位で構成を書き出してみると 参考になると思います. イントロ、アウトロ、間奏のコード進行は、大抵はCメロのを使いますが、 そういうのもチェックすると良いと思います. >(2)自分で感動する部分が必ずしも作者が技を仕込んでいる部分とは限らないと思うのですが、どこにポイントを絞って分析をしていますか? 自分が、「このフレーズを参考にしたい!」と思ったら、そこを重点的に しっかり勉強すれば良いと思います. 実際に、その曲の、その部分を真似て、1フレーズ作ってみてはどうでしょうか. >(3)自分で耳コピするより、販売されているスコアなどを使った方が正確な分析ができるのでしょうか? 耳コピできるなら、そのほうが勉強になると思います.(面倒ですが) 市販のスコアが、必ず正しいとは限りません.(採譜ミス、表記ミスもあります) 理論上、「ド#」と表記する音を、「レ♭」にしてる…ということも多いです. >(4)分析に役立つおすすめの本・サイトなどはありますか? 和音記号については、ある程度知識があったほうが、分析が捗ると思います. あとは、どんな楽曲を分析するか?…も大事だと思います. やはり、昔から歌い継がれているような有名な曲は、参考になる所も多いと思います. ただし、売れている曲=良い曲、とは限りませんね. (歌手の人気だけで売れている…とか) よくあるパターンとして… 「あの曲でも、こうやってるから、自分もやっても良いんだ」という都合の良い解釈(笑) 例えば、Cメジャーの曲で、コードが「Am」の部分で、メロディで「ラ」が鳴ってたとします. そのメロディに3度下のハーモニーを付けて…「ファ」の音を一緒に鳴らしたとします. これは、いわゆる「アボイドノート」で、不協もするし、やっちゃダメな事です. でも、既存の曲で、そういう事をしてる曲があったとしたら… 「プロでもやってるんだから、自分もやっても良いんだ」と誤解してしまいます. (プロの曲では、コードネームが「Am」と表記されているとしても、 「ファ」が鳴っている部分では、「ミ」を省いて演奏しているハズです. だから不協してないんです) 例えが、質問者様に伝わったか不安ですが… 既存の曲を参考にする場合は、こういう事もあるってことです. 安易に、全てを参考にしちゃダメなこともある…と.
- TAC-TAB
- ベストアンサー率76% (1921/2526)
(1)大まかにどんな手順で分析をしていますか? アナリーゼですかね。 自分が感動した、あるいは多くの人が感動してベストセラーになった曲があるとして、まったくの一般人であれば、理由は必要なく、まして分析の必要はありません。 感動に理由などなくてよいのです。 しかし、音楽に関わる人であれば、趣味・仕事に関わらず分析の必要があります。 自分がプレーヤーであれば、なぜ感動させられたのか?というところ、自分が見習うべきところ、参考にすべきところ、パクるべきところを分析して理由を求めなければなりません。 一般ファンと同じように「感動に理由なんて無いさ」などとつぶやいていてはいけないのです。 感動には必ず理由があります。その理由を分析して参考にしなければ自分の進歩は遅いものとなります。感動の理由になる要素とは、器楽であれば、例えば「とても音色が美しい」、「譜割が正確で乱れない」、「躍動するリズム感」分析するとアクセントの位置・強さが他人と違う、「クレッシェンドのうまさ」頂点に持ってくるまでの抑え方、線で表現した場合のラインどりのうまさ、など、「素晴らしいテクニック」笑顔で、本番で披露されているテクニックを習得するのに費やされた工夫・努力を思うと感動せずにいられない。 等々。 曲そのものであれば、コード進行の組み立て、非和声音の使い方、歌詞内容とメロディーラインの相乗効果(歌詞内容のクライマックスとメロディーラインの頂点の一致、メロディーラインと最低音の動きの相乗効果、など。 多くの場合、メロディーラインのみでは感動のしようが無い場合が多く、実は巧みなアレンジで感動を誘発している場合が多い、メロディと伴奏コードの「ぶつかり」→「解決」というムーブメントが感動の源になっている場合が多い、トニックで終わらず、sus4をはさんでトニックに安定させる、G7→Cという進行に対して、G7susu4/ G7→Cと行く、たまにはCを使わずCM7を使うなど、「ぶつかり」の分析。「安定」はどこまで行っても「安定」でしかないので、なぶりようが無い、「不安定部分」の演出こそが、「安定感」「安堵感」を高める方法だ、不安感をうんと高めたあとの安定、その部分のムーブメントと手法は大いに分析してパクら無ければならない (2)自分で感動する部分が必ずしも作者が技を仕込んでいる部分とは限らないと思うのですが、どこにポイントを絞って分析をしていますか? 上記のとおり、アレンジの巧みさ、コード付けのうまさがポイントだと思うので、コード進行は聞き取って参考にします。 おやっと思うような場合は、メロディーに使われているスケールと伴奏和音はチェックする。 キーとは、スケールそのものであり、メロディーとコードは同一のスケールから産まれている、これを「ダイアトニックである」というが、おやっと思う場合は、「ダイアトニックでない」場合が多い、(多いというより100%「非ダイアトニック」である。「ダイアトニックである」場合は一種類だが、「ダイアトニックでない」場合は、無限のタイプがあるので、初心者はダイアトニックを基本として勉強しマスターし、上級者は、意外であり、かつ心地の良い「非ダイアトニック」の研究をすべし メロディーやジャリタレのお歌は花ですが、それを立派な花に見せているのは、アレンジや演出の力量に負うところが多いので、そこをよく見て、よく聴く ヒットは、バックミュージシャンの力量やアレンジに負うところがとても大きい 今なら東京事変に伴奏してもらったら、ドへたのお子チャマのお歌でもヒットするような部分がある。 歌手の実力なのか、バックのうまさの見極めも分析のひとつ (3)自分で耳コピするより、販売されているスコアなどを使った方が正確な分析ができるのでしょうか? 基本的には、譜面が出ているのならそれを買ってきて、CDなりを聴きながら、ポイントをチェックしてその部分のみをよく分析して別途に五線紙に書きとめ、コメントをかいておく すべてを耳コピするのはそれ自体に時間がかかるので、その時間がもったいない しかし、ここぞという部分は、譜面があっても自分の耳でも聞き取って、自分なりのコメントをつけて、頭によく叩き込む 勉強中の場合は、「パクる」ことが一番大切。なんでもかんでも良いと思ったものは「良い」と感じさせる理由を見つけてしっかりパクることが大切。とにかくパクれ!すぐパクれ! パクるというと言葉は悪いですが、パクって自分のものにしてそれを消化して使うのはパクるとは言いません。応用であり進化です。あらゆる音楽家が、先人たちの努力・研究・成果を自分のものとし、それを踏まえて独自の研究努力才能をうわ積みしてきたのです。 先人の確立させた方法を自分の中に取り入れ、これを基盤にし、更に自分なりのものを付加するというのは、何事に関しても、時間の節約と早い進歩のかなめとなります。 すでに先人が50年かかって得た結論を、自分が再び50年掛けて見出すのは無駄と言うことです。判っていることは応用させて頂くというのが理にかなっています。 ということで、スコアの出ているものは、それを買ってくるほうがよいです。 一曲のバンドスコアを完成させるためには、専門家が耳コピーを始めて各パートを聞き取り、書き上げるまでに、それだけをひたすらやって1~2週間くらいかかります。 素人がそこから始めると分析している時間などはないと思います。 一般の音楽ファンは「感動した!」で十分でそれ以上には何も考える必要が無いが、音楽に携わるものはそれではいけない。絵画を見て感動して、一般人はそれでよいが、画学生がそれではいけない。その感動の源泉を是が非でも見つけて自分の肥やしにしなければいけない。目が節穴ではそれが見えてこない。音楽も同じで耳が節穴では感動の理由がわからない。 そんなことばかりをしていると、音楽を素直に聴けなくなります。街で流れる音楽を聴けばコード進行が気になったり、使っている楽器が気になったりしますがこれは仕方が無いでしょう。ファッションビジネスに関わる人が、街ゆく人の着衣が気になるのと同じです。 グラフィックアートを志す人は、街中のポスターが気になるでしょうし、料理人はオフにレストランに行くと、使用された調味料が気になって、「料理」を楽しめなくなるのと同じです。 (4)分析に役立つおすすめの本・サイトなどはありますか? クラシック系統では、「○○のアナリーゼ」という書名の本がその系統の本になりますが、たいていは難解です。 検索するのなら「音楽 アナリーゼ」あるいは、「ポップス アナリーゼ」でググるとそれなりに出てきます。 しかし、本で勉強するのは良いことですが、言わば英和辞典を読んでいるような部分があり、なかなか身に付きません。 やはり、「なぜ感動したのか?」「その理由は?」というアプローチが身に付きやすいと思います。 下記のブログを読んでいると、アナリーゼの本質みたいなところがなんとなく判ります。 http://monyabetter.dtiblog.com/blog-category-3.html 的外れなことですみません。
お礼
とても詳しく、かつわかりやすくて助かりました! ありがとうございました^^ 非ダイアトニック‥‥‥試してみます*
お礼
具体的な例があってとてもわかりやすく、参考になりました! ありがとうございます(^-^)v