• ベストアンサー

SL+DL重連のブレーキ制御

仮想・空想の話です。 「SL人吉号」が吉松まで延長運転されることになり、ハチロクに負担をかけないために矢岳越えはDE10がハチロクと客車を牽引するとします。 そのときハチロクは蒸気は通っている状態だけで駆動はさせません。 このシチュエーションでDE10がブレーキをかけると、ハチロクのブレーキも同時に制御されるのでしょうか? またはブレーキもSL機関士が操作するのでしょうか? さらにDE10が後方から押し上げる(ハチロクは蒸気が通っているだけで駆動しないとする)場合はどうでしょうか? よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.3

こんにちは。 鉄道会社で運転士をしております。 >このシチュエーションでDE10がブレーキをかけると、ハチロクのブレーキも同時に制御されるのでしょうか? はい。 その通りで先頭のDLでブレーキを掛けると、SLだけでなく客車含め、編成すべての車両にブレーキが掛かります。先頭のDLでブレーキ制御しているので、SLの機関士がブレーキ操作をすることはありません。 これは、SLも、DLも、最新式の電気機関車でも 機関車は「自動ブレーキ」という方式でブレーキを制御しています。 列車には、元空気管(MRP)とブレーキ管(BP)と二本の高圧空気を通してあります。 「自動ブレーキ」とは、 運転台のブレーキ弁ハンドルでBPを減圧する⇒そのBPが減った分、作用装置の中でMRPが入り⇒ブレーキシューを押し付ける ・・・・こういう構造になっています。 単純に高圧空気を込める⇒ブレーキシューを押し当てる、※「直通ブレーキ」といいます。 こういう方が単純明快なのですが、【込める:ブレーキが掛かる】の関係ですと万が一列車分離したり、BP破損した場合にブレーキが掛からなくなってしまう恐れがあります。 実際に、明治時代、この自動ブレーキがなかった時代、列車分離でノーブレーキ⇒大事故になってしまった事例があります。 先頭のDLでBP減圧しているので、後尾のSLも、客車も減圧⇒編成全体にブレーキが掛かる。 【抜く:ブレーキが掛かる】 ・・・こういう構造になっているのです。 >さらにDE10が後方から押し上げる(ハチロクは蒸気が通っているだけで駆動しないとする)場合はどうでしょうか? この場合、動力につきましては、総括制御とはいきません。 その為、乗車前に事前にSL・DLの乗務員同士で打ち合わせをします。 「あの勾配では~なるから、DLは○ノッチ使用してほしい」と。 また、無線もあるので、無線でやり取りもできます。 後は、先頭のSL乗務員が汽笛吹鳴により合図を送り、指示通りにノッチを使用します。

watermark
質問者

お礼

詳しい回答ありがとうございます。 質問のケースでは動力に関する総括制御は重連でもプッシュプルでもできないとの認識で良いですよね?

その他の回答 (2)

  • kuma-gorou
  • ベストアンサー率28% (2474/8746)
回答No.2

動力が違えど、貫通ブレーキは可能で、どちら側からでも制動できます。 貫通ブレーキは、高圧の空気を使い、制動時に、三動弁を使って空気を抜きます。 これは、ブレーキ管の破損や万一、連結が外れた時のフェイルセーフです。 過って、瀬野-八本松の勾配区間(通称 瀬野八)で寝台特急に広島で後押しの補機を付け、八本松の構内手前で走行中に補機を切り離す事を遣っていた時期があります。 走行中に補機を切り離すため、ブレーキホースを繋ぐ事が出来ず、汽笛合図の運転を行っていました。

watermark
質問者

お礼

どちらかの制御が可能なのですね。 セノハチの話も勉強になりました。 ありがとうございました。

回答No.1

車両連結部にブレーキ関係の連結もあるから同時に制御されると思います 押し上げる形でも同じだと思います

watermark
質問者

お礼

そうなのですか。ありがとうございました。