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UPSに必要な入力条件
- APCのUPSを利用する際に必要な入力条件についてまとめました。
- UPSの仕様や電源入力条件について確認することができます。
- 最大出力1980W / 2200 VAなど、異なるUPSの型番についても入力条件を説明します。
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サイトで仕様を見ましたが、入力電力が記述されていませんでした。 2800W/4000VAの製品は、効率が0.89となっていますので、入力電力は2800W/0.89=3146W これに電池を充電するための電力が加わります。電池の容量も仕様に記述されていないので、推定になりますが、Battery Run Timeの曲線から700Wで、1時間キープするので、電池の容量は700WHとなりますが、電池からインバータで交流に変換されて出力されるので、効率0.89を適用して、電池の容量は787WH ≒800WHとなります。仕様によりますと、充電時間が4時間となっていますので、充電電力は800WH/4H=200W+となります。+の意味は、充電電力がすべて電池に蓄えられることはなく、熱になったり、水を電気分解したりするエネルギーに使われるからです。+は200Wに比べてそう大きくはないので200Wとします。 結局UPSの入力電力は、電池が消耗して、充電中の場合は3146W+200W、充電完了の状態なら3146Wということになりますので、最大3346W≒3500Wとなります。 電流は、100Vの製品ならば、3500W/100V=35Aと言いたいところですが、仕様には力率が明示されていませんので習慣にしたがって、0.8とします。電流=35A/0.8=43.75Aとなります。 200Vの製品ならその1/2です。 配電盤のブレーカーには、100Vなら50Aか、63A、200Vなら30Aを使うことになります。 以上の計算は、UPSは常時インバータ出力タイプ、仕様で不明な点は推定値を使い、最大負荷で使用したときですがUPS導入における見当にはこれで十分だと思います。 経験的にパソコンが軽い負荷で稼働しているときの消費電力はカタログ値の1/3以下なので、できあがったシステムで、入力電流を測定すると意外と少ないものです。だからといって、消費電力カタログ値600Wのパソコンの所用電力を200Wとして、電力装置を設計することはできません。 安い製品は、常時インバータ出力ではなく、AC電源が来ているときはAC直通、停電すると高速半導体スイッチでインバータに切り替えるものがあります。このタイプは効率が良いのですが、切替えの前後で出力電圧が違ったり、波形の乱れがあります。 最大出力1980W / 2200 VAの製品については数値を変えて、計算し直して下さい。
お礼
お礼が遅くなってしまい、すみませんでした。 詳細な解説ありがとうございます。 大変参考になりました。