• ベストアンサー

読んでいてイライラする小説とスラスラ読める小説?

ふと疑問に思ったのですが、読んでいてページを捲るのももどかしいぐらいスラスラ読める小説と、ページどころか読むのすら苦痛になってくる小説があります。 この違いは一体なんでしょう? 私は「面白いか面白くないか」だとは思いますが、それは人によって違うし、それだけではないような気がします。 特に「大物作家」と呼ばれる人達が書いた文章は難しい用法を使っていながら、やはり読み易いし、計算されていて芸術と呼べるものまであります。 かといって、読み易いだけなら俗に言う「スイーツ小説」など、難しい言葉を出来るだけ廃し、ひたすら簡単な言葉を並べ、ひらがなを乱用するなどこれ以上ないぐらい簡単な文章ですが(そして実際ある程度売れていますが)、私はむしろ読んでいてイライラします(書店で数行読むだけで苦痛でした)。 こう考えると読み易さ(面白さ?)とは一体何なのかと考えさせられます。 難しい漢字が散りばめられていて、ひたすら難しい言葉で埋められていても、気が付くと読み終わってるような熱中する小説もあります。 昨今は出版不況もありますが、本の売り上げが下がっているのは、一種の文学そのものに対する迷走状態もあるのでは? …などと素人の私が意見陳情してみました(^_^;) (いや、最近すごい新人を見かけない気がするんですよ…;気が付くと老舗作家の発掘になってますし…。) (それと前回は沢山の本の御紹介ありがとう御座いました。) (おかげで久々に有意義な休日が過ごせました。)

  • cat_v
  • お礼率87% (324/369)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • cicero
  • ベストアンサー率23% (21/91)
回答No.3

あくまで私の場合ですが、読んでいて苛々する本は ・登場人物がアホすぎるとき ・登場人物が理不尽な仕打ちを受けてそれが解決しないとき ・作者は嫌いなのに作品が面白いとき(苦笑 ・文体があまりに拙いとき でしょうか。質問者さんの聞きたいことと若干ズレテルと思いますが…。 面白そうだったので読みやすい本と苛々する本の違いはなんだろう、と私も考えました。 ・内容が面白いかつまらないか ・文体のリズム感 ・構成力(全体の完成度、テーマなどがキチンとしてるかどうか ない頭で色々考えて、この3つが思い浮かんできました。 俗に言う「スイーツ小説」は一度読んで投げ出した身なので偉そうなこと語れませんが、これらの作品って口語体で書かれていることが多い気がします。シリアスな場面も口語体で語られると、なんか若干イラっとしますね(文豪や現代小説ならば一人称でもどこか冷静な語り口調と言うか、俗に言う「スイーツ小説」とは文体が違うから苛々こない。) あと「スイーツ小説」を書く人と、文豪が似たようなことを文章で書こうとしたとき、後者は全体の完成度(構成や文章の美しさ、テーマなど)を何度も悩んで書き直しをするイメージ。前者は思った感情そのままに殴り書き!みたいなイメージがあります。ええと、何がいいたいかと言いますと、例えば最近直木賞をとった桜庭一樹さん。この人のはじめのころの作品は文章は稚拙で構成も荒く、登場人物もどことなくアニメちっくな感じですが、どこかひきこまれるものがあります。それは著者の世界観がきちんと作られていたり、自分の書きたいもののテーマが定まっているからじゃないかなあ、と。「スイーツ小説」の場合、悲劇的なお話を書いているだけで「で、この作品のテーマって何?」って思ってしまい、もやもやとしたものが残ります…。 なんだか上手く回答できなくて申し訳ありません…。 >逆にフィリップ・K・ディックなんて、「ありえない~」という演出が続々出てくるんですが、むしろ分かってるのにニヤニヤします これは多分ですが、著者の作品の構成力の高さだったり登場人物の作り方がうまかったりしたからではないかなあ、と思います。

cat_v
質問者

お礼

>質問者さんの聞きたいことと若干ズレテルと思いますが…。 いえいえ、言いたい事と何となく分かります。 私も‘個人の好みの問題なのか’それとも‘ちゃんと理由があるのか’知りたかったので質問しました。 >これらの作品って口語体で書かれていることが多い気がします 確かにそうですね~; 何というか他に方法を知らないのか、「全部一人称視点」なんですよね…; >テーマ・世界観がはっきりしてる 確かに。 読んでいて「安定感」というか「安心感」みたいなものがありますね。 フィリップ・K・ディックなんて、仰るとおりむしろその「お決まり」というか、超常的な展開を期待してる節さえあります。 設定だけでなく、構成から展開までよく練られてるからですかね。 ありがとう御座います。 何となく分かった気がします。

その他の回答 (2)

  • ma3zu
  • ベストアンサー率27% (286/1037)
回答No.2

ストーリーは文章にリズム感があるかないかかなと思いました。 難しい漢字や言い回しがあってもサラリと読み流せるのは 文章の抑揚が効いているのではないでしょうか 難しい言葉を排したものでも 読みやすいものもあれば、普通の文章(状況表現でも)が ひどく読みにくいと言うことはあります。 文豪と呼ばれる方々はこの文章の抑揚を熟知していたか 天性で感じとれていたのかは分かりませんが そのようなものがあるのでと思います。

cat_v
質問者

お礼

なるほど、確かに面白い本はリズム感がありますね~。 仰るとおり抑揚が効いているというか。 >文豪と呼ばれる方々はこの文章の抑揚を熟知していたか 何というか私は「起承転結」の‘基礎’が、大物作家はしっかりしてる気がしますね。 それが天性によるものなのか、大学でしっかり学んだものなのかは分かりませんが。 ありがとう御座います。 少し分かった気がします。

回答No.1

こんにちは 読んでいてもどかしいのは、読者である自分と主人公の考え方や知識に歴然とした差がある場合。 すらすら読めるのはその逆。という分類は如何でしょうか? (読者にとっては)明らかに間違っている行動を取る主人公、(読者なら絶対にそうしないような)考えなしの行動を取る主人公には ハラハラドキドキよりも、イライラが募ります。 また、あまりにスーパーマン(スーパーウーマン)的な主人公も現実味がなくて読み進める気が失せてきます。 (SFなど、現実世界とは違う設定の場合などは一概には言えませんが…)

cat_v
質問者

お礼

こんにちは~(こんばんは?) ああ、分かりますよ~。 (ご意見を)読んでいてニヤリとしました。 一言いえばいいだけなのに延々とウジウジ悩んでる主人公には確かにイライラしますね~。 もっともそれを「売り」にしてる小説もありますが…(太宰治とかその例ですが、彼の場合それを世界的な「文学」にまで高めているのでちょっと違うかも知れません。第一、彼の場合はむしろ読んでいて「面白い」ですし…)。 なんでしょうね、太宰治の場合は「よく練られてる(説得力がある?)」からですかね。 逆にフィリップ・K・ディックなんて、「ありえない~」という演出が続々出てくるんですが、むしろ分かってるのにニヤニヤします(先日読んだ「テロリストのパラソル」もそうでした。) う~ん、意外と難しいですね…; ありがとう御座います。 確かに一理あると思います。

関連するQ&A

  • ネット小説の探し方

    最近、オンラインノベルを読むことにハマってます。 自身でHPを開設してオリジナル小説を発表してる方が多くいらっしゃるようで、拙いながらも文章書きを志す私にとっては、読んでいて楽しいと思うと同時に勉強にもなりますので。 これまでは自分の知っているサイトさんやそのリンク先などを回っていたのですが、ほかにも、異なるジャンルの新しいノベルサイトさんを発掘したいな~と思うようになってまいりました。 そこでフと気付いたのですが……そういえば私、そういうネット小説サイトの検索方法って、全くもって知らないよ!! ということ(苦) こちらの“goo”のような検索サイトで“小説”とキーワードを入れても、出てくるのはオリジナル小説とは全く異なるページばかりですし。…そもそも、それ以前に数が多すぎてワケわかりませんし(汗) 私が探したいのは、有名な本や作家さんや出版社等のHPじゃなく、オリジナル小説を公開している個人のサイトさん、なんですけど。 そういうのって“小説”っていうキーワードじゃ出てこない気がするのです。 かといって、何をキーワードに入れれば出てくるのかもわかりませんし。 みなさんは、ノベルサイトの新規発掘って、どういう方法で探してらっしゃるのでしょうか? とことん初歩的な質問で申し訳ありませんが、「こういう方法があるよ」って、ヒトコト教えて下さると嬉しいです。 どうぞよろしくお願い致します。

  • 引き込まれる小説

    本を読むのは早い方だし読書も好きなんですが、あまり自分から本を買う事がありませんでした。 なので何かオススメの小説(作家さん)を教えてください。 条件としては、 ・できれば文庫本 ・堅苦しい文章 ・読み疲れせずどんどん引き込まれていくもの です。 ジャンルは問わず何でも読みます。 ちなみに京極夏彦、乙一、宮部みゆきは結構読んだ事があるので、他の作家さんを教えていただければ嬉しいです。 よろしくお願いします。

  • オススメの小説家、小説を教えてください。

    オススメの小説家、小説を教えてください。 本を読むのが好きです。本を買うのも好きです(笑 新しく本を買おうと思うのですが、好きな作家さんの本をほとんど読んでしまったため、何を買っていいか悩んでいます。 あまり失敗したくないのでなかなか冒険ができない性格で、気に入った作家さんの作品を全部読んだら次の作家さん…といった読み方をしていますが、ちょっとばかり冒険をして、広げたいなぁと思っています。 好きな作家さんは 村上春樹さん、伊坂幸太郎さん、乙一さん、有栖川有栖さん、天童荒太さんです。 ジャンルがかなりばらついてます; 太宰治さんの作品にも感動しました! 昔の人(芥川龍之介さんなど)でもかまいません。 オススメの作家さんを教えてください。 シリーズ物を読みたいと思っているのでオススメのシリーズものもあったら教えてください!

  • 小説が全く読めない

    過去に何度も様々な小説に挑戦しましたが、 どの小説も最初のページから酷く退屈さを感じてしまい、 次第に文字を目で追うだけになり、苦痛に耐えられなくなり挫折してしまいます。 ダラダラとした冗長な展開や心理描写や会話の連続に弱く、 論文のような?淡々とした文章(感情ではなく思考が主なもの)しか読めません。 (実用書や教科書の類の本は普通に読みます) そもそも共感する脳が無いのかもしれません。 子供の頃から社会性もコミュニケーション能力も極端に低く、 多分、アスペルガーなんだと思います。 正直なところ、読まなければいいだけなのかもしれませんが、 小説を読むことができれば人生はより豊かになると思います。 小説を読むための脳の使い方、もしくは 殆ど小説は読まないが、これだけは読めた!みたいな本があれば教えて下さい。

  • お薦めな作家、小説

    お薦めな作家・小説を教えてください。ジャンルは特に問いませんが、ラブラブな恋愛小説、生々しい医療系は苦手なのでそれ以外でお願いします。 【好きな男性作家】吉田修一、伊坂幸太郎、村上春樹、乙一。この4名の本は全て読了済みです。その他奥田英朗、東野圭吾、本多孝好など。 【好きな女性作家】角田光代、森絵都、あさのあつこ、瀬尾まいこ、佐藤多佳子、宮部みゆき。この6名も大体読み終わっています。その他豊島ミホ、桜庭一樹、桐野夏生など。 最近好きな作家の本を読み尽くしてしまいました。新しく良い作家さんを発掘したいのですが、なかなか見つかりません。よろしくお願いします。

  • 小説家志望者へ薦める本

    作家を目指している僕に小説作法の本を教えてください。 具体的な文章技術よりもモチベーションを維持できるような本を知りたいです。 作家になろうという気持ちをなくしてしまいそうになる記述のない本を希望します。 以下の本が今まで読んだ中で良かったです。 「あなたも作家になろう」ジュリア・キャメロン 「書きたい!書けない!-なぜだろう?」マリサ・デュパリ 「本当の自分を見つける文章術」ブレンダ・ウェランド 「プロになるための文章術」ノア・リュークマン

  • 小説の壁。

    カテ違いだったらすみません。 私は小説が好きで、本やオンライン小説などをよく読みます。 そして次第に自分も文章を書くようになったのですが、どうにも一歩が踏み出せないというか・・・。最後まで書けたものがほとんどありません。 ストーリーを想像することは大好きです。それを言葉にしたいんです。 尊敬する小説サイトの小説は、ラストのほんの数ページ読むだけで胸を打たれました。私が小説を書き始めたきっかけになった小説であり、本当に本当に素晴らしいと思います。 羨ましくて、けれど未熟な自分にはそんな文章が書けるはずなく、そう考えるといざ書こうと思っても指が動きません。私にはこの人には追いつけない。大好きなあの人のようになりたいと思ってもなれっこない。登場人物の設定でさえ、きちんと書けません。 私は、私なんです。けれど、何故か書くのが怖い。書きたい、自分の物語を言葉に表したい。 心に何か重いものが引っかかっている感じがします。少しでも和らげるにはどうしたらいいでしょうか?

  • 色っぽい内容で文章の上手い小説を教えてください

    こんにちは。 色っぽい内容で文章の上手い小説を探しています。 赤江瀑、松浦寿輝、皆川博子、津原泰水、三島由紀夫、渋澤龍彦の本は持っているので、それ以外の作家さんでお願いします。 一般向けの小説希望ですが、すごく文章が上手いのでこの本はおススメ!という場合でしたら、ライトノベルでもBL作家さんでも全然構いません。 どうぞよろしくお願いいたします!

  • 笑えるエッセイ、小説を教えてください。

    こんにちは。よろしくお願い致します。 読んでいて思わず吹き出してしまうような笑えるエッセイや小説を教えて頂きたくて質問を致しました。 私は東海林さだおさんのエッセイがとても好きで、東海林さんの本はほとんど読みつくしてしまいました。東海林さんのほかには、落語を文章に起こしたもの(「柳家小三治の落語」など)を読んでいます。 他にも笑える文章、ユーモアを取り入れた文章を書く作家さんや、本をご存知の方がおられましたら、教えて頂けますでしょうか?よろしくお願い致します!

  • 小説を探しています

    昔読んだ小説で、もう一度読みたいんですがどうしてもタイトルが思い出せなくて困っています… 確かSF小説の短編集?のようなもので色んな作家さんが短編小説を書いている本だった気がします… シリーズもので、本ごとにSFのテーマがあったような気がします 私が記憶に残っているお話はたしか肉の味のする林檎のお話と大人のいない世界(子どもだけの世界?)のようなお話です… これだけのキーワードですが、解る方いらっしゃいましたら教えていただけないでしょうか…!