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007最新作、“慰めの報酬”という邦題について

私は007シリーズの大ファンなのですが、 このたびの最新作、「Quantum of Solace」に付けられた 「慰めの報酬」という邦題がどうも腑に落ちません。 これは「慰めとして、報酬を与える」という意味なのでしょうか? そもそもこの「Quantum」という単語が「分け前」や「報酬」という 訳され方をしているところが気になります。 わたしは「Quantum」という単語を聞くと、 すぐに物理学の用語である「量子」という言葉を思い浮かべますが、 みなさんはどうでしょうか。 そしてその「量子」とは、自分なりには 「一番小さな数値のかたまりのこと」だと解釈しています。 たとえば、「10」という数字が書かれた粒があったとします。 私達はその粒を2つくっつけて「20」、 5つくっつけて「50」を作ることはできても、 「28」や「32」といった数を作ることはできません。 「10」は塊であるため、それ以上細かく分けられないからです。 これが、私の思う「量子」という概念なのです。 最小単位、あるいは一番小さな粒、とでもいいましょうか。 日本のお金の量子は1円だし、アメリカのは1セントです。 話が逸れてしまいましたが、イアン・フレミングの原作を読んだ自分としては、 この「報酬」という言葉が話の中身にどう関係するのかサッパリ掴めず、 むしろ「量子」という、科学的で、一見すると関係なさそうな この言葉のほうが内容にしっくりきていると思うのです。 実際にフレミングの原作には 「人間の友情や愛情は、互いに対する最低限の慈悲を保っている限り、  どんな困難にさらされても修復可能である。  だが、ひとたびその最低限の慈悲が失われてしまうと、  もう二度とその関係を修復することはできない。」 「彼女がもし、彼に対してその最低量の慰めを与えていれば、  彼はそのようなことはしなかっただろう。」 といった内容のことが書かれています。 これを無くしてしまったらおしまいだ、 これを失ってしまったらあとはゼロだ、 そんな意味をフレミングは「Quantum」という言葉に託しているように思うのです。 「慰めの報酬」と比べるとちょっとかっこ悪くなりますが 「最低限の慰め」という訳の方が適切ではないでしょうか? 英語の知識豊富な方、あるいは原作をお読みになった方がいらっしゃいましたら ぜひ意見をお聞きしたいです! とにかく「報酬」という言葉が納得できないのです(;´ー`) 私は今留学中でオーストラリアに住んでいるため、 日本公開よりも早く、11月にはこれを観られそうです☆ 前作カジノロワイヤルで名演を見せてくれた ダニエル・クレッグに期待です!!!!

みんなの回答

  • R129SL
  • ベストアンサー率66% (10/15)
回答No.2

分量, 数量, 定量, 「分け前」, 額.という意味もあるようですので、 あながち間違いではないかと...

回答No.1

邦題の決定にかかわったことがあります。 結論で云えることは、どこかで聞いたことのある 映画の題名になるか、斬新で映画らしくない題名 の二者しか残らず、数百の中から選択したのにも かかわらず、最終は、英語題名のカタカナ表記でした。 題名は、観客動員の要であり、直訳で決定するものでは ありません。「殺しの報酬」「裏切りの報酬」など 過去の映画を思わせるイメージで、決定したのだと 思います。題名に、適切、は必要ありません。 イメージ、が優先されますし、格好が悪いものは 避けます。題名ひとつでも、話題になることを どこかで願うような、洋画配給会社宣伝部、なの でしょう。ヒットを期待したい、ですね。

Yuras
質問者

お礼

なるほど、助かりました。 過去の007シリーズの邦題を見てると、 邦題はたとえ英語に忠実でなくても 話の中身には忠実なものなのかと思っていました。 (「Licence to kill」→「消されたライセンス」など。) 「報酬」とは無縁のように思える本作がどうして こう名づけられたのかを疑問に思っていたのですが、 たしかに、かっこ悪いタイトルの映画は見たくないですもんね(;´∀`) 公開まで一ヶ月を切りました。楽しみです! どうもありがとうございました。

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