- ベストアンサー
最適なステレオスピーカーの距離ってどのくらいでしょうか?
現在、高さ30cmくらいの小型ブックシェルフスピーカー(2ウェイ・バスレフ)を使っております。はっきり言って安価なものです。スピーカー用インシュレーターとして真鍮製のものを使っております。 ステレオスピーカーの場合、リスナーと2本のスピーカーを頂点とした正三角形ができるような配置がいいと聞いて、その正三角形の辺を1mくらいにして使っていたのですが、今日、部屋を模様替えしてスピーカーをラックの両端にもっていき1辺1.5mくらいにしてみたのですが、どこか音が変わったような気がします。クロスオーバー・ジャズのウッドベースやテナーサックスなどの音が以前よりさらに前に出てくるような気がしました。 当方は、敏感な音の変化を察知できるほどの耳は持っておりませんが、このようなことは普通にあり得るのでしょうか? 部屋は14畳くらいの洋間です。 それと、このような小型スピーカーの場合はどのような配置が理想的なのでしょうか? よろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>> このようなことは普通にあり得るのでしょうか? // はい。ふつう、というよりむしろ当然、といっても良いでしょう。 スピーカーから出る音は、直線的に出ているわけではなく、波紋のように広がります。この傾向は、特に低音にいくほど強くなります(指向性が弱い、という)。 その結果、スピーカーで音を聞くときは、スピーカーから直接聞こえる音だけでなく、壁や家具に反射した音(耳までの距離が増える分、遅れて聞こえる)も一緒に聞いていることになります。特に、低音は、この反射音の方がはるかに多くなります。ラジカセなどがあれば、屋外と屋内とで聞く比べると、明らかに屋外の方が低音が寂しくなるのが分かります。 そして、壁と壁の間では、向かい合った鏡のように、音波が反射を繰り返します(特に低音で)。音波は、文字通り「音の波」なので、山の部分(そこにスピーカーを置くと低音が強くなる)と谷の部分(逆に弱くなる)ができます。つまり、「壁とスピーカーの距離」によって、低音が強められたり、弱められたりする、ということです。 また、高音では、音は比較的まっすぐ進むので、スピーカーの位置が変わると反射される位置が変わります。これは、主に響きや臨場感の違いとなって現れます。 この関係で、スピーカーの周囲に音を反射するものがあると、そこに疑似的なスピーカーがあることになるので、音場感や低位感が悪くなります(スピーカーの位置が定まらないから)。また、スピーカーの間にオーディオラックを置くと、そこの正面に高音が反射するのと、低音が壁と壁の間で反射するのを妨げるのとで、かなり音に影響します(必ずしも悪影響だけではありません)。 さらに、人間の耳は顔の両側についています。つまり、右耳は、左から来た音を聞くとき、左耳よりわずかに遅れて聞くことになります。また、上に書いた通り、高音は直進しやすく、低音は回り込みやすいので、このときは右耳には高音が聞こえにくくなっています。人間(を含む動物全般)は、これによって音源の位置を特定しています。そのため、スピーカーの左右の幅が変わると、耳への届き方も変わるということです。 このように、スピーカーの位置を変えると、実は非常に大きな変化が生じます。これは、マイクを使って測定すれば一目瞭然です。つまり、スピーカーの位置を決めるというのは、オーディオでは最も重要な部分で、ここをおろそかにしてインシュレーターやケーブルを取っ換え引っ換えしてもほとんど意味はなく、逆にここさえしっかりしておけばそれほど高級品でないスピーカーでもかなり良いレベルまで持っていくことができます。 >> このような小型スピーカーの場合はどのような配置が理想的なのでしょうか? // 必ずしも決まっているわけではありませんが、小型スピーカーは低音の音量をとれないので、あまり顔から離れていない方が望ましいとされます(距離の2乗に比例して音量が下がるから)。 そして、上でも書きましたが、右耳と左耳の時間差によって音場感、低位感を感じていますから、時間差がありすぎるとこれが失われてしまいます。いわゆる「中抜け」と呼ばれる現象で、真正面(左右のスピーカーの中央)の音が寂しくなります。 つまり、「低音が減衰しないように近くで聞かなければならない」。その結果、「左右の幅は、広げすぎてはならない」。ということになります。一般的には、正三角形に近い二等辺三角形になるように配置するとされています。 (なお、大型スピーカーの場合、ユニットがたくさんついていますが、近づきすぎるとそれらの音が合成されにくくなるという問題があるので、その意味で離れて聞かなければならず、結果的に左右の幅も広がる、ということになります。) >>敏感な音の変化を察知できるほどの耳は持っておりませんが // 前提知識なしでその変化がとらえられたのなら、十分でしょう。スピーカーの位置を変えるとか、家具の位置を変えるとかいったチューニングは、時間と耳(もちろん脳も)さえあればいくらでもできます。そして、それこそが最も大事なのは、上に書いている通りです。せっかく「耳」があるのですから、大切にしてください。
その他の回答 (2)
- qatomolion
- ベストアンサー率46% (6/13)
普通です(笑) 距離だけの問題でない事は、インシュレーター(真鍮製)から 察します。壁や床の材質、SP台の高さ、SPの周りの置物etc。 とりあえず1点。ツイーターは耳の高さが基本です。 >音が以前よりさらに前に出てくるような・・・ 十分敏感な耳を持っておられます。ご自分の耳を信じて」試行錯誤すること自体を楽しみ、そして「気持ちよく聞こえるポイント」を見つけたときこそ、オーディオの世界を楽しむコツと私は考えます。
お礼
回答ありがとうございます。 インシュレーターは真鍮製と書きましたが、正確には下部と上部にゴムがついた真鍮製インシュレーターです。すみません。 十分に敏感ということで嬉しく思います。一応まだ17歳なので可聴周波数は結構高い、これだけが自慢です! しかしこれからどんどんお金がかかりそうですね・・・。そういう意味では「鈍感な耳」もいいかも・・・。
- i-q
- ベストアンサー率28% (982/3450)
自分はスピーカの間に物を置かない(出来るだけ)のが基本だと 思っています。 完璧は無理でも、機器を後ろにスピーカを前に出して、出来るだけ スピーカ同士の音が直接ぶつかるようにするのが、理想(自分的に) だと思います。 音のつながり?楽器の位置や移動する音がわかりやすくなります。 細かいところをいえば、スピーカ設置面にワッシャや紙を挟んで ぐらつきを抑えたりする事でも、音は変わります。
お礼
回答ありがとうございます。 オーディオに興味のなかった以前はスピーカーの周りに物を置きまくっていましたが、最近は半径数十cmはなにも置かないようにしてます。結構これだけでも変わるのですね! そういえばインシュレータにボール紙が付属していたので、そちらも試してみます。
お礼
回答ありがとうございます。 そういえば、以前に物理の授業で固定端反射の思考実験をしました。しかし、そのときは単純な正弦波でした、もちろんスピーカーから出る音は複雑な合成波ですし、自分自身そのような違いを聞き取れるとは思っていませんでしたので驚きです。 >正三角形に近い二等辺三角形 これは頂角a<π/3ということですね。なにせ能率も85(dB*m*W)くらいなのでやはり低音域には気を配らないといけないですね。