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音楽制作用語:『レコーディング』『ダビング』とは?
音楽制作の素人です。 音楽誌等でアーティストやスタッフのインタヴューを読んでいると、 「コーラスダビング」 「ストリングスダビング」 「ピアノダビング」 「シンセダビング」 等の言葉が出ていました。 これらの「ダビング」とは、録音、つまり「レコーディング」を意味する言葉とは差異があるのでしょうか? そのインタヴューの前後の文脈から察するにはどうもレコーディングとしか思えないのですが、 制作の現場では「レコーディング」も「ダビング」も同義のものとして使う用語なのでしょうか? あるいは打ち込み等で再現されたコーラスやストリングス等を実際の楽器で録り直すこと、 または既に録った内容を参考に他のプレイヤーが録音すること、 等を意味しているのでしょうか?
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極端に大雑把に言えば、 「レコーディング」=「録音するとこ」 「ダビング」=「録音済みの記録を別に録り移す事」 という意味ということになります。 ですから「ダビング」の方は、レコーディングした内容…例えばテープの内容…を、別の媒体(MDとか)に書き移す時にも使いますが、レコーディング現場では、既に記録済み(ミキシング済み)の音源に別のパート音源を重ねて、両方の音をミックスして別の録音トラックに記録する事を「オーバーダビング」と称する事が多く、今回のインタビュー記事ではそういう意味合いで使われているんじゃないかな? と推察しますね。 じゃあ、2つのパートの音をミックスするという事は、「ミキシング」と呼ぶのでいいんじゃないのか? という疑問は有るかと思いますが、確かにその部分では、ちょっと定義は曖昧です。 強いて言えば…なんですが、「ミキシング」は、いろいろ楽器等の単体音源…それぞれ単体でレコーディングしていった結果…をミックスして、例えばステレオ2チャンネルの音源にまとめ上げる作業を、ダビングは、そうやってあらかた完成したステレオミックス済み音源に、さらに別の音源パート(別録音してまとめた生楽器録音の場合もあるし、別録りしたコーラスやストリングスパートの時もある)を、イメージ的には『重ね合わせ』していく作業を指す…という形で、使い分けられている場合が多いです。 ですから、インタビュー記事の内容が 「まずバンドサウンドとしてミキシングした後に、別途コーラスセクション、ストリングセクション、さらにピアノやシンセを『付け加え』ていって、作品全体の完成度を上げていきました」 というような話の流れであれば、この『付け加え=重ね合わせ』作業を指して「○○ダビングをした」という言い方になるのは、おかしくはないですね。
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- NiPaiR
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ダビングってのはオーバーダビングの事じゃないでしょうか? 多重録音と言いますか、一度録音した音の上に更に音を重ねる事を「ダビング」と言う事があるような。 例えば、コーラスならメインボーカルのバックに別のボーカルを被せたりするのはオーバーダビングです。 最近のマルチトラックレコーダーのチャンネル数を見ると当たり前のように出来る事なんで、特別にテクニックとして言い表すのは今じゃそれほどインパクトのない事なんですが、今から50年くらい前だとレコーディング技術としてはかなり斬新だったようです。 昔はレコーダーの制限がかなり厳しかったようなんで^^; そんな感じでオーバーダビングで調べてみるといいと思います。
お礼
>>特別にテクニックとして言い表すのは今じゃそれほどインパクトのない事なんですが、今から50年くらい前だとレコーディング技術としてはかなり斬新だったようです。 素人ながらも各パートごとのレコーディング→ミックスで集結、完成、というのは当然だと思っていたので、『オーバーダビング』と言葉の表現があることは知りませんでした。 そういえば映画『レイ』でレイ・チャールズが一発録りばかりの時代にコーラスを別録りしてあとで被せようと提案し、周囲も驚きつつ共感するシーンがありましたが、まさにこのことだったのでしょうね。 ご解答ありがとうございました。
お礼
大変理解できました。 インタヴューで題材になった曲は印象的なコーラスやストリングス、ピアノ・ソロ等がある曲で、それらに制作者の強い意思が感じられるものでした。 おそらくご解答のようにバンドサウンドで一旦の仕上がりをみた後に、さらなる試みを文字通り重ねた曲なのだと思います。 非常にご丁寧な解答をいただきありがとうございます。