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バッハ以前の音楽ってどんな感じだったの?
音楽やクラシックには全くの素人なんですが、以前から感じている疑問があります。 クラシックと聞くと、何となく交響曲やオーケストラがパッと頭に浮かびます。 あとは協奏曲とか室内楽なんかもありますよね。 バイオリンやビオラ、それにチェロやコントラバスなどの弦楽器に、あと管楽器も加わると思います。 使用される楽器の種類によって作曲された時代が分かるケースもあると思います。 調べてみると、このスタイルは大体17世紀前後に確立されたと聞いています。 初期の大作曲家としてはバッハが挙げられると思います。 勿論、バッハ以前にも今のスタイルの確立に影響を与えた人もいると思いますが、私のような素人にはバッハが一番古いようなイメージがあります。 ベートーベンやモーツァルトなどは、バッハ以降の作曲家と聞いています。 そこで気になったのですが、それ以前の西洋音楽ってどんな感じだったのでしょうか? 例えば10世紀とか12世紀、あるいは15世紀でも結構です。 今のように色々な楽器を同時に演奏するという形は既にあったのでしょうか? あるいはソロと言うか、その楽器単独での演奏しか存在しなかったのでしょうか? それと世界最初のオーケストラって、いつどこで組織された、何という名前の楽団だったのでしょうか?
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バッハは音楽の父と称されますが、もう少し厳密に言えば、近代音楽の父といった方がいいでしょう。というのは、バッハの音楽が成り立つためには、10世紀以前から脈々と連なる音楽の源泉があったからで、それを無視しては音楽史の全体像はつかめません。しかし、あまりに古い音楽は何も記録が残っていないし、完成された記譜法もなかったので、消滅するしかありませんでした。特に大衆の音楽はその時代に消費されるようにして消えてゆく運命でした。かろうじて、教会音楽が書きとどめられ、それを集大成した最も有名なものが「グレゴリオ聖歌」です。他にも「~写本」という名前で残されたさまざまな手写本がヨーロッパの各地に残っています。グレゴリオ聖歌はキリスト教の礼拝で歌われる単声の聖歌ですが、これは祈りの聖句に旋律をつけたものです。その後の時代に、グレゴリオ聖歌を定旋律として別の対旋律をつけた多声音楽が出現して、それが中世音楽、ルネサンス音楽へと繋がって行きます。 音楽のことですので、実際にどのようなものかお聴きいただくのがいいでしょう。CDを数点挙げます。 「ノートルダム楽派の音楽」トヌス・ペレグリヌス http://www.amazon.co.jp/dp/B000AA7D1E/ この中の「スコリカ・エンキリアーディス」は9世紀という古い時代のものです。また、ノートルダム楽派の音楽とは上述の多声音楽(オルガヌムといいます)の始まりです。 「ゴシック期の音楽」デイビッド・マンロウ http://www.amazon.co.jp/dp/B000065E6R/ 「中世・ルネサンス音楽への招待状」パウル・ファン・ネーヴェル http://www.amazon.co.jp/dp/B00005G8DX/ ※ ただし、これらは不完全な資料(楽譜)をもとに最新の研究成果と音楽的想像力で現代に蘇らせた演奏で、かならずしもCD演奏と同等の音楽が実際に鳴っていたわけではありません。そう理解することが肝要です。
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- heisenberg
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「世界最古のオーケストラ」は、ドイツの東部、ライプツィヒにある「ライプツヒ・ゲヴァントハウス管絃楽団」です。 18世紀半ば、1743年に結成されています。 参考URLをご覧ください。 http://www.katch.ne.jp/~naoto/orchestra.html
お礼
有難うございました。 1743年に今の姿にやや近いオーケストラが誕生したという事ですね。 260年以上の歴史をもっているわけですが、さすがドイツですねえ。
>私のような素人にはバッハが一番古いようなイメージがあります。 小学校で,「バッハ=音楽の父」と習いましたから, 私も子どもの頃は,音楽はバッハから始まったと思っていました。 音楽室の肖像画(髪の毛)も印象的で,時代順で先頭に並べてあるので, バッハが一番古いと思い込んでいました。 質問者さんも,その影響があるのではないでしょうか。 「ヘンデル=音楽の母」…男なのに,なぜ,母なのか不思議ですね。 ところで,バッハ以前も奥が深くて,私には全体像がわかりません。 知らないことがどれくらいあるのかが分からないです。 私が聴くのは,バッハより100年程古い作曲家までです。 リコーダとか,リュートとか,ビオラ・ダ・ガンバとか,古い楽器です。 ひとつの楽器で旋律を演奏し,無伴奏ソロだったり, 結構,複雑な伴奏が入っていたり,いろいろですが, 素朴な音楽で,何か安心感のようなものを与えてくれます。 その後,ハープシコード,ヴァイオリンなど,主流となる楽器も変わって, 演奏の形態や音楽も少しずつ複雑になってきます。 バッハの生まれが1685年です。 下記のバッハの時代の「バロック音楽の作曲家一覧」や, それより古い「ルネサンス」や「中世」の作曲家一覧を見ると, 作曲家の数だけでも奥の深さが分かります。 日本の歴史の○○時代で当てはめると,バッハよりも古い人の, その古さには驚きます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%9B%B2%E5%AE%B6%E4%B8%80%E8%A6%A7 バッハより少しだけ古い人では, 「パッヘルベルのカノン」でお馴染みのパッヘルベル(1653生)や, 「四季」で有名なヴィヴァルディ(1678生)はご存知だろうと思います。 >世界最初のオーケストラ 弦楽合奏に管楽器を加えた管弦楽という定義では下記の説明になるのでしょうか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9#.E3.82.AA.E3.83.BC.E3.82.B1.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.A9.E3.81.AE.E6.AD.B4.E5.8F.B2 今のように独立した団体ではなく,貴族に仕える音楽担当の使用人,召使いといった立場の 人達だったのではないかと思います。
お礼
有難うございました。 そうなんです、学校の音楽室にあった年表では大体バッハが先頭にくるんですよね。 バッハの顔に鉛筆でメガネや髭を落書きして随分先生に叱られた記憶があります。w ヴィヴァルディはバッハより古い時代の人だったんですねえ。 でも「四季」を聞くと、キチンと弦楽の曲として何の違和感も無いですから、あのスタイルは既に確立していたと考えられるんでしょうか。 つまりバイオリンやチェロなんかがあって、一般的 「クラシック」 と呼ばれるあのスタイルですね。
- tio_elemen
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今日の西洋音楽の元になったのはグレゴリオ聖歌です。 初めは単旋律に始まり、旋律を平行和声で重ねる手法ができました。 当時の和声感は機能和声ではなく、五度和声、四度和声が主で、機能和声の登場は16世紀まで待たなくてはいけません。 音楽は対位法的な声楽曲が主で、器楽曲はまだまだ貴族の遊びに過ぎませんでした(これはバッハの時代もそうですが…)。 低旋律にグレゴリオ聖歌を置き、音楽は多声的に対位法的に展開されました。声楽曲のスタイルとして「循環ミサ曲」や「通模倣様式」という形式で多くの作品が作られました。 >今のように色々な楽器を同時に演奏するという形は既にあったのでしょうか? 当時は違う音色の楽器を合わせることはうるさいという感覚でしたので、ひたすら調和が目指されました。「対立」という概念で協奏曲が登場したのはバッハの時代になってからです。
お礼
有難うございました。 音楽理論には全くの素人なんですが、要はバッハ以前の音楽は楽器を使うケースは少なく、主に合唱が多かったという事なんでしょうか。 もし今の私たちがその頃の曲を聞けば、一体どんな感想を持つと思われるでしょうか? 明るく楽しくなるのか、逆に暗く沈んでしまうような感じになるのか、あるいは不協和音というか、すごく不安定な感じになるのか ・・ ちょっと気になるところですね。
お礼
詳しく解説して頂いて感謝します。有難うございました。 ご紹介のCD、一度聞いてみる事にします。 私もバッハがゼロから急に近代音楽を完成したのではなく、それまでの音楽の影響を受けながらまとめていったと思います。 でも結論としては、バッハ以前の音楽は古すぎて記録が無いし、どんな音楽だったかは想像するしか方法は無さそうですね。