旅行（マイレージポイント）に便利なクレジットカード

質問

最近、何でもクレジットで決算してポイントを貯めて、旅行に行ってしまうみたいな夢のような話しを聞きます。ドンくさい私は、今まで何のポイントも使わずクレジットカード決済していました（もったいない！）。ここは奮起して旅行だけにポイントを稼ぎたいと思っています。JALやANAなどの航空会社のマイレージのポイントを貯める事に限った場合、お勧めのクレジットカードの種類を教えてください。宜しくお願いいたします。当方、現在は三井住友VISAカードです。カード変更も考えています。

回答No.4

Umada · ベストアンサー

飛行機には普段あまり乗らずもっぱらクレジットカード利用でマイルを貯める場合、お勧めの一番手はANAマイレージクラブのANAカード(ANA VISA, ANA Master, ANA JCBのいずれか)です。
　クレジットカード利用額は「2年で300万円」も必要ありません。「3年で150万円」で十分です。工夫すれば「3年で60万円」(年あたり20万円)でも特典航空券に届きます。

1. マイレージプログラムの選択
　クレジットカードの選択の前に「どのマイレージプログラムでマイルを貯めるか」と決める必要があります。日本の航空会社ではJALがJALマイレージバンク(以下JMB)[1]、ANAがANAマイレージクラブ(以下AMC)[2]というプログラムを運営しています。また海外の航空会社のプログラムを選ぶことも可能で、マイルの有効期限の短いJMBやAMCをあえて避けて、日本在住でもユナイテッド航空のマイレージ・プラス(以下MP)[3]やノースウエスト航空のワールドパークスで貯めている人は少なからず存在します。
　海外の航空会社まで含めるとマイレージプログラムは多種存在しますが、居住地が日本で、主にクレジットカード利用でマイルを貯めるとなると、候補は上記のJMB, AMC, MPのいずれかに絞られてきます。それ以外のプログラムはクレジットカードの年会費が高かったり、特典交換に必要なマイル数が多かったりであまり魅力はありません。

　どのプログラムを選ぶにせよ、最初に「マイルを貯めて得になるか」を検討する必要があります。JMB、AMCともマイルの有効期限は「加算の翌々年12月31日」までです(最長3年)。2008年4月からは少しだけ伸びて「加算から36か月」になりますが、いずれにしても3年以内に特典交換に足るだけのマイルを集めなくてはなりません。選ぶクレジットカードにもよりますが標準的には利用額100円あたり1マイルの加算で、一方特典航空券に必要なマイル数は1万5千(*1)ですので、単純計算では「3年間で150万円」の利用が必要と見積もられます(*2)。
　MPはマイルの有効期限を「最終のマイル加算または減算から18か月」と規定しています。何らかの加算があるたびに、その時点から18か月先まで期限が延びるので実質的に無期限です。しかしクレジットカードに関する年間費用(後述)は高めなので、時間を掛けすぎると「5年かけて1万5千マイル貯めて日本国内往復特典航空券を手に入れたけど、クレジットカードの年会費などで3万円以上払った」という結果になりかねません。こちらでも年間に50万円程度のクレジットカード利用額は欲しいところです。なおMPで貯めたとしても特典航空券としての利用はユナイテッド航空便に限られるわけではなく、提携しているANA便などの特典航空券に交換することも可能です。ANA便国内往復特典航空券に必要なマイル数は15,000マイルです。

2. 具体的なカードの検討
　プログラムはJMB, AMC, MPに絞られましたが、ではクレジットカードとしてどのカードを選べばよいでしょうか。結論から申し上げますとJMBならJALカード、AMCならANAカード、MPならマイレージ・プラス《セゾン》カードが最善の選択となるでしょう。そしてもっぱらクレジットカード利用でマイルを貯める方ですと、これらの3つのカードのうちANAカードがお勧めです。以下に各カードの得失を比較します。

(1)ANAマイレージクラブ
　AMCの会員カードにはクレジット機能なしで年会費無料のカード(AMCカード)と、クレジット機能付きで年会費が必要なカード(ANAカード)の2種類があります。クレジットカード利用で貯める場合には当然ながら後者を選ぶことになります。
　ANAカード(一般カード)は年会費2,100円で、クレジットカード利用額1,000円ごとに提携クレジットカードのポイントが1ポイント貯まります(*3)。ポイントは2年間有効です(一般カードの場合)。このポイントは移行手数料を払うことで、1ポイント=10マイルの割合でマイルに移行できます。移行したマイルは移行の翌々年12月31日まで(2008年4月からは移行時点から36か月)有効です。移行手数料は2,100円で一度払えばその年度の間有効です。
　利用額100円あたり1マイルの割合で加算されることになるので、クレジットカード利用額が3年で150万円あれば特典航空券に手が届くことになります。

　またANAカードは入会時に1,000マイル、翌年以降の年会費支払時に1,000マイルのボーナスマイルが加算されます。JALカードでも同種のボーナスはあるのですが、加算のタイミングは「暦年の初回のJALグループ便搭乗時」なので飛行機に乗らないと加算されません。このため専らクレジットカードでマイルを貯めている人にはANAカードの方が有利です。

　AMCがJMBに対して優位な点としては、利用額→マイルの換算率を上げる方法があることと、電子マネーの活用でより有利にマイルを貯められることが挙げられます。ANAカードのブランドには大別してVISA/Master(三井住友カード(株)発行)とJCB((株)ジェーシービー発行)とがあります。ANA VISA/Masterでは、カードに対しリボルビング払い「マイ・ペイすリボ」[4,5]の設定をするとポイント付与率が倍になります。つまり利用額1,000円→2ポイント→20マイルになるということです。ただし実際にリボルビング払いになると利息が付いて損をするので、毎月「支払額の追加」手続きを行って必ずその月で払い切り利息を回避することが前提となります。この手間を厭わなければ効率的にマイルを貯めることができるので、「マイ・ペイすリボ」を活用している人は少なくありません。
　国内線往復特典航空券には15,000マイル必要と述べましたが、3年間では継続時のボーナスマイルが3年分3,000マイル貯まりますので残り12,000マイルをクレジットカード利用で貯めればよいことになります。利用額100円あたり1マイルのままでも120万円(年40万円)の利用で足りますし、「マイ・ペイすリボ」設定を行えば半分の60万円(年20万円)でも届くことになります。クレジットカード利用だけで貯めるにしても、これなら十分現実味のある数字です。
　ANA JCBには「マイ・ペイすリボ」のような制度はありませんが、利用額が年間50万円を超えると翌年はポイントが20%増し、同じく100万円を超えると50%増しになります[6]。この割増し分のポイントもマイルに移行可能です。すなわち最高で利用額1,000円→1.5ポイント→15マイルということになります。利用額が年に50万円以上あり、かつ手間をかけたくない人にはANA VISA/Masterより向いています。
　現在お持ちの三井住友カードのワールドプレゼントポイントをANAのマイルに移行することは可能ですが、移行手数料が年6,300円と高いので、マイルを貯めるつもりなら最初からANAカードを選んだ方が有利です。

　現在発行されているANAカードには全て電子マネー"Edy"の機能が内蔵されています。内蔵のEdyで支払を行うと利用額200円あたり1マイルが加算されます。またこのEdy機能にはANAカードからチャージを行うこともでき、チャージ分はクレジットカード利用によるポイント(後でマイルに交換可)も貯まります(*4)。Edyをクレジットカードからチャージし、上記の「マイ・ペイすリボ」も併用すれば、Edyでの支払額1,000円あたり25マイルが貯まる計算になります。JALはイオングループの電子マネー"WAON"との提携を発表しましたが、ANA-Edy連合には一歩も二歩も後れをとっているのが実状です。

(2)JALマイレージバンク
　JMBの会員カードにもクレジット機能なしで年会費無料のカード(JMBカード)と、クレジット機能付きで年会費が必要なカード(JALカード)の2種類があります。JALカード普通会員は年会費2,100円でクレジットカード利用額200円ごとに1円が貯まります。またJALカード年会費に加え年間2,100円を支払って「ショッピングマイル・プレミアム」制度に参加すると、加算の割合が「利用額100円で1マイル」に上がります。JALカード利用でマイルを貯める場合、ショッピングマイル・プレミアムへの参加は半ば必須でしょう。
　このほか入会後のJALグループ便初回搭乗時に1,000マイル、翌年(暦年)以降の毎年初回JALグループ便搭乗時に1,000マイルがボーナスとして加算されます。しかし搭乗しないと加算されないのは申し上げた通りで、「乗らずに貯める」人にとってJALカードはこの点がマイナスです。

　JMBがAMCに対して優位な点は、割引運賃でも有利な条件でマイルが加算される「JALカードツアープレミアム」と、貯めたマイルを家族間で合算できる「JALカード家族プログラム」の存在が挙げられます。
　JALカードツアープレミアム[7]は、加算率が100%未満の運賃での搭乗でも加算率が100%に足りない分のマイルを上乗せしてくれる制度です。例えば東京-沖縄を「バーゲンフェア」で搭乗すると加算率は75%で片道738マイルの加算ですが、100%に足りない分の25%(片道246マイル)を補填してくれます。JALカードツアープレミアムの参加費は年間2,100円です。JALカード年会費やショッピングマイル・プレミアム参加費とは別に支払う必要があります。年間の搭乗距離が大体3,000マイル以上で、かつ割引運賃での利用が多いならJALカードツアープレミアムに参加しても元は取れるでしょう。
　JALカード家族プログラム[8]は、1親等以内でかつJALカード会員(*5)である家族間でマイルを合算して特典に交換できる制度です。一人では特典交換に足りるマイルを期限切れまでに集められそうにないけれど、親と合計すれば届きそうという時には威力を発揮します。こちらは年会費は不要ですが、合算相手もJALカード会員でなくてはなりません。

　もっぱらクレジットカード利用でJMBのマイルを貯める場合、年間の出費の額によってはJALカードでなく他のカードを選んだ方が有利になることがあります。現時点ではNICOSゴールドカードの条件が最も良く、利用額1,000円あたり16マイル加算されます[9]。年会費やそのほかの費用の合計が少し高いのですが、年間に100万円や200万円クレジットカード利用があるなら考えても良いでしょう。AMCは搭乗で貯める人もクレジットカード利用で貯める人も、一般にANAカードが最も有利です。
　No. 2で「セゾンカードで永久不滅ポイントを貯め、これをJALのマイルに移行する」という回答がありますが、利用額→マイルの換算の割合がとんでもなく低いので全くお勧めしません。確かに1,000ポイント→2,000マイルですが、1,000ポイント貯めるために必要な利用額は100万円です。ANAカードやJALカードなら100万円あたり1万マイルは貯まりますが、セゾンカードではたった2千マイルにしかならないということです(*6)。マイルを貯める目的なら最初からANAカードやJALカードを選んだ方が有利です。

(3)マイレージ・プラス
　マイレージ・プラスでマイルを貯めるならクレジットカードは「マイレージ・プラス《セゾン》カード」[10]で決まりでしょう。そのままですと利用額200円→1マイルの換算に過ぎないのですが、年間5,250円の参加費を払って「マイルアップ・メンバーズ」制度に参加すると100円→1.5マイルの換算になります。マイレージ・プラス《セゾン》カード自体の年会費は1,575円なので、マイルアップ・メンバーズ年会費と合わせると年6,825円になります。
　また冒頭に述べたようにマイレージ・プラスでは、加算し続ければマイルは実質的に無期限有効です。これがAMCやJMBと比べた際に優位な点です。一方継続時のボーナスマイルは特になく、マイルが有利な条件でもらえる提携企業の数でもANAカードやJALカードに見劣りします。
　ある程度は飛行機にも搭乗し、クレジット利用額も年間50万円以上はあり、かつ気長に貯めて大物の特典航空券を狙いたい場合に適するクレジットカードです。

3. 全体を通して
　上記の3つのカードについて3年間に貯まるマイルとかかる費用とを試算をしてみます。飛行機には乗らず専らクレジットカード利用で貯めるとし、その年間利用額は50万円と仮定します。
　費用と貯まるマイルのバランスの点でANAカードが最善かと思います。
(1)ANAカード
・継続時ボーナス　3,000マイル
・クレジット利用分　15,000マイル(「マイ・ペイすリボ」利用なら30,000マイル)
合計　18,000マイル(「マイ・ペイすリボ」利用なら33,000マイル)
3年間の費用　12,600円(年会費と移行手数料　節約すれば8,400円[11])

(2)JALカード
・暦年初回搭乗時ボーナス　なし
・クレジット利用分　15,000マイル
合計　15,000マイル
3年間の費用　12,600円(年会費とショッピングマイル・プレミアム参加費)

(3)マイレージ・プラス《セゾン》カード
・ボーナスマイル　なし
・クレジット利用分　22,500マイル
合計　22,500マイル
3年間の費用　20,475円(年会費とマイルアップ・メンバーズ参加費)

　なおどのマイレージプログラムを選ぶにしても、特典航空券はいつでも好きな便に乗れるわけでない点ご承知おきください。特典航空券用の座席割当ては限られており、有償航空券でなら空席はがある便でも特典航空券だと満席というのはしばしば経験することです。日程や行き先に第二希望、第三希望まで考えておいて、空席のある便をうまくつないで旅行を組み立てるのが特典航空券の上手な使い方です。

参考ページ
[1] JALマイレージバンク　http://www.jal.co.jp/jmb/
[2] ANAマイレージクラブ　http://www.ana.co.jp/amc/
[3] Mileage Plus　http://www.unitedairlines.co.jp/jsp/ja/mileageplus/index.jsp
[4] http://www.smbc-card.com/mem/revo/mypace.jsp
[5] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2834216.html
[6] http://www.jcb.co.jp/campaign/starmembers.html
[7] JALカードツアープレミアム　http://www.jalcard.co.jp/topics/tourpremium/
[8] JALカード家族プログラム　http://www.jalcard.co.jp/topics/k_program/index.html
[9] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3346018.html
[10] マイレージ・プラス《セゾン》カード　http://www.saisoncard.co.jp/lineup/ca041.html
[11] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2451736.html

*1 特典交換に必要な最低マイル数は10,000マイルですが、10,000マイルでは航空券には交換できずギフト品や電子マネーとの交換になります。マイルを貯めるうま味が出るのは航空券に換えてこそです。国内線往復特典航空券に必要なマイル数は現時点で15,000マイルです。なおJAL, ANAとも2008年から必要マイル数の見直しを行います。ANAは既にその内容を発表しており、国内線往復特典航空券は必要マイル数が11,000～23,000マイルの間で変動する規定になります。(時期および距離による)
*2 No. 1の回答はマイルの有効期限(2年でなく最長3年)と標準的な換算率(利用額200円あたり1マイルでなく100円あたり1マイル)を勘違いしたために、「2年で300万円」という数字を出してしまったのでしょう。
*3 ANA ダイナースカードだけは1万円で1ポイント、1ポイントで100マイルの換算です。
*4 ANA ダイナースカードだけはEdyへのチャージをポイント付与対象外にしています。
*5 18歳未満の場合はJALカードを持てないので、JALカード保有は条件から外れます。
*6 「ショッピングマイルプラン」に予め申込んだ場合を除きます。ただし「ショッピングマイルプラン」の参加費は年5,250円なので、結局ANAカードやJALカードより費用がかかりメリットはありません。

お礼

最高のアドバイスでしたっ！！！
順を追ってのご説明で大変、わかりやすかったです。
いろいろご返答大変かと思います。感謝いたします。
カードのことがよくわかり、決められそうです。
ありがとうございました。

回答No.3

noname#156053

陸マイラーはクレジットカードのポイントを２倍にする裏技（リボ払い）とANAマイレージを組み合わせてマイルを効率的に集めるそうです。

参考URL：

http://www.creditcard-gaku.jp/creditcard/entry_10.html

回答No.2

oska

＞現在は三井住友VISAカードです。

三井住友カードだと、ＪＡＬマイレージへポイント移行できます。
が、ポイント自体が翌々年度末の有効期限です。
利用しないと、ポイントを捨てる事になります。

＞カード変更も考えています。

セゾンカード（ＶＩＳＡ・Ｍａｓｔｅｒ・ＪＣＢ）だと、年会費無料でポイントは無期限有効です。
１０００ポイントでＪＡＬ２０００マイルに移行可能です。
私の場合、ダイナース・セゾン（ポイント無期限有効）でポイントを貯め、予定ポイント数に達した時点でＡＮＡ・ＪＡＬ・ノースウエスト航空のマイルに移行してます。

回答No.1

noname#194317

確かに航空会社のカードなら、買い物でもマイルがたまりますので、それで無料航空券をゲットすることも不可能ではないです。が、そうなるには相当金額を使う必要がありますので、簡単ではありません。

JALカードの場合だと、マイルの加算レートは￥200＝1マイル（提携店なら2マイル）で、マイルの有効期間は二年間です。特典航空券は最低15,000マイル必要なので、買い物だけでこれだけためるには、単純計算で￥300万の買い物を二年以内にする必要があります。毎月￥10万使っても二年では￥240万にしかなりません。どうですか？そこまで使っていますか？

仕事などで飛行機に乗る機会が多い人なら、国内線でも一度乗るだけで数100マイルつきますので、無料航空券ゲットは割と現実的になります。

また、飛行機利用のツアー旅行でもマイルが付く場合があるので、それに対応する航空会社のマイレージ会員になるのも手です。JAL,ANA以外でも提携している航空会社なら、マイルはつきますよ。ヨーロッパとかの遠距離線だと、ツアーで50％にマイルを減額されても、一気に5000マイルくらいはつきますから、狙い目です。

ということで、旅行を絡めてマイルをためるのが現実的だと思います。なので、おすすめは自分が一番利用するであろう航空会社か、それの提携会社が発行しているクレジット付マイレージカードと言うことになりますね。

お礼

早速のご返答ありがとうございます。
マイルの有効期限があるんですね！出来る限り支払いは、全てクレジットカードを利用すれば可能でしょうか？２年間で貯めれるか少し不安になってきました。ポイント貯めるためにショッピングするのも考えものですよね。カードの種類で見ると、航空会社のカードがポイントになる率がよいのでしょうか？