• ベストアンサー

塩狩峠で死んだ青年…

三浦綾子の塩狩峠について読んだ方に質問です。 高校の時、友人が塩狩峠を読んでとても感動したと聞いたのであらすじを教えてもらいました。 そのあらすじは、 実話をもとにした話でキリスト教信者の青年が、ブレーキが利かず暴走する電車の車輪に自らの身をかませ乗客を救った、というものでした。 なぜだかわからないのですが、その話を聞いてとてつもなく気分が悪くなりました。 本当にそうしなければ乗客が助かる方法がなかったのでしょうか? それ以来本屋で塩狩峠の背表紙を見るだけで言いようのない恐ろしさが襲ってきます。 そんな状態なので自分で中身を確かめる事は出来ません。 そこで質問です。 (1)私の聞いたあらすじは間違っていないのか。 (2)あなたから見て本当に主人公が身を投げ出すしか乗客が助かる方法がなかったと思いますか? 私なら乗客全員の着ている洋服をつなぎ合わせてまとめて車輪に引っ掛けますけど、そんな事は出来ない状態だったのでしょうか。 それも中身を確認できないのでわかりません。 ご意見お聞かせください!

noname#47855
noname#47855

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ito_613
  • ベストアンサー率34% (76/221)
回答No.3

小説のその場面は、急を要する事態だったので他の乗客と協力して~ということはたぶん不可能、止めるためのブレーキのレバーのようなものがあったのですが、固くて作動させることが出来なかった、という感じで列車から飛び降りていました。 個人的な感想としては、私も質問者さん同様にあまりいい気持ちにはなりませんでしたね……。 いくら咄嗟のことでもすぐそこに人がいるのですし、人を呼んで一緒にブレーキを作動させることも出来たんじゃないのか、と思いました。 しかも主人公は何年もの闘病の末やっと回復した女性との婚約をしにいく途中でした。 その女性のことを考えると主人公の自己犠牲も少々身勝手に思えてしまえましたし……。自己陶酔の自己犠牲のようにも見えて……。 実話をモデルにした小説ですが、実際には「ブレーキレバーを作動させようとして、謝って転落し死亡した(自ら投身したわけではない)」という話もあったようです。昔のことなので真偽は分かりませんが。 作者はあとがきで事故死の可能性を否定していましたが、作者自身がその場に居合わせたわけでもありませんし、その場に居合わせた人に話を聞いたわけでもありませんし、ご都合主義の希望的観測とも言えるかも知れません; 確かに感動的な物語ではありますが、私はキリスト教への複雑な反感もありあまり好きではありませんでした。キリスト教信者の方が読む雑誌に連載されていた小説です。キリスト教を信仰していない人にとっては違和感を感じてしまう部分はあると思います。 質問者さんがおっしゃっている「気持ちの悪さ」もとてもよく分かります。 真綿で首を絞められているような小説でした。個人的な感想ですが。 ……だいぶ偏った意見ですが、参考になりましたら。

noname#47855
質問者

お礼

ご回答有難うございます。 私もキリスト教を信仰しているわけではないので理解できないのかも知れません。 真綿で首を絞められているような小説ですか…。 やっぱり私には向いていないのかもしれません。 大変参考になりました。有難うございます。

その他の回答 (2)

  • mimore
  • ベストアンサー率15% (8/51)
回答No.2

主人公が身を挺して乗客を救ったというそこの部分だけ想像されているようですが、本の内容は残酷さはぜんぜん感じられず、涙なしでは読めないとても感動する本なので、是非、読んでみて下さい。

noname#47855
質問者

お礼

ご回答有難うございます。 私は残酷さには耐性があります。 ただ、自己犠牲を闇雲に肯定する姿勢に疑問を感じると言うか…。 そうするしか方法がなかったというのでしたら納得できるのですが。 でもそこがわからなければやっぱり読むことは出来ません。 いつか読める日がくるといいなと思っています。 有難うございました。

回答No.1

あらすじは、おおむね間違っていません。 正確には、山道で連結が外れて逆走しかかっている最後尾の車両を、加速する前にレールに身を投げて止めたのです。 で、他に方法がないかどうかですが、ちょっとわからないです。普通、そのままペチャンコにされて列車は進むと思うのですが。 また、人の身体一つで止められる速度ならば、乗客が飛び降りても平気な速度のはずです。 実際にあった話らしいですが、他に方法がなかったという事はないと思います。 故人を貶める気はないですが、他の方法で止めようとしたけど結果的に轢かれた、という可能性もあるかと思います。

noname#47855
質問者

お礼

ご回答有難うございます。 私ももちろん実話の方というかその個人を貶めるつもりは毛頭ありません。 小説になった時点で脚色もあったと思いますし。 ただ回答者さんがおっしゃる通りなのでしたら、小説のなかにおいてはかなり矛盾があり人の命を軽視しているともとれますね。 有難うございました。

関連するQ&A

  • 韓国語版 三浦綾子「塩狩峠」 

    韓国語版の三浦綾子「塩狩峠」を探しております。 私は韓国語が出来ないのですが、韓国人の友人にプレゼントをしたいのです。 そこで質問は 1.そもそも「塩狩峠」の韓国語訳は出版されているのでしょうか?(「氷点」は見つかるんですが、、、) 2.日本国内で簡単に手に入れる方法はありますか? (高麗書林には無いとのことでした。) 宜しくお願いいたします。

  • 中村春雨『無花果』の結末(三浦綾子『塩狩峠』)

    中村春雨(吉蔵)のキリスト教小説『無花果』の結末に関する質問です。 学生の時分にこの小説が授業で取り上げられたことがありました。 三浦綾子の長編『塩狩峠』にも登場する作品です。 ところがこの『無花果』の結末、授業で学んだものと『塩狩峠』に書かれているものとでは著しく異なっているのです。 ●授業での結末(授業バージョン) 主人公の牧師鳩宮が紆余曲折の末、家族に温かく迎えられて幸福の涙を流す場面で終わりです(七十五章)。 ●『塩狩峠』での結末(塩狩峠バージョン) 授業での結末の続きが書かれています。 主人公が苦悩の末に家出し、汽車にはねられて死ぬところで終わります。 私は実際に読んでおりませんが、 この『塩狩峠』に書かれているエピソードがあるかないかによって、 『無花果』の読後感は180度変わってくると思います。 「授業バージョン」は物語の御都合主義的な欠陥が際立つ結末となっています。 授業でも「入信→救済」という単純な図式が指摘されていました。 つまりキリスト教の宣伝小説のような印象を受けるのです。 一方「塩狩峠バージョン」はいわばバッドエンドです。 『塩狩峠』の主人公信夫もこの結末に考え込んでいます。 「せっかく鳩宮家に平和が戻って来たというのに、どうしてこんな結末になってしまったのだろう」と。 しかしこの結末に考え込んだ信夫は以前にもましてキリスト教に強く関心をもつようになります。 当時この点について授業の担当教員に質問したところ、 「おそらく三浦綾子の記憶違い」とのことでした。 しかしこれほど重大な部分について記憶違いが起るだろうかと私は疑問に思うのです。 たとえば中村春雨が結末に手を加えるなどして、異なるバージョンが存在することになったということもありえます。 『無花果』を読めばすぐに疑問が解決するのでしょうが、 たいへんに古い作品のため容易に読むことができない状況です。 『無花果』の結末についての真相をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示のほどよろしくお願いいたします。

  • 小説「塩狩峠」の事故の状況を教えてください

    「塩狩峠の区間に差し掛かった旅客列車の客車最後尾の連結器が外れて客車が暴走しかけたところ、当時鉄道院(国鉄の前身)職員でありキリスト教徒であった長野政雄という人物が列車に身を投げ、客車の下敷きとなり乗客の命が救われたという事故」 http://ja.wikipedia.org/wiki/塩狩峠 1.最後尾車両の連結器が離れたらそんなに危険ですか?動力がないので自動的に停止すると思うのですが。峠に差し掛かった場所なので、坂を下り、逆走してしまうと考えたのでしょうか? 2.ブレーキがついていませんでしたか? 3.人間が客車の下敷きとなる方が危険ではないでしょうか?脱線しませんか? 4.どうやって飛び込むことができたのでしょうか?現在の車両だと進行方向に飛び込むことは不可能です。窓にガラスがなかったのでしょうか。 5.本当に自ら飛び込んだのですか?足をすべらせた可能性はありませんか。 小説を読んだ方、解説をお願いします。

  • お勧めの本教えてください!

    読んだ後人生について考えさせられるような、感動できるような本を探してます。 三浦綾子さんの塩狩峠なんかすきです。 お勧めがあったら教えてください!

  • 「読んで感動した本」をご紹介いただけませんか ?

    皆さん、こんにちは。 皆さんは色んな本を読まれると思います。 それで今までに「読んで感動した本」をご紹介いただけませんか ? 僕も色々目についたら書店で見たりして、探しています。 以前読んだのが、三浦綾子さんの「 塩狩峠 」でした。 感動して涙を流しながら読んだ経験があります。涙もろくてつい・・・ 旭川の塩狩峠を題材とした名作で、今でも読み返すくらいです。 是非皆さんの「読んで感動した本」・・・是非ご紹介いただけませんか? どうぞよろしくお願いいたします。

  • 三浦綾子さんの足跡を辿りに

    三浦文学の初心者です。 氷点・塩狩峠・道ありき等まだまだ代表作品しか読んでおりませんが、その背景に描かれる光景を是非目にしたいと、最近強く思うようになり、秋頃にでも旅行に行こうかなと考えてます。 そこで作品の足跡を、三浦綾子さんの足跡を、隈なく辿れるお進めルートありましたら、よろしく紹介してください。

  • 三浦綾子『塩狩峠』の疑問

    私は読書が好きで、中でも三浦綾子『塩狩峠』は心に残る作品の一つです。 ただ、どうしても気になる場面があるので今回質問させていただきます。 主人公の信夫は父と祖母と住んでいましたが、やがて祖母が亡くなり、「クリスチャンだから」という理由で家を出ていた実の母・菊と一緒に住み始めます。 祖母は基本的に仏教を信仰しており、生前に「わたしが死んだら、お線香くらいは上げてくれるんでしょうね」と言っていました。 ところが菊は、仏壇に供え物をしようとはしませんでした。 それは唯一神を信仰するクリスチャンとしてはできることではなく、菊も「おばあさまのことを忘れているから、ごはんをあげないのではない」と言っています。 さらに、たしかこの点に関して(記憶があやふやですが)信夫の婚約者となるクリスチャンのふじ子も「仏壇で手を合わせるだけが供養ではなく、子孫である自分たちが立派に生きることこそ…」という主旨の発言をしていました。 これについて、皆さんはどのように考えますか? 私は幼児洗礼を受け、現在カトリックへの関心を持っているのですが、この点については祖母が望んでいた「線香を上げる」という行為くらいはしてあげても良いのでは…と思うのです。 祖母はキリスト教を信じていたわけではありませんし、それを「自分たちが立派に生きることこそ」とすり替えるのはいかがなものかと思います。 私はこの作品がきっかけでカトリックを改めて向き合おうと考えていますが、全体を通して、仏教をはじめとするその他の宗教をどのように捉えるべきか…という点が腑に落ちませんでした。 もともとキリスト教嫌いだった信夫は途中で折り合いがついたらしいのですが、その経緯ははしょられていたのでよくわかりません。 この点についての皆さんの意見、あるいは私の読み方が間違っていればその点も教えてくださると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。

  • 自分が変われるきっかけを与えてくれるような本。

    タイトルのような本を探しています。 とくにやりたいこともない、ダラダラとした生活をしている状況をどうしかして打破したい。 そのきっかけを与えてくれるような本ってないでしょうか? 私が今まで読んで感動した本は 三浦綾子さんの「氷点」「塩狩峠」 立原正秋さんの「冬の旅」 などです。 苦手なジャンルはホラー系です。 よろしくお願いします。

  • 泣ける小説

    泣ける小説を探しています。 今までいくつかの小説を読んできましたが、感動する小説に出会いません。 条件として、 ・文庫で出版されているもの。 ・恋愛小説でないもの。 ・いい意味で泣けるもの。切なさ、悲しさなどです。 ・私は22歳なので、歳に相応しい?もの。 参考として、泣けるよと言われ読んで泣けなかった本をあげます。 東野圭吾 「秘密」 東野圭吾 「手紙」 三浦綾子 「塩狩峠」 などです。 泣けたものは「知覧からの手紙」くらいです。 しかし、戦争系は望んでいません。 また、塩狩峠のように、少し時代が昔のものは苦手です。 乱雑な文ですが、回答お願いします。

  • おすすめ本

    こんにちは。 最近、沢山の本を読み教養をつけたいと考えています。 しかし、普段は漫画ばかり読んでいるので自分の読みたいジャンルの小説をなかなか探すことができません。 1)人間の優しさ・人間とは何かのような哲学的な内容が含まれている 2)推理小説やラブストーリーは好みではありませんでした。 参考になるか分かりませんが、最近三浦綾子さんの塩狩峠を読み感動し ました。 要求が多いですが回答お願いします。