「プラットフォーム」の意味
市民参加による地域振興といった分野の専門家の方とお話ししていて「プラットフォーム」という言葉が出てくるので、どういう意味ですかと伺うのですが、この方にとっては説明不要の自明の言葉であるということなのか、はっきりしたご説明がいただけず、困っています。
たとえばこういうものが「プラットフォーム」であるようです。
観光地域作りプラットフォーム
http://platform.nihon-kankou.or.jp/outline/index.html
生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム
http://www.env.go.jp/press/100165.html
こういうものを見てみて推察するに、多数の当事者のかかわった検討ないし意思決定の仕組み、ということはわかるのですが、つまりそれは、従来の言葉でいう「××会議」とか、「実行委員会」「検討委員会」という呼称で呼ぶのではカバーできない何か特別な要素があるからこそ、今まで使っていなかった「プラットフォーム」という新しい呼称で呼ぶのだと思います。ですがその特別な要素が何かが私にはわかりません。
「プラットフォーム」という単語の語義として、こういう使い方が昔からあるものではなさそうです。辞書を引いてもこういう語義は書いてありません。
大辞林(第三版)
http://1stepup.com/x/xuyu
ここには多数の当事者のかかわった検討や意思決定のしくみといった意味はありません。
プログレッシブ英和中辞典
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/64444/m0u/platform/
ここでは、「7 (政党の)綱領,政策要綱;((米))(候補者指名の党大会での)綱領発表[宣言];公開討論会(場).」のいちばんおしまいの、「公開討論会(場)」というのがちょっと近い感じですが、私が探した上記の例が、
「観光地域作り公開討論会」とか、
「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策公開討論会」
と置き換えられるものとはちょっと考えられません(それならそれで、「プラットフォーム」などというみんなが分かりづらいことばを使わずに、「公開討論会」といったほうがよいように思います)。
近年使われている上記のような「プラットフォーム」はどういう理由で、他の言葉では置き換えられず、この言葉で表さなくてはいけないと考えられているのかについて、ご存じの方はご教示いただければありがたく思います。「国語」のカテゴリあたりで伺うほうがよいかと思いますが、とりあえずこちらで伺っています。よろしくお願いします。
お礼
お礼遅くなりましてもうしわけございません。 そんな意味がこめられていたのですね。ありがとうございます。