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送金コストを抑えるには?(カナダトロント留学)
カナダのトロントに行きます 現地では、どこかの銀行の口座を開設する予定です クレジットカード(VISA、マスター)、新生銀行の口座を持っているので、 新生銀行カードも持っていく予定です それとは別に、カナダへはT/Cを持っていこうと思います カナダドル建てのT/Cと、日本円建てのT/Cどちらがレートがよいですか? カナダへは、現地通貨持込規制は、CAD 10,000以上の場合に申告が必要とのことなので CAD 10,000ギリギリをT/Cで持っていって、現地の銀行に預けようと思っています (この場合、手数料はかかるんでしょうか?)
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ご質問は 1. 最初に留学資金を持ち込むとき、トラベラーズチェック(以下TC)はカナダドル建てにするのと円建てにするのとどちらが有利か 2. その後継続して留学資金を送金してもらうとき、どのような方法を使うと有利か の2点ですね。 両替にしても送金にしても有利不利の比較は、銀行間レートからいくらのマージンが上乗せされているかで整理すると分かりやすいです。 銀行間レートとはその名の通り外国為替市場での銀行間の取引に使われるレートです。新聞やテレビで報道されているレートは特に断りのない限り銀行間レートです。一般の顧客はこのレートでの取引はできず、売るにしても買うにしてもいくらかのマージンを払います。 銀行間レートは常時変動しているため、実際には銀行はこれに代えて「公示仲値(TTM)」というものを定め取引の基準レートに使います。銀行間レートと公示仲値は厳密には一致しませんが、多くの場合は同一視して差し支えありません。 また外国為替市場のレートは全世界で連動しているので、日本の銀行の公示仲値とカナダの銀行の公示仲値が懸け離れた数字になることはありません。(もちろん日本とカナダでは時差がありますので、市場を参照するタイミングの違いに起因して公示仲値の数字に差が出ることはあります) 銀行間レートと公示仲値のどどちらを基準に考えてもよいのですが、いずれにしても上乗せ幅が小さいほどお得な両替法・送金法ということです。 1. トラベラーズチェック 日本でカナダドル建てのTCを組む際、公示仲値からの上乗せ幅は多くの銀行が1円60銭に設定しています[1]。このほかTC発行手数料が1%かかります。日本で円建てのTCを組む場合はレートは無関係ですが、TC発行手数料の1%は同様にかかります。 カナダで換金するときのレートはどうでしょう。カナダドル建てならそのまま額面通りのカナダドルを受け取れますから、核心は円建てTCの買取りレートになります。 [2]はNo. 1のご回答でも紹介のあるTD Bankのレートです。"Non-Cash"とありますがこれは外貨現金のやり取りを伴わない取引(TC換金、国際送金など)に適用されるレートです。ちなみに外貨現金のやり取りを伴うと(現金両替など)、売買ともこの表よりもう少し不利なレートが適用されます。 [2]の表には公示仲値は記されていませんが、売りレートと買いレートを足して2で割れば見当が付きます。2月9日のレートで円→カナダドルが100円=0.9321 CAD、カナダドル→円が100円=0.9947 CADですから平均は100円=0.9634 CADです。これを公示仲値に代えると、円→カナダドルのレートは(0.9634-0.9321)÷0.9634=0.03248...となって、約3.2%の目減りがあると分かります。 このほか換金に伴う手数料ですが、[3]によればアメリカンエキスプレスのTCなら無料、それ以外(トーマスクック、VISA)だと3 カナダドルです。この数字は口座を持たない顧客向けですが、口座を持っている顧客の手数料がこれより高くなることは考えられませんから、口座を持っていても「アメリカンエキスプレスTCなら無料」と考えてよいでしょう。 <試算例> 公示仲値が上記の通り100円=0.9634 CAD (1 CAD=103円80銭)で、TD Bankの円TC買い取りレートが100円=0.9321 CADの時に、1万CADの調達にかかる費用を比較します。TCのブランドはアメリカンエキスプレスとします。 ・カナダドル建てTC 日本で支払う金額 10,000×(103.80+1.60)×1.01=1,064,540円 カナダで受取る金額 10,000 CAD ・円建てTC 日本で支払う金額 1,072,846×1.01=1,083,574円 カナダで受取る金額 1,072,846×0.009321=10,000 CAD * 実際には1,072,846円といった半端な額面のTCはありませんが、ちょうど1万CADを受取るのに必要な円貨の額ということで仮想的にお考え下さい。 よってトラベラーズチェックはカナダドル建てが有利と分かります。目減りに換算すればカナダドル建てTCが2.5%、円建てTCが4.2%です(いずれもTC発行手数料を含んだ数字です)。西海岸のバンクーバー辺りだと円建てTCや日本円現金でも有利なレートを見たことがありますが、[4]のページによればトロントではカナダドル建ての方がよいとのことで、上記のTD Bankの数字も[4]の記述に合致します。 参考までにですが[5]の通販業者は手数料0.5%でTCを発行しています。TCのブランドもアメリカンエキスプレスなので好都合です。発行手数料が0.5%であればカナダドル建てTC使用時の目減りは2.0%にまで減ります。 2. 国際キャッシュカードとクレジットカード 新生銀行のキャッシュカードは国際キャッシュカードの機能も持っており、海外ATMで現地通貨を引出すことも可能です。ただし国際キャッシュカードのレートは、新生銀行に限らずあまりよくありません。 新生銀行の国際キャッシュカードで引出した場合のレートは「VISAインターナショナルが定めるレートに4%の手数料を加算」です。この「VISAインターナショナルが定めるレート」ですが、前出の銀行間レートや公示仲値と同一と考えて頂いて結構です。私の過去のデータでは乖離は通常±0.4%以内、為替相場が大きく動いた時でも±1.0%以内の範囲で収まっています。 TC(カナダドル建て)なら公示仲値+2.5%(あるいは2.0%)で済むのにあえて、VISAインターナショナルが定めるレート+4%(≒公示仲値+4%)の国際キャッシュカードを使うこともないでしょう。 参考までに他の国際キャッシュカードでは、シティバンク銀行が公示仲値+3.8%、三井住友銀行が公示仲値+3%に1回200円加算です。 クレジットカードでキャッシングすることも可能です。この場合の引落し額は「クレジットカード会社が定めるレートに利息を加算」で計算されます。「クレジットカード会社が定めるレート」は上述のように銀行間レートや公示仲値と同一と考えて頂いて結構です。 利息ですが利率が年利で15~25%、利用日から返済日までは25~55日くらいですので、だいたい1.0~3.8%を利息として払うことになります。返済日まで近ければ意外にお得な方法です。なお「利息の他に、海外利用に伴う手数料約1.6%が加算される」とする回答も見かけますが、それは過去の計算法です。(現在は1.6%の加算はありません) このほかにスルガ銀行の「スルガVISAデビットカード」[6]、セゾンカード+日本郵政公社の「郵貯チェックカード《セゾン》」[7]などもあります。VISAマークが付いていてクレジットカードに見えますが、分類としては利用額が預金口座から即時引き落とされる「デビットカード」です。 いずれもクレジットカードと同様に海外ATMで現金を引き出せますが、即時に口座から引き落とされますので利息は発生しません。ATMで現地通貨を引出した際の引落し額の計算は以下の通りです。 ・スルガVISAデビットカード: VISAインターナショナルが定めるレート+1.63%で日本円に換算、さらに1回ごとの手数料210円を加算 ・郵貯チェックカード《セゾン》: VISAインターナショナルが定めるレート+1.60%で日本円に換算、さらに1回ごとの手数料200円を加算 既に「郵貯カード《セゾン》VISA」[8]をお持ちであれば、これに「郵貯グローバルサービス」[9]を別途申込むことで「郵貯チェックカード《セゾン》」と同様の引き出し方ができるようになります。 なお国際キャッシュカード、クレジットカード、デビットカードのいずれとも、ATM設置者が利用手数料を徴収する場合があります。 3. 国際送金 国際送金で適用されるレートは、上記のTCのレートと基本的に同じです。送金手数料は1回2,500円~4,000円が目安ですが、これに加えて中継銀行や受取り銀行がさらに手数料を徴収することもあります。主な金融機関の送金手数料とレートを記しておきます(中継銀行、受取り銀行の手数料含まず)。 ・郵便局 手数料: 2,500円 レート: 公示仲値+1円60銭 ・新生銀行 手数料: 4,000円 レート: 公示仲値+1円[10] ・シティバンク銀行 手数料: 3,500円 レート: 公示仲値+1円 (オンライン送金割引500円を適用後の手数料 口座を持っていないと送金できない) 行き先がカナダで、銀行口座開設予定があり、目的が留学であれば、JCBの「送金名人」[11]というサービスも使えます。カナダドルであれば銀行とレート的に遜色なく、送金手数料は銀行よりずっと安いのでお勧めの方法の一つです。 適用されるレートは「クレジットカード会社が定めるレート+1.60%」です。「クレジットカード会社が定めるレート」は2.で触れたように公示仲値や銀行間レートと同一視できます。1.60%は現在のレート(公示仲値で1 CAD=103円80銭)ですと1円66銭ですから銀行の一般的な設定(1円60銭)と横並びです。そして送金手数料が1回525円ととにかく安いのが魅力です。ただし他の国際送金法と同じく、中継銀行や受取り銀行が手数料を徴収することはあります。 4. 目減りの比較 公示仲値が1 CAD=103円80銭のときに、それぞれの両替法・送金法でどれくらいの目減りがあるか(公示仲値からの上乗せがあるか)を一覧にしてみます。(ATM設置者が徴収する手数料、送金で中継銀行や受取り銀行が徴収する手数料は含めていません) 1回あたりの金額や利便性で適宜の方法をお使い下さい。 ・円建てTC 3.7% (TCは通販業者「セシール」で購入) ・カナダドル建てTC 2.0% (同上) ・新生銀行キャッシュカード 4.0% ・クレジットカードでキャッシング 1.0~3.8% (利率、返済期間による) ・郵貯チェックカード《セゾン》 1.60%+引出し1回200円 ・新生銀行国際送金 0.96%+送金1回4,000円 ・JCB「送金名人」 1.60%+送金1回525円 【まとめ】 トロントへ行かれるのであれば、トラベラーズチェックは円建てよりカナダドル建てが有利そうです。また送金であればJCBの「送金名人」が、レート・手数料の双方の点でお勧めできます。 新生銀行のキャッシュカードは便利ですが、レート自体はあまり良くないので万が一の時の予備として使うのがうまい方法だと思います。 参考ページ [1] http://www.yuiis.net/ja/bank/intl/exchange/rate.html * TC発行の際に適用されるレートはTTSです。表の数字は公示仲値からの上乗せ幅です。 [2] http://www.tdcommercialbanking.com/tradefinance/rates.jsp [3] http://www.tdcanadatrust.com/accounts/fees.jsp#travel [4] http://www.abroadcanada.com/soukin.htm [5] http://www.cecile.co.jp/travelers_cheque/ [6] http://www.surugabank.co.jp/surugabank/01/05/11/0105112000.html [7] http://www.saisoncard.co.jp/lineup/ca079.html [8] http://www.saisoncard.co.jp/lineup/ca001.html [9] http://www.saisoncard.co.jp/lineup/ca001a.html [10] http://sre.shinseibank.com/InterestRateB/FXRate.aspx [11] http://www.jcb.co.jp/soukin_meijin/index.html
その他の回答 (2)
- buleberry15
- ベストアンサー率23% (450/1912)
私はバンクーバーでBank Of Montrealの口座を開設し便利に使っていましたが、トロントへ行く時は、TD BankかScotia Bankの方が便利だなぁ・・ という印象を毎回持ちます。(ATMや支店の数で。) 私が開設した当時のバンクーバーは、TD(まだトロントドミニオンと言う呼び名でした。)やScotia Bankは支店やATMが少ないカンジでBank Of MontrealやRoyal Bankの比ではありませんでした。州によっても支店数が違ったのでしょうね。 トロントへ旅行する度に、Bank Of MontrealにカナダドルT/Cを預金していますが、何も手数料はとられていませんよ。 (10000ドルも預金したことがないのでその辺はわかりませんが、1000ドルづつに分けて入れたらまず大丈夫だと思います。) 窓口にて、カードとT/Cを渡せばすぐ入金してくれます。一旦口座に入れ、その場で現金にて受け取ることも可能です。(これも手数料なし。) しかし、ATM利用料、デビットカード使用料などは別で引き落としされています。
お礼
T/Cの入金について、経験されたということで、貴重な回答ありがとうございます!参考になります。トロントはやはりTD Bankがいいようですね。検討します
- DeeAnna
- ベストアンサー率32% (176/546)
とりあえず、カナダ、トロント在住ですが、 銀行で講座を作る時、Financial Statusの証明が必要になります。 現在使っている銀行から発行してもらってください。 財産証明ですね、銀行に預けるとき、手数料はかかりません。 メインの銀行は、Royal Bank、TD Bank、CBC の三つ、そのほか、 Scotia BankとBank Of Montrealなどがありますが、 Royal Bankはセキュリティーに秀でていて、TD Bankは、自動キャッシングマシンが沢山あって、一番良く使われております。 個人的にはTDがお勧め、1500CAD以上預けてあると、手数料や月々の費用が一切必要なくなります。そのほか、銀行に行けばプラン等を説明してくれるので、詳しくは銀行へ言ってきいて見てください。 VISAも、銀行カードを作る時に、一緒に申請できます。 T/Cについては、何か良く解らないのでお答えしかねます。
お礼
回答ありがとうございます。 カナダのメイン銀行の3つは知っていましたが、セキュリティーや、ATMなどの詳しい説明は知らなかったので役に立ちそうです Financial Statusの証明が必要というのは知らなかったので、とても役にたちました
お礼
たくさんのアドバイス、本当にありがとうございました!!たくさん調べていただいて、大変だったかと思いますが、とても役に立ちそうです。問題が解決してよかったです