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史上初めて「グロテスク」な曲

作曲家が明らかに「グロテスク」な効果を狙って作曲した曲は、誰のなんという曲だったのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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  • Pyratus
  • ベストアンサー率58% (60/103)
回答No.3

最も古いものとして、グレゴリオ聖歌の「怒りの日(Dies irae)」を挙げてもいいかもしれません。作曲は13世紀頃と見られています。この曲にある、怒りや恐れ、グロテスクな感覚をロマン派の作曲家が誇張気味に描いていて、その代表例はベルリオーズ「幻想交響曲」や リスト「死の舞踏」です。 イタリア・ルネサンス期の作曲家、カルロ・ジェズアルド(Carlo Gesualdo 1566?-1613)の「聖週間の聖務日課のためのレスポンソリウム」にはこの時代には珍しい、強い不協和音が使われていて、グロテスクという表現はあてはまらないかもしれませんが、当時は衝撃的な響きであったと思われます。ジェズアルドは妻殺しの殺人者という特異な作曲家です。 フランス・バロック期では、マラン・マレ (Marin Marais 1656-1728) のヴィオール組曲集第5巻に「膀胱結石摘出手術の図」というタイトルの曲があります。膀胱結石を摘出する外科手術の様子を進行順に、実況中継のようにナレーションと音楽で描いています。タイトルはグロテスクですが、音楽としては手術の恐怖と緊張を伝えた心理的なものです。 古典派の時代になると、イタリアで生まれスペインで活躍した作曲家、ルイジ・ボッケリーニ (Luigi Boccherini 1743-1805) の シンフォニア第4番ニ短調 「悪魔の棲む家」(悪魔の家)の第1楽章、第3楽章のアンダンテが不気味な音楽になっていて、この部分が「悪魔の棲む家」を表わしているのでしょう。 いずれも現代人からみてグロテスクというほどのものではありませんけどね。

noname#32495
質問者

お礼

すごいマニアックな曲があるものですね。 それをご存知なのも、歩く音楽辞典みたいな方なんですね。驚きです。 膀胱結石摘出手術の図は#2さんも答えてらっしゃいますが、こんなのがあったのですね。サティの先駆じゃないかとさえ思いました。 しかし、ルネサンスにさかのぼっていたとは驚きでした。

その他の回答 (2)

  • nabayosh
  • ベストアンサー率23% (256/1092)
回答No.2

グロテスク……最初にベルクのヴォツェックあたりを思い浮かべ、その次にマーラーの第5交響曲を思い浮かべ、さらに遡って#1さんのごとくベルリオーズの幻想交響曲に至りました。 グロテスクなものに美を見いだしたのは、やはりロマン派だと考えれば、このへんに落ち着きそうです。 しかし、さらに前にあるやもしれないと思って考えたのが、聴いたことはないですが、 ●ジャン・フェリ・ルベル「四大元素」 17世紀から18世紀にかけて生きたバロックの作曲家で、不協和音の連打からはじまるのだそうです。カオス状態を表現したかったのだそうですが……未聴なのでなんとも言えません。 タイトルだけで言えばマラン・マレの「膀胱結石手術図」というのがなかなかグロテスクな題ですね。

noname#32495
質問者

お礼

やはりロマン派はこういうものに美を見出すのでしょうかね。私は本格的になったのは展覧会の絵からなのかなと思っていますが、判断材料が少なすぎますね。例に挙げていただいたものは全く初耳です。

  • pwxr1029
  • ベストアンサー率30% (6/20)
回答No.1

月並みですが、ベルリオーズの「幻想交響曲」第4~6楽章が思い浮かびます。 現代人の耳にはそれほどグロテスクに響かないかもしれませんが、明らかにグロテスクさを狙って書かれています。 当時そういう発想はベルリオーズみたいな「変わり者」にしか思い浮かばなかったのではないでしょうか。

noname#32495
質問者

お礼

私もそれが思い浮かびました。 結構最近までないかもしれないです。

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