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ソ連崩壊をはじめ、共産主義や社会主義はなぜ衰退したのですか?

世界には共産主義、社会主義国家はわずかしかありません。 なぜ人類のユートピアを目指したはずのこれらのイデオロギーはここまで衰退したのですか? また、今後このイデオロギーが復活することはあるのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • surinrin
  • ベストアンサー率30% (284/939)
回答No.1

復活するのは難しいと、私個人としては思っています。 確かに、思想的にはそんなに悪くないのですよね。ただ、社会主義・共産主義がうまくいくためには、「皆の能力が平等である」ということが必要になります。日本でもそうですよね?社会保障が必要なのはたいがい弱者です。そうではない人にとっては、社会主義的な政策は足かせ以外のなんでもありません。 平等という考え方は難しいです。たとえば消費税。今の日本では一律5%です。スーパーで100円のお菓子をかったら5円の消費税を払うのは、大金持ちでも、無職無収入の人でも一緒です。みんなが5円を払うというのは平等ですが、その5円の持つ価値は平等ではありません。 所得税に扶養控除というのもあります。30万の給料をもらうというところまでは平等でも、Aさんは独身で、Bさんは子どもが6人もいたりすれば、納める所得税にかなりの差がでます。実際にはAさんは所得税は払わないような勘定になります。これを不公平とみるか、扶養家族がいるんだから当然とみるかは、その人の立場によって違います。会社から家族手当が支給されて、国からも児童手当が支給されますので、実際の支給はBさんの方が多いのに、税金はAさんの方が多い、Aさんが??と思うのは当然ですよね。しかしAさんも子供6人だったら、??とは思わないでしょう。同じだけの恩恵を受けるわけですから。 公務員は、主に勤続年数と階級によって給料が決まってきます。ようするに年功序列ですね。ものすごく能力の高いAさんと、昼寝ばかりのBさん、どちらも階級が同じなら同じ給料です。どんなにAさんの評価が高くても給料は同じです。Aさんだったら???と思いますよね。 このような??となる人が増えてしまうと、共産主義・社会主義は成り立ちにくくなります。正当に能力を評価してくれるほうが、誰だっていいですからね。 ユートピアの社会主義思想は、民主主義でも社会政策として残っています。これとて、いつまで生き延びるかはわかりませんけれど、社会的弱者がいる限りはずっと続くでしょうね。

quinquin
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございました! イデオロギーとしてではなく、政策として残っているんですね。

その他の回答 (2)

noname#21649
noname#21649
回答No.3

「目指した」内容は「支配者にとってのユートピア」で「以前の支配者に替わること」だったのです。 結果として過去の支配者が経験した社会問題と同じ社会問題が発生して経済が破綻.富の分配に失敗してしました。 考え方は今後も残るでしょう。国連関係の内容を読めばわかると思いますが共産主義そのものの考え方が生き残っています。 ソ連圏が破綻したのは.米国との軍備拡張競争に負けたこと.食糧の供給に失敗した(人口の増加に対して自給できない。米国から購入することになり経済制裁で破綻。日本では大豆や小麦で何回か食らってひどい目にあっています)ことが原因です。 ソ連と中国が反発したのは.利益率の良い工業をソ連で利益率の悪い農産物を中国で生産することが直接の原因です。 ソ連では「失敗すれば則シベリア送りで餓死」という政策を取ったために「まともに仕事をして失敗するよりもごまかして失敗しないほうが良い」ということで勤労意欲が大幅に失われました。また.非ソ連共産党構成員に対してむちゃくちゃな労働条件であったこともあります。ソ連共産党党員については既に回答があるので略。 いずれにしても共産主義を名乗りながら行っていたことは独裁主義というか帝国主義というか支配者階層優先の政策であり.共産主義手はありません。

  • maddroid
  • ベストアンサー率25% (15/59)
回答No.2

共産主義や社会主義が発想された当時の世界はおそらく貧富の差が激しく、貴族は死ぬまで貴族で労働者は死ぬまで労働者という感じだったのだと思います。生まれながらの差によって生活に雲泥の差が現れることに、労働者が利益を平等に分配する社会を想像したとしても不思議ではありません。 労働者が助け合いつつ利益を分配して暮らす社会は確かに理想郷かもしれないですが、実際にそれを運用してみると、様々な問題が発生します。つまり、労働意欲の低下です。働いても働かなくても同じサラリーなら、社会に貢献することなど考えない人が増えてきても仕方がありません。国中の人間が全員公務員になった感じでしょうか。またそうした中で共産主義や社会主義の中でも新たなヒエラルキーが生まれて、結局の所平等な社会というのは実現しなかったんです。 共産国家は様々なところにしわ寄せを送りながら、国家を運営していた訳ですが、ついには破綻する訳です。あるいは破綻しないまでもなんとかやりくりしていたところも、後援者であったソ連邦の崩壊と共にやりくりできなくなってしまった訳です。そして国家は民営化され、言葉を換えれば民主主義国家が生まれました。雇用や経営を見直して、国家の財政破綻をやり直しているのが、いまの旧共産国家ではないでしょうか。 復活する可能性はあります。特に今のような貧富の激しい世の中なら。 ただかつてあったような共産主義ではないでしょう。平等に生きることに喜び感じる、というふうに人々を一方向に向けることがもう出来ないからです。超福祉国家、というのも実は国家として大失敗している例があります。フィンランドはその福祉制度故に、シングル・ファミリーが増えて家族制度が崩壊し、その犯罪発生率はそれはひどいそうです。 共に助け合う社会だとしても、それは随分さまがわりしたものになるでしょう。

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