• ベストアンサー

中世ヨーロッパに剣の流派は?

 ○○流、とかいう剣法の流派やその道場が日本には色々存在しますよね。同様の物がヨーロッパにもあるのではないかと想像しているのですが、ちょっと調べただけではわからなかったので、知っている方どうぞ教えてください。  また併せて、どのような流派やその道場(のようなもの)があるのかも教えてください。現代も知りたいですが、中世ヨーロッパの方がもっと知りたいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Sarukan
  • ベストアンサー率55% (41/74)
回答No.3

 まずはじめに日本の話からはじめますと、日本で剣術家、いわゆる兵法使いが現れ始めたのも実は戦国時代には言ってからの事で、それまでは剣術と呼べるようなものは存在しなかったといいます。というのも剣術は個人戦闘技能であり、集団戦闘技能ではなかったため決闘などがあまり行われなかった頃には必要とされなかったためです(その関係で戦国時代末期になるまで剣術で用いる打刀と呼ばれる軽く振り回しやすい小ぶりな日本刀はありませんでした)。  そして、西洋でもまったく同じ事がいえます。西洋での戦闘術は集団戦闘術が先行して発展しました。それはギリシアのファランクスや、ローマ帝国のパイク戦闘などから知ることが出来ます。そのため個人技能としての剣術はあまり重視されず、剣術と呼べるものは発展しませんでした(個人戦闘といえばコロッセウム等が浮かびそうですが、戦わされたのは剣奴と呼ばれる奴隷であり、そんな彼らに剣術を大系できるような余地はなかったのは想像に難くありません)。それから、西洋の戦は敵を殺すよりも生かして捕虜にし、身代金を要求するのが普通だった事もあり、斬るよりも昏倒させる方が便利だった事もあります。  さらにもう一つ。実は西洋の剣には刃というものがついていません。なぜならチェインメイル等で武装する西洋戦闘において、刃というのはあまり意味がなかったためです。さらにその鎧が動きを制限してしまい、刃筋を立てるなどといった器用な事は不可能でした。ですから、剣といっても鈍器に近かったのです。また、剣自体の重さも相当なもので、型と呼べるものが出来うる代物ではなかったといいます。  そして、決闘というと中世の騎士も思い浮かびますが、彼らは騎馬にまたがり、ランスを構えて相手を落としあう、という決闘形式をとっていたので、剣をもともと使用しませんでした。  最後にもうひとつ、決闘と言えば貴族の剣、いわゆるレイピアもありますが、これは突きしかなく、型を作るにはあまりにも攻撃方法が少なすぎた為、また、使い手が貴族ということもあり、剣の型がたとえあったとしても、○○流のだれそれというよりも○○家のだれそれのほうが重要であり、流派としての体系で広まる土壌がありませんでした。  こうして、西洋では剣術というものが発展しなかったわけです。  以上、私が文献をあさってかつて得た知識をまとめてみました(ただし元の文献が間違っていないとは限りませんんで「自信なし」とさせていただきます)。  長文で申し訳ありません。何かの参考になれば幸いです。

yano_cha
質問者

お礼

 遅くなりましたが、ありがとうございました。  集団戦闘や叩く剣というのは知っていたのですが、それ以上深く考えていませんでした。それと○○の家というのも貴族が存在する世界では当然と言えるでしょうね。  なるほどー、非常にためになりました。どうもありがとうございました。

その他の回答 (2)

noname#4470
noname#4470
回答No.2

 私の知っている限りでは、二種類あります。一つは、中世剣術を保存している。という個人あるいは団体があります。日本のように一子相伝のような~流というものではなく、伝えられている技術を研究しているという感じでしょうか。保存会の様なものです。  もう一つは、当時の戦いをスポーツとして再現する団体です。これは、実際に鎧や盾を着てたたかいますが、その剣術は、中世のものを基本にしています。これはスポーツ化した剣道でもフェンシングでもなく、あくまで「騎士ごっこ」をして遊ぶのが目的の団体です。  フェンシングに関しては、今はオリンピックスタイルですから、そのスポーツクラブでの癖はあるでしょう。仮に、クラッシックのスタイルを知っていてもオリンピックフェンシングにはさして利用する事がないでしょう。たとえば、左手に短剣をもって戦うスタイルはルネッサンス時代ではポピュラーでしたが、現代では役に立ちません。  ルネッサンスから近代においては剣術学校がありました。したがって、学校ごとの特色はあったでしょう。  日本では、外国人のメンバーが中心となって、騎士ごっこをしています。 剣に関しての日本のサイトと、騎士ごっこのサイトをつけます。

参考URL:
http://member.nifty.ne.jp/bintaro/index.htm  http://www.sca.org/welcome.html
yano_cha
質問者

お礼

 遅くなりましたがありがとうございました。  なるほど、現代では保存会のようなものですか……。オリンピックにフェンシングがあって剣道(に類似するもの)が無いのが現状ということなんでしょうね。  教えていただいたHPは、このこと以外でもなかなか面白そうです。どうもありがとうございました。

  • yusyakun
  • ベストアンサー率27% (58/211)
回答No.1

・・・・あるんでしょうか? 剣術は日本独自の武道と聞いています。 独自の、ということは、他の国では見られないと解釈していいと思うのですが。 日本の剣術は、仏教の影響を受け、実戦と精神修養、両方の目的を兼ねて発展しました。新陰流とか、示現流とかですね。 一方、ヨーロッパではどうかというと・・・ ごめんなさい。中世の武具の文献をひととおり調べましたが、流派については一言も記されていませんでした。 あくまでも私見ですが、ヨーロッパの人々の志向性を踏まえると、「道」や「流」は確立しにくいのではないでしょうか。 「スミス先生は達人だから、この人のもとで学ぼう」ということはあったと思います。しかし、それは「スミス一刀流」ではなく、「スミス式ブロードソード教室」という感覚ではないかと思います。 お役に立てず、すみません。

yano_cha
質問者

お礼

 遅くなりましたがありがとうございました。なるほど、日本独自の文化と考えていいわけですね。 「スミス式ブロードソード教室」というのはわかりやすかったです。どうもありがとうございました。

関連するQ&A

  • 中世ヨーロッパにおける靴の素材

    中世ヨーロッパにおける靴の素材 中世ヨーロッパの職業を調べているうち、 靴屋の数の多さに疑問を覚えました。 パン屋、仕立て屋などはわかるのですが、 靴を履きつぶすことも少ない現代人の感覚だと少し不思議だなと。 しかし、当時の人たちは現代人よりはるかによく歩き、 現代のように優れた靴もないので消耗品なのだろうと考えました。 間違っていたらご指摘ください。 さて、本題です。 中世ヨーロッパにおいて靴の素材は皮が主だったとされていますが、 実際はなんの皮だったのでしょう? いわゆる毛皮は高級だろうし、牛は個体数が少なかっただろうし。 庶民が容易に手に入れられるものとなると、羊や山羊や豚あたりでしょうか? 豚の皮は日常的に使われていたのでしょうか? 日本ではなじみがないので判断できないのですが、 もし中世期から使われていたのなら 現代でもけっこうポピュラーだったりするのでしょうか? ご存知の方がおられたらご教授くださいませ。

  • 中世ヨーロッパの漫画

    中世のヨーロッパの街並みが好きです。 日本の漫画で中世のヨーロッパが繊細に描かれているものって どういうものがありますでしょうか? 教えてください。

  • 中世ヨーロッパの税について

    時間場所は特定しませんので、ざっくりと答えていただけたら嬉しいです。 日本では年貢米のイメージですが、中世期のヨーロッパでは税はどうだったのでしょうか? 納める物や、納期、徴収される対象の人は?

  • 中世ヨーロッパの歴史について

    中世ヨーロッパの歴史についてお伺いします。 「長い期間にわたって存続している制度」と言えば、何だと思いますか? 私は「封建制」かなぁと思ったのですが、しかし存続はしてないですよね??? 「存続している」という部分が気になり、何か分からなくなってしまいました。 みなさんは、何を想像されますでしょうか? 宜しくお願いします。

  • ヨーロッパ中世法について

    ヨーロッパ中世法に詳しい方、教えてください!!ヨーロッパ中世法について、身分制と封建制からもたらされる特徴について出来るだけ詳しく教えて頂きたいです。また、インターネットなどで参考になりそうなページがありましたら教えてください!!

  • 大学で西洋の中世史を学びたいと思っています。

    大学で西洋の中世史を学びたいと思っています。 上記のとおり、私は大学で西洋の中世史を学びたいと思っています。 できれば、「中世ヨーロッパと宗教」が学べるところに入れたらと考えています。 例えて言えば、ゴシック建築の大聖堂ですとか 中世の頃に信じられていたものの存在(現代も信じられているものも含みますが) 天使や、魔女の存在と西洋の文化やそれに関するもの。 魔女裁判や聖書との歴史的つながり等や、またその周辺に詳しい教授や大学を教えていただけたらと思っています。 細かくて申し訳ないのですが、もしいらっしゃらなければ、「西洋(中世)と宗教」や「中世ヨーロッパの上流階級」に近い物を研究していらっしゃる方または大学を教えていただければと思っています。 自分でも調べたのですが でてきたのは中央大学や早稲田大学でした。 この二つの大学は上記の事を学ぶのに適していると言えるでしょうか? また、早稲田クラスとなってしまいますと、死ぬ気で勉強しても入れるかわからない ……おそらく入れない確率のほうが圧倒的に高いという風になってしまうので よろしければそこも考慮していただけるとありがたいです。

  • 中世ヨーロッパが舞台のマンガ

    中世ヨーロッパが舞台のおもしろいマンガはありませんか?特にバロック、ロココの衣装などが凝った絵の。これまで「ベルサイユのばら」、小説では「ローゼンクロイツ」などを愛読しています。昔の作品か現代の作品かは問いません。皆さんのお薦めを教えて下さい。

  • 中世のヨーロッパ人の身長はどのくらいでしょうか。

    中世のヨーロッパ人の身長はどのくらいでしょうか。 近世のものもお分かりの方がいらしたら、ぜひ教えてください。 あわせて、宣教師フランシスコザビエルの身長がわかったらさらに 幸いです。

  • 中世ヨーロッパが舞台の小説。

    中世前後のヨーロッパが好きで、その時代が舞台の面白い小説はないでしょうか。 内容としてはいろんな意味でワクワクドキドキ話が見えない物が希望なのですが・・・・ できれば少しどういう話なのか説明をお願いしたいです。

  • 中世ヨーロッパの尿結石について

    以前別カテゴリーで質問しましたが、回答が無かったのでカテゴリー変更で質問です。 仏貴族モンテーニュの「旅日記」(1580年代)と、英海軍役人サミュエル・ピープスの「日記」(1600年代中頃)を読んでいたらやたらに著者の「尿結石が出た、出ない」の著述が目立ちます。 モンテーニュはあちこちの鉱泉水を飲んで出したとか、サミュエル・ピープスに至っては手術で取り出したとあります。 そこでいくつか質問です。 1、中世ヨーロッパでは当たり前の病気だったのでしょうか? 2、食生活が肉や糖分の取りすぎると罹ると聞きました。 現代のヨーロッパでも多い病気でしょうか? 3、ヨーロッパは日本と違い硬水が多いと聞きました。 それも原因となりうるのでしょうか? どなたかよろしくお願いします。