- ベストアンサー
研究者になるには?
はじめまして。今年関西圏にある某大学の理学部に合格したものです。将来、自分は地球惑星科学関係の研究者になりたいと考えているのですが、大学に残って教授とかになろうと思ったら、博士号が必要であると言うような話を聞きました。親の経済的に大学院の修士までしかいけないので、もし、研究者として大学に残ろうと思ったら、修士号を取得→就職してお金を貯める→博士号→研究者 というような進路しかとれないのでしょうか?情報が不足しており、どのような進路があるかよくわかりません。何かご存知の方、そのあたりのことをお教えください。よろしくお願いします。
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
大学教員です。大学に残って博士号を取り,将来,大学の教授になりたいという,すばらしい夢をお持ちですね。 しかし,現実問題として,大学で研究職で残るということは,非常に難しいように思います。もちろん,ittouryuuさんの今後の努力しだいで,道は開けてくると思いますが・・厳しいということは事実です。 まず研究者を目指すには,最低限,学部卒業後,修士課程を修了しておく必要がありますが,ここまでは問題は無いかと思います。しかし,その後,就職してから資金を貯めて,再度,大学院博士後期課程へということですが,現実問題として,一度就職してから,博士課程へという道は難しいように思います。修士課程程度であれば,社会人入試でなんとか通用するかも知れませんが,一度,研究の場から離れてしまうと,なかなか新しい研究情報が入ってきませんから,再度,大学院を目指そうとした際には,浦島太郎さんのような状態になってしまう可能性があります。 大学院は奨学金制度がしっかりしていますから,こちらを利用するとよいでしょう。さて,博士号に関してですが,文部科学省の意向もあり,以前のようになかなか博士号が取れないということは,無くなりつつあります。問題は,博士号を取るということではなく,ittouryuuさんの目指す分野が,どのくらい社会的にニーズがあるかということも問題になってきます。 残念ながら,地球惑星科学関係ということですと,どこの大学でも,この科目を教官(教員)が必要だということではありませんよね。一般教養でも開講されていない大学の方が多いのではないでしょうか?つまり,大学で働ける場所が限られているわけです。しかも,その限られた大学の中でも,毎年,地球惑星科学関係を専門とする研究者が必要というわけではありません(地球惑星科学に関する研究科がある大学も非常に限られていますよね)。 神戸大学ですと(^^; 下記のような研究室の構成になっているようですが,教授や助教授などのポストが毎年あるわけではないんです。 http://www.planet.sci.kobe-u.ac.jp/study/staff.html 一人,自分の上司に教授がいると,その教授が定年になるまでは,通常,教授のポストは空かないわけです。さらに,そのポストをめぐって,助教授がいますし,助教授のポストをめぐって,講師や助手が・・・。しかも助手のポストを巡って,多くの大学院生がそのポストを得るためにしのぎを削っているわけです。基本的前提は,博士号があることですが,博士課程に進学し博士論文を無事提出できても,すぐに仕事があるわけではありません。学振特別研究員に運良く選ばれれば,研究員を続けながら,助手などのポストを狙うわけです。もちろん,大学院ですから,自分たちの研究室からだけでなく,他大学の院生も競争対象です。その間,大学非常勤の仕事などがあればラッキーですが,大学冬の時代,非常勤のポストを得るのも,なかなか難しいのです。 大学の教官(教員)になるには,ひたすら研究に没頭するだけでなく,どの教授の弟子なのか(家柄という)ことも問題になることもありますし,ご自身の研究の内容についても,影響してくるでしょう。場合によっては研究室の仲間といいつつも,大学院内ではライバルでもありますから,ギスギスした人間関係も生まれる可能性もあります(これは,研究室の中に入らないと絶対に分からない)。こうした様々な困難を乗り越えで,ご自身の研究を続けることができれば,道も開けるかも知れませんね。 後は,下記のHPや本などを,ご参考に(^^) 研究者になるには? http://bio.page.ne.jp/researcher.html 学校では教えてくれない研究者の就職事情 http://www.gifu-u.ac.jp/~yuuki/researcher.html 鷲田 小彌太 (著) 「新 大学教授になる方法」 ダイヤモンド社 ¥1,890 (税込)
その他の回答 (6)
- dog-marble
- ベストアンサー率40% (36/89)
まずは、大学への合格、入学おめでとうございます。まだ入学前なので、何も事情がわからないのだと思いますが、入学して様子をみるうちに、いずれいろいろわかるだろうと思います。 最終的に大学教員としての研究者になろうとする場合、学部卒→修士→博士とストレートに行くのが順当です。 実際に、このルートで行く人は、博士課程に進んでまで経済的に親に頼る人は、ほとんどいません。たいていの人は、奨学金等で、自分一人食べていける程度の収入は得られます。逆にいえば、奨学金ももらえないようであれば、研究者としての将来が暗いので、自分には適性がないと判断して別の人生を歩んだほうがいいでしょう。(修士課程の段階では、必ずしももらえるとは限りません) アメリカの大学院に進学するというのも一つの手です。学部卒ですぐアメリカの院に入れば、ティーチングアシスタント(授業の補助)などのアルバイトをして、一年目から、自分一人暮らしていける程度の給料をもらえます。 大学院生というのは、経済的には微妙な時期で、完全に自立して頑張る人もいるし、親のスネをかじることができて、かじっている人もいます。奨学金をもらえなかった人が、もらえた人をやっかんだりとか、そういうこともあります。 つまり、同じ院生という身分にもかかわらず、金銭感覚が違う、ということがありえて、人間関係に影をおとすということがありうるのです。 一人一人事情が違うのは避けられないことなので、どっちが偉いとか優れているとかでなく、自分のベストの方法を選んだらいいと思います。
お礼
ありがとうございます。アメリカですか。青色発光ダイオードの人も言ってましたけど、やっぱりあちらの方がそのての制度は充実してるのでしょうね。
- sunasearch
- ベストアンサー率35% (632/1788)
#3です。 補足です。 大学の講師以上になるには、理系の場合一般に博士号が必要です。 >修士号を取得→就職してお金を貯める→博士号→研究者 正確には、 修士号を取得→研究職に就職(研究者)→ 社会人として博士課程に入学し博士号を取得もしくは、博士論文を大学に提出して博士号を取得→ そのうち空きポストがあれば知り合い伝いもしくは公募で大学の助教授や教授になれるかも。
お礼
ありがとうございます。いろいろ見てみると、必ずしも教授にならないと研究できないというわけではないみたいですね
- McCova
- ベストアンサー率0% (0/2)
修士号取得→企業の研究職→在職のまま博士号取得 というルートもあります。 企業の研究職で実績を出せば、企業からお金を出してもらいながらどこかの大学院の教授について学位論文を書き、博士号を取得するという方法です。 この場合ですと、修士号は工学で取ったほうが有利かもしれません。 ただ、この方法だと研究者としての実力が必要でしょう。 私はそういう経歴があるわけではありませんので、そんな道もあるよ、としかいえませんが・・・。 ところで、質問者の方は 研究者=博士号=教授 と考えてらっしゃるようですが、それはちがいます。 教授・助教授・講師・助手といったものは大学や研究施設での役職のようなものです。 博士号を持っていても助手という方も多いですし、職にすら困る方もいます。 研究者は研究を職業としている人のことですので、大学に限らず企業にもいます。なので、採用さえされれば、学士でも修士でもなれます。 一般的に修士課程は研究者養成の教育がなされます。
お礼
ありがとうございます。確かに、研究者=教授のようなイメージを持っていました。なんというか、何もわかっていなかったみたいです。
- sunasearch
- ベストアンサー率35% (632/1788)
教授になる進路としては、大学院を出て博士号を取り、助手→(講師)→助教授→教授というのが一般的ですね。 博士課程に進学するために経済的に乗り切るには、 1.授業料免除 2.奨学金受給 3.学振特別研究員採用 のいずれかでしょう。 1. もと国公立の大学法人であれば、経済状況により授業料免除があります。 私学でも大学によっては、免除制度があると思います。 2. 奨学金を借りる場合、 日本学生支援機構の奨学金や、 http://www.jasso.go.jp/ そのほかの奨学金http://www.jasso.go.jp/saiyou/shougaku.html#Q1 の21 もあります。 3.は#1の方のおっしゃるとおりです。 http://www.jsps.go.jp/j-announce/pd/pddc.htm 分野によって違うのでなんともいえませんが、学部4年生の研究で学術雑誌に論文を投稿して採録になるくらいの業績が必要です。 その他、 修士から就職の場合は、おっしゃられるような進路しかないですね。 #ノーベル賞級の業績をあげれば話も来るでしょうが。 また修士から就職の場合、 「論文を書ける就職先を選ぶ」ことが必要になってきます。
お礼
ありがとうございます。就職する場合、就職するところも考えないといけないんですね。
- kotaesagasi
- ベストアンサー率5% (6/116)
先に書きますが 修士号を取得→就職してお金を貯める→博士号→研究者 という経路は ほぼ不可です。 当たり前ですが 競争社会ですから 研究中断したものに勝ち目はありません。 就職先が研究職で そこでも実績をつめば 話しは別ですが。 ごく当たり前の話を理解してないようですが 教授職の数というのは このご時勢もあり これ以上増えません。 教授というのは 空きが出ない限りはなれないのです。 で 理学部でも 数学科や 物理学科のようなところであれば いろんな大学にあるので ポストも多いですが 地球科学系というのは そもそも設置している大学が少なく 教授の絶対数が あまりにもすくないわけです。 そこで競争するわけですから ・・・ これ以上は言わずもがな。 また教授というのは 実力だけでなれるものではなく 運が とても利くものです。 それと 教授になるのに博士号がいるかといわれりゃ 絶対にいるわけではないし また 逆に 博士号を取るのは 論文でとっても いいわけで 博士課程にまじめに通うだけが道では ないですが・・・ とここまで書いてきて思うのですが もう少し現実を見てから 考えたらどう? 入った大学で 教授の姿見て 実際話し聞いたらどう? 大学院まで親のすねをかじることを前提に 考えてること自体 はっきりいって甘え過ぎだと思うがね。
お礼
手厳しいご意見ありがとうございます。はい、いろいろ見たり、聞いたりしてきます。
- nigamushikun
- ベストアンサー率35% (50/141)
経済的なことが心配ならば、いくつかの解決策があります。安心してください。 まず第一に、日本学術振興会の特別研究員、いわゆる学振をとることです。参考URLを見てください。ただし、これは応募すれば誰でも取得できるものではありません。そして… ボスの力量によっても採否が左右されます。 第二に、日本育英会の奨学金です。こちらは返還義務があります。 そのほかにも手段はいくつかあります。入学後に大学の相談窓口あるいは所属する学科の教官に質問してみてはいかがでしょうか。
- 参考URL:
- http://www.jsps.go.jp/
お礼
情報ありがとうございます。質問なんですけど、「ボス」って自分が所属する研究室の教授のことですか?
お礼
やっぱり理学部とかでも、あの白い巨塔みたいなどろどろの部分があるのでしょうね。地球惑星科学がわりとマイナーなのは、受験の段階でわかってましたけど、やっぱりその分厳しそうですね。後は自分の実力しだいです。幸い、大学生活は始まったばかりというか、まだ始まっていないので、頑張りたいと思います。いろいろありがとうございました。