• ベストアンサー

現在の日本が鎖国するのは不可能ですか

現在ほど科学技術が発達していれば日本が江戸時代くらいの鎖国をしても大丈夫なように思います、食料にしても労力を減らして自給できるだけの技術があると思います、レアメタルや電力もまた技術で解決できるように思います、もちろん現実には列強が直ちに侵略を始めるでしょうが、国連に上納金を払っても平和のほうが安上がりのようにも思います、というような白昼夢(?)に対してはどう答えたらよいのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kalucifa
  • ベストアンサー率100% (1/1)
回答No.11

幕末に尊王攘夷から開国維新に大きく舵を切った時、志士達は富国強兵の後には列強の圧力を跳ね返し、再び鎖国をするつもりだったのかも知れない。そんなことを以前から考えています。しかしいざ開国して殖産興業政策を始めてみると、明治の元勲達はもう鎖国時代に戻れない事をすぐに悟ったのだろうと思います。一旦「世界=経済」の世界システムに組み込まれると、新興国は「周辺」になる訳ですから、システムから離脱する事は「中核」の覇権国が許さない。自身が覇権国になれば離脱は可能ですが、周辺を搾取できるのでその必要性が無い。日清日露の戦役で戦勝国になる事で、日本はようやく周辺と中核の間、ようやく「半周辺」になるのですが、一気に覇権国に駆け上ろうとした太平洋戦争で敗戦国となり、再び周辺に突き落とされる。その後の冷戦と高度成長で、半周辺から中核に滑り込んだように思ったのも束の間、旧連合国とくに米中の激しい牽制と謀略でその地位を脅かされているのが現状だと考えています。 さて現時点で鎖国が可能かと言えば、資本主義体制の世界システムに留まる限り不可能です。それは覇権国であれ周辺国であれ、世界=経済の一端を担う事を意味するからです。鎖国しようとすれば、現在の資本主義体制を捨てる覚悟が必要です。他の回答者の方々は、生活水準の維持や、エネルギーや食料の自給率を根拠に鎖国の可能性を否定していますが、すべて資本主義体制=世界システムに留まる事を前提とした話です。この前提を覆す事自体がそもそも不可能だと考えている。しかし他方では、資本主義は死期に入っているという認識もあります。またシルビオ・ゲゼルの「自由地と自由貨幣による自然的経済秩序」や、ベルナール・リエターの「マネー:なぜ人はおカネに魅入られるのか」のように、現在の貨幣経済システム以外の貨幣経済システムの可能性を示した研究も存在します。これらの経済システムは、現在の資本主義システムのような際限のない経済拡大や、そのための新たな周辺からの収奪を常に必要とする世界=経済を必要としないので、日本の江戸時代のような地域で自己完結する経済システムの構築が可能です。つまり、鎖国が可能となります。現在の資本主義を前提として、鎖国は不可能だとする人は、地域経済は世界経済に比べて経済活動が停滞し、生活水準が下がると指摘します。しかし、ベルナール・リエターによれば、歴史上現在の貨幣経済とは異なる貨幣経済の例が二つあり、どちらも経済的に非常に豊かで、しかも貧富の格差が比較的小さかったと言います。それはエジプトの古代王朝時代と、中世盛期のヨーロッパです。それぞれの時代の詳細は上記の本を読んで頂くとして、現在の資本主義と当時の経済システムの違いの根本は貨幣制度です。つまり、経済システムを変えるには、貨幣システムを変える必要がありますが、巨大な既得権と圧倒的な権力を持つ勢力が、通常ならばそれを許すはずがありません。実はこの勢力こそが、幕末に日本に開国を迫った勢力そのものです。日本にロシアと戦争をさせたのもこの勢力です。 明治以降の日本の歴史は、この勢力の思惑に翻弄され続けてきました。日本がもう一度鎖国する事が可能かどうかを問う事は、日本が自らの運命と歴史を自ら選び取る事ができるかどうかを問うことだと思います。それは途方も無く困難ですが、可能だと考えます。

参考URL:
http://gendai.net/articles/view/news/149784
noname#194289
質問者

お礼

私なりに深く感銘を受けるお話でした。案外日本の平和憲法というのは、金にとっては、目の敵にされる存在なのでしょうか。どうも札束の重みで地球が崩壊するのではないかという妙な想像が浮かびます。原始共産主義は無理としてもそれこそ国連への拠出金で実験的にでもそういうシステムを試せないでしょうか。オリンピックや世界遺産の制度を利用するなどは無理でしょうか。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (13)

  • Sat_H
  • ベストアンサー率43% (87/202)
回答No.3

>食料にしても労力を減らして自給できるだけの技術があると思います 農水省がシミュレーションしています。お肉が9日に1食というのは… http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h18_h/trend/1/zoom_04.html >レアメタルや電力もまた技術で解決できるように思います 百歩譲って金属類は解決できるとしても(都市鉱山がキーになるのでしょうか)、電力はかなり困難でしょう。今現在でさえ化石燃料(火力)依存・電力不足が指摘されているのに、石油・天然ガスの輸入が止まってしまったら致命的ダメージですし、代替エネルギー(太陽光・バイオマスなど)への移行には数十年かかるのではないでしょうか。 >もちろん現実には列強が直ちに侵略を始めるでしょうが、国連に上納金を払っても平和のほうが安上がりのようにも思います 文の意味がよくわからないのですが、米軍基地を撤退させて自衛隊で防衛しようとすれば莫大な費用が必要ですし(思いやり予算よりも高くなると思います)、国連に任せることはできません(安保理は中国一国のNOで一切機能しませんし、ウクライナの例を見たらあまり期待できません)

noname#194289
質問者

お礼

やはり白昼夢であるというのが答えなのでしょうね。ご教示ありがとうございます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.2

今鎖国したら、食料・原材料のほとんどを輸入に頼ってる日本では半年もすれば飢餓状態ですよ。 1年やそこらでは、全ての人口を養えるだけの作物のできる田畑はできません。 数年は土地を肥やしてやらないと…。 また、畜産にしても飼料がない。 魚で国中を養うとしても、近海での魚が足りない。 ましてや、船の燃料がない。 資源発掘する燃料がなくなる。 電気を起こすのは、風力と太陽光では、十分な電力もない。 それでも鎖国してみます?

noname#194289
質問者

お礼

とんでもない妄想なのですね。よくわかりました。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
  • usami33
  • ベストアンサー率36% (808/2210)
回答No.1

「鎖国=平和」この定義が理解できないのですが。 鎖国を身近なものにたとえるなら、たんなる引きこもりですよね。 これって平和なの? 身近な平和ってどちらかと言うと社交的な人じゃないかな? これを苦にレベルで言うならば、外交のうまい国は平和なのでは。 もし、鎖国したから江戸時代が長くつづいたので、平和だとお考えなら、 大きなまちがいだと思いますよ。

noname#194289
質問者

お礼

考えてみます。ご意見ありがとうございました。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 織田信長が死なず鎖国がなかったら世界史は?

    織田信長が死なず,徳川家が江戸幕府をつくらなかった場合, 日本は鎖国をしなかったと思います。 1600年代には,大航海時代に突入したヨーロッパは,東南アジアをはじめとして,世界を植民地化していたわけですが, 鎖国をせず,海外と貿易活動を積極的におこなっていたとしたら, 日本は,世界に覇権をとなえる,列強のひとつになっていたでしょうか。 日本は,実際の歴史では,鎖国のあと,明治以後に急速に西欧化にすすめました。 世界の流れに300年遅れていたにもかかわらず,「最後の帝国主義国」のひとつになったわけですが, それなら,鎖国をせず,海外の情報,技術を積極的に取り入れていたら, 実際の歴史よりも,有利に,世界史に関与できたはずです。 はたして,日本は,西欧以外で唯一の帝国主義列強になっていたでしょうか。 (実際の歴史でも列強にはなっていたわけですが)

  • 日本は永久に加工貿易立国なのですか。

    私は経済が専門ではありません。自然科学、工学を足場として生きてきました。小学校のときから日本は資源が無いので外国から原料や資源を輸入してそれを立派な工業製品に仕上げて外国に輸出してその差額で国の経済を発展させるしかないと教えられ、理学そして工学の道をひたすら歩んで参りました。 食料自給率が40%を割り、エネルギー自給率も極端に低く、また工業製品の原料の殆どを輸入でまかなっている今日、途上国人口が急拡大する中で食料、資源、エネルギーを外国頼みでほんとにいいのか大変心配になります。材木も手入れせず外材を用いて炭酸ガス問題を間接的に引き起こしていると聞きます。資源リサイクルを行い、食料自給率を上げ、自然エネルギー利用ではこの国は未来永劫なり立たないのでしょうか。科学技術の方向性もその考え方で大きく変わると思います。それとも世界中の物資が移動した方が経済的にまた環境的に安定した豊かな世界が実現するのでしょうか。コメント頂ければ幸いです。

  • 皆様の理想の日本をお聞かせください。

    皆様の理想の日本をお聞かせください。なるべく具体的にお願いします。 僕の日本の理想としては、 「理想の日本国」 ・産業、理学、工学、農業、経済学に優れた、秘密主義国。 ・食料自給率の高さが自慢 ・世界問題に全力で立ち向かう日本 ・自国防衛技術は世界一を誇る日本(主要国家10か国侵略してきても、防衛することなら負けないくらい)。 ・沢山の発展途上国と主要国家と仲が良い日本 ・相手国に全然攻めに行かない日本。 ・日本文化の存続をし続ける日本 です。 理想的なご回答をお待ちしています。

  • 核武装に反対する日本人?に質問です

    日本は昔、連合国に平和憲法を強要され、多大な領土を没収され、その結果として食料自給率は4割を切り、上昇する見込みはありません。 憲法9条を信仰し核武装に反対する日本人?に質問なのですが、 日本の優れた技術を核開発に注げば核兵器、および関連技術の売買で経済も活発になり雇用も○。 もちろん核武装すれば他国が日本に責めてくる確率も限りなく0に近づきます。 いいこと尽くめなのに、どうしてあなたは核武装に反対するのですか?

  • 国家間で戦争はなぜおこるか。

    私はなぜ現代国家間で戦争が起こるのか分かりませんでした。 国連ができ、EUができたのは国際平和のためと理解しています。 しかし、現実はアメリカがイラクやアフガンを攻撃し、 EUはリビアへ軍事介入をしてます。中国はチベットを侵略しており、 言ってる理念とやってる行動が全くあべこべです。 これだけ科学が発達したのなら戦争など必要ないでしょう。 それとも、これだけ科学が発達したから戦争の幅が広がったのですか? 色々と意見があると思いますが、最近ある仮説を建てることができました。 この仮説をたたき台にしてご意見がもらえると有り難いです。 仮説1 国家の役割 国家の役割は国民に生活を保障し、子供を作り、子孫を残す環境作りにある。 仮説2 紛争のメカニズム 政権に仮説1のノウハウがない時に、政権を維持するために紛争がおこる。 明治政府の征韓論はまさに仮説2の方法だそうです。 当時、江戸幕府から政権を奪ったものの国家維持の方法は全くなかった。 有り余る失業者対策として韓国を併合したというものです。 これは現在の中国や北朝鮮のような小国にも当て嵌まり、納得がいく理論です。 しかし、米国が戦争をしまくる必要性を説くのに不十分に思われます。 皆様方のご意見をお待ちしております。

  • インターネットから孤立した先進国

    コンピューターはあるが、インターネットから孤立した国って、何処かにありますか? 北朝鮮はそれに当てはまるかと思ったのですが、北朝鮮はインターネットに繋がってるそうですね。なら、地球上にそういう国が何処かにあるだろうか?あと、ジャングル奥地の集落国ならインターネットから孤立してますが、そこにコンピューターが無いと思うのでダメです。 ・ソコソコの科学技術がある。 ・鎖国して自衛軍事に力を入れている。 ・自給自足立国である。 このあたりの条件を満たせば、あり得るのかもね。 そういう国だと、 ・CPUが自国製でインテルでもAMDでもないんだよね。 ・アルパカとリャマのステーキとか食べてるんだよね。松阪牛より脂が載ってて柔らかいのかも。

  • 人間が最も幸せに生きられた時代はいつでしょう?

    猿がいつ人間になったのか知りませんが、人が、最も幸せに生きられた時代はいつでしょうか? 科学は人類の幸福のために発展してきたと思うのですが、相変わらず戦争は続いているし、アレルギーも増えてきているし。 情報技術の発達で便利な世の中になったけど、それに伴う、新しい犯罪も多い。 さっき、コンビニに夜食を買いに行きました。 オニギリとビールで小さな幸せ。 でも、深夜の食事は成人病への第1歩。 「となりのトトロ」のような暮らしが、もっとも良かったのかな? いやいや、太平の世は江戸時代でござる。 ばか言うな!平和だったのは縄文時代だぁ。 でも縄文時代の平均寿命は30歳くらいだったとか。 長寿の今が一番なの?

  • 平和憲法の理念を実現する具体的手段は?

    憲法9条で平和を実現しようと思われている方にお伺いします。 日本の平和憲法の理念(戦争の放棄、軍事力の放棄)を具体的に実現する(している)手段は何だとお考えでしょうか。 立派な理念であり、ぜひ実現・維持したいと思うのですが、具体的な方法をなかなか思いつきません。 可能性のあるものを以下に示しますので、みなさんが、「これだ」とお考えのものを教えてください。 (1)科学技術立国として、人類を幸福にする新しい技術を開発し、製品やノウハウを輸出することで世界の人々を幸福にする。 (2)工業製品等の国際競争力を高め、製品をどんどん輸出することで、貿易により必要な物資を入手できる体制をつくる(そうすることで海外を侵略せず平和的に物資を調達できる)。 (3)食糧やエネルギーの自給率を高める(同じく侵略せずに物資を調達する) (4)ODAやJICAなどの海外協力事業を通じて、世界の貧困を無くし、平和につなげる。 (5)自衛隊のPKO活動や掃海活動等の、国際的な平和維持活動に参加し、戦争の後方で平和維持に貢献する。 (6)攻め込まれないように防衛力を高める。 (7)世界の軍事産業に素材・部品メーカとして進出し、各国の最先端兵器の重要な技術(炭素繊維とか電子機器とか)を握ることで、潜在的な軍事力を高める。 (8)核兵器の技術開発を進め、いつでも核装備が可能な状態にしておく。 (9)その他 もっとよい方法があれば... -------------------- 私個人としては、(1),(2),(3)、(4)で平和が維持できればいいな、という希望を持っていますが、それだけでは不十分だと感じています。 諸外国(特に周辺諸国)が軍備を増強している現実では,(6)(7)の潜在的な「軍事力」の保持も日本の平和に貢献していることは事実と思いますが、軍拡競争が始まると際限がありません。「軍事力」に頼らず平和憲法の理念を実現するには、世界の歴史が経験したことがない「軍事力よりも強力な何か」を日本が発明する必要があると感じていますが、それがどんなものであるかイメージがつかないのです。 それとも、案外もっと簡単なところに解があるのかもしれません。 具体的な活動や文献等をご紹介いただけると、なおありがたいです。 毎年終戦記念日の時期になると考えてしまいます。 よろしくお願いします。

  • 鎖国と現在

    ほぼ二世紀半におよぶ日本の鎖国の功罪とはいかなるものでしょうか?また、その影響は現在の日本人の外国理解のありかたに残っているでしょうか?

  • 現在鎖国というのは不可能なのは何故ですか?

    黒船が来るまでの江戸時代は不便だが平和だったといわれています。現在鎖国をしようと思っても無理なのは何故ですか。経済的な要因なのでしょうか。軍事でほかの国を支配するのは余りうまく行かないことが今では誰にでも分かっているのではないかと思いますが。