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国境って鉄条網でできてるんですか？
朝鮮半島の国境38度線には、鉄条網が張り巡らされているのをTVで見たことがあります。 同じように、アフリカ大陸やユーラシア大陸でも国境は、キッチリ線引きされているのでしょうか？ 砂漠やジャングルに何百Kmの鉄条網なんて無理って思うのです。 でも日本の県境とは違い、国境だからあるんだろなって、考えがまとまりません。 カテ違いかも知れませんが、よろしくご教授下さい。
- genki_genki
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国境というのは、場所によっては厳然とした境界線があったり、別の場所ではまったくなにも無かったりといろいろあります。 一応タイプ別に書いて見ますと ・お互いの国が紛争状態、または経済的に折り合えなくて国境を完全に封鎖している場合 アメリカとメキシコの国境は3000キロにおよぶ国境線が引かれており、川などの自然の要害以外は壁か鉄条網で仕切られています。 また今はなくなりましたが、いわゆるベルリンの壁は高さが４ｍ以上あり、実際には2枚の壁の内側が無人地帯で国境を越えるのがとても難しかったのです。 米ソ冷戦、資本主義と共産主義の対立が招いた構造的な国境線の現実でした。 さて、38度線は実は国境ではありません。あそこは「停戦ライン」なのです。私は今年見学に行ってきました。 実際にいつでも撃てるように銃器を持った兵士が監視し、韓国側には国連軍の事務所（出兵している国連監視団各国の事務所）などは撮影が禁止されていますし、非武装地帯としてイムジン川を中心に緩衝地帯が設けられていますが、非常に緊迫した場所でもあります。 ・自然の要害が国境となっているところ 日本でも江戸時代は箱根の関所があり、事実上国境となっていました。今でこそ自動車などですぐに行けるのでピンときませんが、箱根の山はかなり険しく、人が歩いて通れるルート、というのは少ししかないのです。 その通り道（現在の国道1号線）を政府（当時は幕府）が管理し関所を設けておけば、大体の人やモノや通行できなくなるのです。 どうしても訳があって通りたい人はもちろん抜け道があったのですが、(ルートは決まっているので）山賊や追いはぎが出没して危険でしたし（当然、抜け道自体が違法行為なので警察は取り締まってくれない）安全に通ろうと思えば莫大な金銭を要求されたでしょう。あまり大人数になればすぐに政府（幕府）にばれるので、結局、山そのものが国境になっているのです。 このような場所で一番有名なのはアルプス山脈でしょう。古代ローマの時代にはハンニバルが象を連れてアルプスを超えた第2ポエニ戦争や、ガリア（現代のフランスとドイツの一部）を平定したユリウス・カエサル、それに並び賞されたいナポレオンはアルプス越えの肖像画には下の方に「ハンニバル」と書いてあります。 古代からこれらの状況があったアルプス山脈は戦争時には重要な拠点となり、アルプスを囲むイタリア・フランス・ドイツは戦争状態になると、すぐにアルプスを占領しようとしました。 それに反発したのがアルプスの山岳民族であるスイス人で「どの国にも協力しないから、この国を占領しないで欲しい」と永世中立宣言をしているのです。 しかし、この3カ国だけでなく戦争が起きれば平時の約束などは簡単に破られますので、スイスは国民皆兵制をとり、サラリーマンでも軍事訓練が義務になっています。 もっとも国境だけみれば、険しいアルプス山脈を越えられるのは本当に一部のルートだけですから、そこを守っていれば後は山そのものが国境になるわけです。 ・歴史的経緯と現代の国境が合っていない所 実際に世界中のほとんどのところが、このような場所だと思います。 なんにもない草原のどこかが国境とか、普通に歩いて渡れるぐらいの川が国境とか、森の中のどっかが国境、という場所もたくさんあります。 そして、その地域で暮らす民族は、ずっと昔からそこに住んでいる為国境なんて関係なく移動するのが普通の状態です。ただし、日本人を含む外国人が国境を越えたら、すぐ近くの入国審査事務所に行って入国証をもらうことが重要です。 外人が通じない言葉で、現地の役人と交渉している横を現地人がのんびりと通り過ぎる、というのはよくある光景です。 日本の県境と変らないというか、日本のように「ようこうそ！○○県へ」という看板もありませんから、国境を超えたかどうかもよく判らないでしょう。 ですから、外国人であっても事務所に寄らずに国境を越えることは可能です。しかし、もしばれたらよくて不法入国で逮捕、政府同士の仲が悪いとスパイ罪で死刑、というのもありえます。 国境を管理する、というのは「障害物を作って入って来れないように」ということだけでなく、住人以外来ること自体が難しい（自然環境が厳しいとか、交通手段がほとんど無いとか）場所は、怪しい人物を見つけたら尋問すれば見当がつきますし、大量に国境を越えられたらそれは戦争になってしまいます。 また、国によって分断された民族というのもあり、有名なのはクルド民族でしょう。彼らはトルコ・イラク・イランが接する山岳地帯に住み、どこかの国で弾圧が始まると隣の国に逃げてしまうのです。政府としては隣の国に行くことは出来ませんから、そこで弾圧も終わりです。 このような場所では、世界から承認されてはいませんが、事実上の国境があって「クルド人の国」が出来ているといえます。 そこを守っているのは、民兵と呼ばれるクルド人の武装勢力であり、事実上の政府を政府とするなら事実上の国軍といえます。 日本は陸地で接している国境がありませんから、ピンときませんが世界の国境は様々な形があるのです。
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- blackhill
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＃５です。写真の添付を忘れました。鉄条網よ言うより、柵ですね。「国境 写真」で検索すると、まだまだ実例が見つかります。 http://dailynewsagency.com/2011/04/27/25-pictures-of-the-united-states-mexico-border/
お礼
ありがとうございました。
- blackhill
- ベストアンサー率35% (585/1658)
不法移民が多い国境は、鉄条網などで厳重にガードされています。アメリカ・メキシコ国境などがその例で、移民斡旋業者はトンネルを掘って文字通り潜入素養とすることがあります。 地続きなど国境のガードが難しい国は、常時身分証明書の携帯を義務付けるなど、国内での監視に力を入れています。 EUでも、島国のイギリスはパスポートコントロールが厳しい。
お礼
ご回答ありがとうございます。 鉄条網があるほうが珍しいのですね。 認識が逆でした。
- Shin1994
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普通ありません。南北朝戦は状況が特殊です。軍事境界線が事実上の国境となっています。両者は今もって戦争中ですから、正式な国境はありません。鉄条網があるのは、"軍事"境界線だからです。双方が簡単に侵入できないように、壁があるのです。 普通の国境は、検問所があったりして周囲はそれぞれの国の国境警備隊がパトロールを行ってます。不法入国も可能ですが、リスクが高いですから普通はしっかりと検問所を通ります。 EU圏は特別で、検問所すらない事が多いそうです。EU内は、往来自由で便利なようです。 日本は海上保安庁が国境警備隊です。国境が全て海にあるので、常に海の上に何十隻、何百隻もの巡視艇が展開して警備に当たってます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ＞南北朝戦は状況が特殊です。 先の回答からも理解しました。 ＞鉄条網があるのは、"軍事"境界線だからです。 なるほど。 ＞不法入国も可能ですが、リスクが高いですから普通はしっかりと検問所を通ります。 海外にいったことがないので想像がつきませんが、理解はできます。
鉄条網でも本気で越えようと思えば越えられますし。 ごく普通には、河であったり、断崖絶壁や、山の稜線とかです。 人間が簡単に行き来できるような所には「あかんで！」って、鉄条網とかが張られるわけです。 砂漠なんて何やってもどーにもならないから、なんにも無しです。 大体そんなとこ行こうと言うヤツ命がけだし。 命がけの前には鉄条網なんて何の役にも立ちません。 ランドローバー１台ぶちかませば一発ですし。 あるところにはあるけれど、なーんにも無いところもあります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ＞あるところにはあるけれど、なーんにも無いところもあります。 税関とか必要ないんですかね。 ＞大体そんなとこ行こうと言うヤツ命がけだし。 やっぱりキッチリとした税関なんて必要ないんですね。
- mrkato
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自然の地形で切れてるだけって地域もあれば、 政治で勝手に国境引かれただけでという国も有ります。 ＪＲ中央線みたいな、大陸に地図で直線の国境があるところは 道路周辺に課税などの施設で仕切る以外、監視もできない事あるそうで。。 また国境とされるまでは、物的にも文化的にも仕切りが無い、 下手すると「いさかい」焚き付けられる地域もありです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 朝鮮半島の例が特殊なんですね。
- eeb33585
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赤い点線がずーッと引いてあります・・・ なんてことは絶対にありえません。 何も無いのが普通です。 鉄条網が有るところのほうが少ないです。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 ＞何も無いのが普通です。 そうですよね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ＞箱根の関所が・・・のくだりは、よく理解できました。 ＞そして、その地域で暮らす民族は、ずっと昔からそこに住んでいる為国境なんて関係なく移動するのが普通の状態です。 イメージはできたのですが、新たに国境と言語の関係に疑問がわきました。 あらためて質問しますので、また教えて下さい。