イヤなら辞めろ!と怒る社長。悪いのは、社員だけ?
従業員20名程度の小さな会社で働くOLです。
以前それなりに人数・事業内容とも大きな会社に勤めたことがあるので、そういった企業と比べると、小さな会社なので、社員・役員も含めとても人同士のつながりが強いです。
特に社長から上役3名は同郷の幼馴染であり、お互いとても仲良し(のように見える)で、そこから派生した会社の為、会社の中にとてもアットホームな「仲間感」を大切にしているようです。
それはとても、社長たちご自身の自慢な点らしく、「うちの会社は、みんな仲がよくて、とても楽しい会社だろう?他所と違って良いでしょう?」と飲み会のたびにそんな話を持ち出します。
たしかに、仕事とプラスアルファ、そこでの人間関係は良いにこしたことはないですね。そういった面では確かにいい会社なのでしょう。
でも、そんなに「仲間感」を振りかざす一方、部下たちの仕事や待遇にたいする不満を耳に挟んだり、そういった空気を感じると・・・まあ色々とごちゃごちゃあった最後、いつものセリフがとびだすのです。
「会社はどこにでもたくさんある!ここが気に入らないって言うやつは辞めてしまえ!いてもらわなくて良い!」
はじめは問題を何とか解決しようと、部下にどういった点で不満なのかを聞き出そうとしたり、話し合いの機会を持とうとは試みるようですが、だいたい途中で言いたいことを言う部下に辛抱が効かなくなくなるらしく、結局最後には、そもそも揉めた問題点を根本的に解決することなく、このセリフで部下をねじ伏せて終了!となるのです。
確かに、社長はじめ上司は、会社の方針を決める権限を持っている。それに部下は従う必要があると思います。社長たちの理想に及ばなければ、社員は自分を磨き、努力をしてその理想に応えて仕事をする義務があると思います。
それに対して報酬がもらえるのだと思います。
なので、自分の能力を省みずに上司に要望や不満だけを言っていては、ただのワガママでしかないため、仕事する場所での行為としてふさわしくないと思います。
でも、社長は。上司はどうなのですか?
だって、その社員を採用して仕事をさせているのは、ご自身たちではないのでしょうか?
自分たちの理想・思い描く会社の形があって、それはご自身たちにしか決められないこと・他人には決めさせられないことであるのでしょう。
それを理解できない、納得できずに困っている社員がいるならば、ご自身たちが会社で仕事をさせることにした、その社員が分かるまで理解させようという粘り強い努力が必要ではないのでしょうか?
いまいちやる気や頑張りや向上心を見せてくれないというのなら、頑張らせる・モチベーションを上げさせることを真剣に考えなくてはいけないのではないでしょうか?
自分たちで考え行動できる部下ではないと嘆くなら、仕事を通じてそうできるヒントや課題を与えたり、トレーニングしていく必要があるのではないでしょうか?
不平不満を抱えている部下の仕事のやり方が気になるのならば、それを根本から解決して仕事に集中できる環境を整えてあげようと考えなくてはいけないのではないでしょうか?
「いやなら辞めろ!」
確かに、正論です。
でも、個人的な考えですけど、会社は人がいないと成立しません。どんなにちっぽけでも人の力がないと、会社は立ち行かなくなります。
言いたくても、絶対に、ちょっとやそっとじゃ、言っちゃいけない言葉だと、そう思います。
こうしてねじふせていては、会社は、人はいつまでたっても成長しない気がします。
辞めろといわれる社長・会社のために、人はどれだけ頑張れますか?どれだけ力をつくせるのでしょうか?
又新しい人が入っても、同じことの繰り返しだと、思うのですが。
社長含め、上役3名は50歳前後
10年ほど前にその強い引率力で立ち上げた会社をここまでにしました。人数もどんどん増えました。仕事の幅もどんどん広がりました。世襲はありません。
年齢的に彼らがこの会社を引っ張っていけるのは20年無いでしょう。
今、彼らの下で、彼らに続き、リーダーシップを発揮できそうな部下は、誰もいません。
自分はいま30歳。同僚も大体その年代です。
みんな不満を抱えつつも、たくさんの時間を使い、体を使い、頭を使い、上司からしたら足りないかもしれませんが頑張って仕事をしています。
この会社の長所を、アットホームな「仲間感」だと言うならば、社長の「イヤならば辞めろ」という言葉はとても矛盾しているように感じます。
社長たち上司の、期待や理想にこたえられない社員だけが、悪いのでしょうか?
社長たち上司が、会社に果たす役割とは、いったい何なんでしょうか?
よくわからなくなってきた私に、何かアトバイスをいただければ幸いです。
お礼
ありがとうございます<(_ _)>