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B29の日本爆撃は夜間でもレーダーを使用して精確に爆弾を投下したと聞き
B29の日本爆撃は夜間でもレーダーを使用して精確に爆弾を投下したと聞きます。時々、仕事で夜間着陸することがあるのですが戦争当時に灯火管制されたら目標地域は真っ黒で見えないだろうにと思います。このレーダーとは画面に目標地域が何らか映し出せるのでしょうか?どのようなレーダーですか?興味があります。
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>灯火管制されたら目標地域は真っ黒で見えないだろうにと思います。 仰る通り、厳重に灯火管制を実施したら目視で地上の目標を特定する事は困難です。 >このレーダーとは画面に目標地域が何らか映し出せるのでしょうか? No.1の方がB-29に搭載されていたレーダー装置の型式について情報を書き込みされていますので、私は別の角度から書き込みをさせていただきます。 B-29に搭載されていたAN/APQ-13型レーダーは、海面と陸地の反射の違いをとらえることによって、海岸線の輪郭を実に明瞭に画面に表示しました。また、湖や大きな河川も明瞭に判別することができました。ナビゲーターは、画面に映った海岸線の輪郭とチャート(航空図)に印刷された海岸線とを見比べることによって、自機がどの位置にいるかを容易に知ることができました。 その一方で、陸上の複雑な地形を判別できる程の解像能力はありませんでした。陸地で判別できる目標物はシンプルでわかりやすい形をしたものに限られました。日本の都市でいえば、せいぜい駅前広場の特徴ある形とか、幅員の広い大きな道路が直角に交わっている交差点などになりますが、これとてもベテランのナビゲーターなら判別できましたが、経験の浅いナビゲーターでは場所の特定は困難でした。 マリアナ諸島のサイパン・テニアン・グァム、三つの島に展開した飛行場を離陸したB-29の編隊は、片道7時間の飛行で日本本土の上空に到達します。往復ではおよそ14時間のミッションとなります。夜間攻撃の場合は、最も事故の危険が多い着陸時に夜明けを迎えているように、日没の時間帯を選んで出撃していました。したがって、夜間の飛行で日本の目標都市に向かう訳ですが、航法には当時の新技術であるロラン(電波灯台)のシステムが使われていました。 夜の日本沿岸に接近したB-29の編隊は、湾や半島などのわかりやすい地形をレーダーで読み取って攻撃目標の都市に向かいます。そして目標都市に近くて、なおかつ間違える心配のないわかりやすい地形の目標地点を通過する時に、目標都市に向けて最終的に進路を変更します。この地点をIPA(Initial Point of Attack)と言い、ここから何度の方向に何マイル飛行すれば目標都市の上空に達するという形で侵入します。 目標都市に焼夷弾を投下する時にもレーダーの画像を見て照準を行いましたが、上にも書いたように陸上の目標物はAN/APQ-13型レーダーでは識別が非常に難しかったので、まずベテランのナビゲーターが乗ったB-29が、レーダーで目標の都市中心部の大きな交差点などあらかじめ決められている投下地点を見付けます。この地点をMPI(Mean Point of Impact)と言い、ここに焼夷弾を投下して地上火災をおこすと、後続のB-29はこの炎を目標として次々に焼夷弾を投下しました。 下記参考URLはノルデン式爆撃照準機の解説ですが、後半部分にAN/APQ-13型レーダーを使った爆撃に関する記述もありますので、こちらも読んでみて下さい。 参考URL レーダー同期爆撃(synchronous radar bombing)
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- r3350
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精密地形レーダーです。 http://home.e01.itscom.net/ikasas/radar/aviordf01.htm AN/APQ-13がB-29に搭載された爆撃照準レーダーです。
お礼
ありがとうございます。こんなのがあったのですね。モニターに地形が写せているとは思いませんでした。
お礼
詳細説明いただきざいます。私は大阪に住んでいますが時々飛行機を使って出張して関空に夜間戻るとき 和歌山から北上して関空に戻ってきます。機上から見ると和歌山は木だらけであまり良く見えないし、もし、大阪で灯火管制されていたら全く見えないのによくもグアムやサイパンから1945年に爆撃に来れたものだなと関心していました。そんなに進んでいたのですね。アメリカの技術は、、、、