- ベストアンサー
広域イーサネットとIP-VPNの回線速度の違いについて
- 広域イーサネットとIP-VPNの回線速度の違いについて質問している。
- IP-VPNは広域イーサネットと比べて低速度回線のサービスが多いが、その理由は何か。
- IP-VPNでの回線速度の特性について教えてもらいたい。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
広域イーサネットとは、安価で高速なLAN技術であるイーサネットを、WANにも適用させたサービスで、従来のWAN技術に比べて安価で高速であることが大きなセールスポイントの一つです。64kbpsのISDNのような低速なアクセス回線で提供することも技術的には可能ですが、低速回線から超高速回線まで、多種多様なアクセス回線に対応するのはキャリアにとってコストが掛かりますし、そもそも64kbpsでは高速という特徴も生かせません。広域イーサは、そういった低速のニーズは敢えて切り捨て、比較的高速のニーズに特化することで、速度の割に低コストを実現している面があります。 一方でIP-VPNは、専用線やフレームリレーのようなレガシーサービスを置き換える目的で作られたもので、広域イーサほどの高速性は求められませんでしたが、従来のサービス同様、多種多様なアクセス回線に対応する必要がありました。IP-VPNが広域イーサに比べて比較的低速な回線に対応するのは、そういった経緯があります。 なお、高速で安価なら広域イーサだけでよいのではないか、と思われるかもしれませんが、以下のような理由で完全にIP-VPNを駆逐するに至っていません。 ・IP-VPNのほうが信頼性に優れると言われています。広域イーサは、元々LAN技術をWANにも応用したものであるため安価ですが、回線の診断や、障害箇所を迅速に見つけるための機能に乏しく、何か問題が起こると回復までに時間がかかる傾向にあります。IP-VPNは、基本的にはWAN技術の集まりでそういった機能が充実していますし、診断のノウハウも多いといえるでしょう。例えばIP-VPN内ルータ間でpingして疎通の確認は可能ですが、広域イーサ内のL2スイッチ間でpingはできません。ただし、近年は広域イーサにもそういった機能を具備したり診断ノウハウが蓄積されてきているので、信頼性の差は小さくなってきています。 ・IP-VPNは上記の通り多種多様な回線に対応することが多く、64kの低速回線しか引けない場所にもサービス提供可能な場合が多いです。一方広域イーサは、上述の通り比較的高速回線に特化したサービスのため、都市部のようにダークファイバーが簡単に引ける拠点を接続するにはよいのですが、64k回線しかない拠点は接続できないことがあります。
その他の回答 (2)
- jeee
- ベストアンサー率52% (119/227)
IP-VPNのサービスが開始された当時は、光ファイバーが全国に普及していないため、光ファイバーとISDNなどメタル回線を接続したネットワークが構築され、また、ネットワークの利用も、基幹業務で通信量をあまり必要としないトランザクション処理型のクライアントサーバシステムが利用されたためです。 なお、クライアントサーバシステムでは、データだけの送受信の対象で、データの見出しや表示位置などは送受信は行われず、クライアントソフトが行っているため、通信量をあまり必要としません。 しかし、光ファイバーが全国に普及するに従い、光ファイバーを使用することを前提とした広域イーサネットサービスが開始されたころになると、クライアントサーバシステムの欠点であるクライアント側のソフトの入れ換えなどのコストが問題となりクライアントにソフトが不要なWEBシステムに移行やグループウェアなどの利用が拡大していくと飛躍的に通信量が増大するため、ネットワーク全体が光ファイバーで接続へ移行しつつあります。
お礼
ご回答頂きましてありがとうございます。 IP-VPN、広域イーサネットのサービス開始時期の サービス背景が大きく関係していたのですね。 納得いたしました。
- DIooggooID
- ベストアンサー率27% (1730/6405)
詳しくは、こちらをご一読していただきたいと思いますが、 簡単に申し上げると、広域イーサネットサービスは、レイヤ2VPN方式であり、 IP-VPNでは、レイヤ3VPN方式となります。 http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/tokusyuu/11mpls/mpls01.html
お礼
ご回答頂きましてありがとうございます。 ご提示頂いたサイトも確認いたしまして、 参考資料とさせて頂きました。
お礼
詳しくご教示・ご回答頂きまして ありがとうございました。 これで納得できました。 解りやすく、大変助かりました。