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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:IQテストについて)

知能テストの結果について

このQ&Aのポイント
  • 数年前に親戚の子が行った知能テストの結果はIQ51だったが、愛の手帳の申請では該当せず
  • 今年に入って別の医療機関で行った知能テストではIQ54で、愛の手帳の申請を勧められたが、再度行っても該当せず
  • 鈴木ビネー式のテストではIQ74だったが、他の機関のテストでは50代の数値で大きな差が生じた理由は不明

質問者が選んだベストアンサー

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  • vzb04330
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回答No.2

臨床心理士で、大学で心理学を教えています。 知能検査は、今回ご質問にあるようにいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。 まず、鈴木ビネー式の知能検査は、世界で始めて作られたフランスのビネーの検査を元にして発展したものです。 日本版の最初のものはかなり古かったのですが、今回新しく作り直し、標準化という評価基準の作成もやり直しが行われ、改訂版2007年に鈴木ビネー式知能検査として刊行されています。 この検査は、主に言語的な側面から知能を測定するよう作られています。 こちらをご覧ください: http://www.saccess55.co.jp/kobetu/detail/ns_binet.shtml もう1つの特徴は、適用年齢が、2歳0ヶ月~18歳11ヶ月であることです。 ただし、いわゆる「精神年齢」が、この範囲に含まれれば、使用することは可能です。 そして、ご質問のポイントであるIQ(知能指数)の算出が、今となっては、古典的な方式である、(精神年齢÷生活年齢)×100という公式に基づいています。 生活年齢が、18歳11ヶ月を超える方については、(未確認ですが)この18歳11ヶ月であると仮にみなしてIQを求めていると推定されます。 田中ビネー式知能検査も、同様にビネーの検査を元に作られています。 田中ビネー式知能検査は、鈴木ビネーよりも頻繁に改訂作業が行われ、現在は、田中ビネー知能検査V(ファイブ)として刊行されています。 田中ビネーについての情報は、ここにあります: http://www.taken.co.jp/contents/vinet/vinet_top.htm 田中ビネーVでは、成人にも適用できるように作成されています。 2~13歳までについては精神年齢を算出し、IQも原則として従来どおりの(鈴木ビネーと同じ公式で求める)IQとなっていますが、14歳以上については、現在主流となっている「偏差知能指数」を採用しています。 「偏差知能指数」は、受験などで有名な偏差値と同じ仕組みですが、「ある年齢集団の中での相対的な成績」を示すように作られています。 つまり、25歳であれば、25歳の人たちの中で、どの程度のレベルにあるかを示す数値として作成されており、その集団で平均的な知的能力を持つ場合、IQ=100となるように、検査結果を換算して表示します。 一方、WAIS-R(最新版は、WAIS-IIIです)は、言語的な側面の他に、視覚-運動的な側面からも知能を測定しようとしている検査です。 WASI-IIIについては、ここをご覧ください: http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/kensa/wais3.html WAISも、用いられているIQは、偏差知能指数です。 したがいまして、今回のご質問については、 1)どう言った側面から知能を測定しているか 2)用いられているIQが、同じ言葉ではあるものの、その数値の求め方(性質)に違いがある ということが回答のポイントになります。 鈴木ビネーでのIQが高いのは、言語的な側面を中心に測定し、精神年齢と生活年齢との比率でIQを求めているためと考えられます。 一方で、田中ビネーも言語面が中心の検査ですが、IQが、同年齢集団内での相対的な成績を表す偏差知能指数で表示されているため、低くなると思われます。 WAISでの知能指数は、言語、視覚-運動両面から測定され、しかも、田中ビネーと同じく、偏差知能指数で結果が表示されているため、低く出ていると言えます。 どの検査も決められた手続きに従って実施されているとすれば、それぞれに正しい結果を表していると理解せざるを得ませんが、ここまで長々と説明してきましたように検査による特徴が反映されて、結果に違いが生じていると考えられます。 もう1つ重要な点は、愛の手帳など、行政機関(児童相談所など)が判定をする場合には、公平性を担保するために、使用する検査が定められていますので、この場合には、鈴木ビネー式知能検査の結果に基づいて判断せざるを得ないということになっているのです。 検査の実施間隔につきましては、同じ検査であれば、3ヶ月~6ヶ月を明けることが望ましいとされていますが、検査の種類が異なれば、これに拘ることはないと思われます。 以上、長くなりましたが、上記のポイント1)、2)の点と、行政機関での判定には定められた検査を用いることが決められているため、というのが要点です。

shirousagi
質問者

お礼

詳しく説明していただきまして、ありがとうございました。 行政機関での判定には定められた検査が用いられているということであれば、鈴木ビネー式の検査による結果が、現在、この国の基準だということなのですね。 ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • vzb04330
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回答No.3

No.1です。 1つだけ、念のために補足しておきます。 全国的に、鈴木ビネーを採用しているということではありません。 各自治体によって、どの検査を判定に用いるかが、定められています。

noname#234035
noname#234035
回答No.1

おはようございます。 私の娘は、器用で作業所ではビーズアクセサリーの製作をしていますが、手帳の申請の際、検査機関でIQは7歳程度と診断され、療育手帳を持ってます。 19歳の時に妄想による統合失調症と診断され、10年リスパダールを飲んでますが、今は29歳になり、障害年金でケアホームに入所して自立してます。 そんな経緯がありますから、手帳の検査機関のテストが信頼性が高いのではないかと思うのですがどうでしょうか。

shirousagi
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 手帳の検査機関のテストに対して不信感を持っているのではなく、何故、IQテストの種類によって、IQの数値に違いが出るのか不思議に思ったのです。 例えば、田中ビネー式テストにおけるIQ50は、鈴木ビネー式におけるIQ75とイコールであるって、何だか判りずらいと思いませんか?