有名どころについてはほぼ出尽くした感がありますので、3つだけ挙げさせていただきます。
ペルゴレージ:「スターバト・マーテル(Stabat Mater)」(女性合唱)
メンデルスゾーン:「エリヤ(Elijah)」
ブルックナー:「テ・デウム(Te Deum)」
どれもオケつき合唱曲としては、有名な部類に入るかと思います。
鍵盤楽器つきとしてパッと思いついたのは、以下のとおりです。
フォーレ:「ラシーヌの雅歌(Cantique de Jean Racine)」(ハルモニウムつき)
メンデルスゾーン:「わが祈りを聞きたまえ(Hoer mein Bitten, Herr, neige dich zu mir)」、「恵みもてわれらに平和を賜らんことを(Verleih uns Frieden gnaediglich)」(ピアノまたはオルガンつき、ただしオケつき版もあり)
メンデルスゾーンは非常に多くの宗教的合唱曲を残していますね。
無伴奏合唱曲は無数にありますが、小規模な編成のためかあまり有名な作品がないので何をお勧めしていいか難しいものです。
ですが、自分はANo.4さんとは逆に合唱側からの視点がメインですので、いくつか挙げさていただきます。
ブラームス:「森の夜(Waldesnacht Op.62-3)」(視聴No.6)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/366342
Op.62はすべて無伴奏合唱曲ですが、バラエティに富んでいてどれも歌って楽しい曲ばかりです。
Op.62-3は、単に個人的な趣味から特筆させていただきました。
ブラームスは著名な作曲家のなかでも、とりわけ多くの合唱曲を残した人物のひとりだと思います。
聴きまくるにはちょうどいい相手かもしれません。
ブルックナー:「この場所は神が作り給いぬ(Loctus iste WAB23)」(視聴No.1)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/55941
ブルックナーには大規模なミサ曲(オケつき合唱曲)がありますが、小規模なモテットにもいい曲があります。
彼のモテットのすべてが無伴奏というわけではありませんが、WAB23は純粋に無伴奏の四部合唱です。
視聴部分だけですと単に「綺麗なだけ」という印象を受けるかもしれませんが、中間部などはしっかり「ブルックナー」です。
もし興味が沸きましたら、YouTubeで「margotlorena」という方の動画リストにある楽譜つき(!)のWAB23を聴いてみてください。
(余談ですが、この方の動画リストには楽譜つきの合唱曲がいろいろあります)
デュリュフレ:「グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット(Quatre Motets sur des themes gregoriens Op.10)」(視聴No.9~12)
メシアン:「おお聖餐よ(O sacrum convivium!)」(視聴No.18)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/137728
デュリュフレは既にANo.4さんがレクイエムを挙げていらっしゃいますが、無伴奏となるとOp.10になってしまいます。
彼の生涯作品数はとても少ないのですが、それでも「我らの父(Notre Pere Op.14)」を含めて珠玉の無伴奏合唱曲といえるのではないかと思います。
オルガンつきの合唱曲には「クム・ユビロ(Cum Jubilo Op.11)」と「前奏曲、アダージョと『来たれ創造主なる聖霊』によるコラール変奏曲(Prelude, Adagio et Choral varie sur le theme du "Veni Creator" Op.4)」がありますが、残念ながらどちらも男性合唱です…。
メシアンは「トゥーランガリーラ交響曲」が有名ですが、わずかながら無伴奏合唱曲も残しています。
実は「O sacrum convivium!」は、上記CDを購入したことで初めて聴いたのですが、今では愛聴曲のひとつです。
「無伴奏合唱曲」というカテゴリですと、ルネサンス期が最も注目すべき時代だと思います。
「教皇マルチェルスのミサ(Missa Papae Marcelli)」が代表曲のパレストリーナをはじめ、バード、ヴィクトリア。
少なくともこの3人についてはおそらくハズレがないと思いますので、片端から聴いていただければ…。
「惑星」で知られるホルストも多くの合唱曲を残しましたが、あいにく自分がクラシック音楽をほとんど聴かない生活になって久しいので、お勧めできるほどにホルストを知らないのが残念です。
お体、大切になさってください。
お礼
ご回答、とっても嬉しいです(^-^) 昨日、Wikipediaを参考に分かる範囲内で有名な作曲家のオペラと合唱曲の一覧表を作りました。その中に、そこに書かれたあるものでは、シェーンベルクの「グレの歌」とヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」、ハイドン「四季」を入れてありました。 ところが、その他の作品は、声楽・合唱が入っているとは気づかず、どれも聴いたこともなく、ありません。 一覧表に追加して、聴いてみようと思います。 なぜかオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」のタイトルに無性に惹かれました。これはすぐにでも買って聴いてみたいと思います! ご回答、本当に、どうもありがとうございました。
補足
>ポーランドは・・・私から挙げなくてもいいですよね 大丈夫です。プロフィールをお読みになられたのですね? ポーランドもものは知り尽くしています。 とりわけペンデレツキとかシマノフスキとか‥ 大好きです!!