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模型表面の表現方法
第二次大戦時の戦車を製作していますが、泥はね、錆、塗料の剥れ、割れをリアル 或いはデフォルメを、やり過ぎない程度に仕上げたいと思っています。 今までは、茶、黒系の墨入れやシルバー系のドライブラシで表現を付けていました。 しかしインターネットなどで模型作品を観ると、表面が微妙にデコボコしていたり 荒れた艶の無い画像を観てショックを受けてしまいました。 模型誌に載っていた高石誠氏のインパクトのある作品も大好きです。 例えば筆塗り塗料に薄く溶いたパテ ( ポリエステルパテ )を混ぜて叩きつけるように 塗ればデコボコ表面が出来る物なのでしょうか。 車体にツィンメリットコーティングを施した時には、触るとバラバラ剥れて 手が付けられなくなりパテを使用する時は不安です。 またアクリル系の艶消し黒を薄く塗ったにもかかわらず艶が出てしまい、ラッカー系の 艶消しクリヤスプレーを吹いても艶が無くなりません。 筆塗りの限界は判っているつもりですが、使用後の洗浄が煩わしくエアーブラシは持っていません。 エアーブラシを使えば艶の無いざらついた作品を作れる物なのでしょうか。 判りずらい文章で申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
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25年も前の話ですが、プラモ屋などのショーケースに飾る、新製品のディスプレイモデルを作っていた者です。(自分は船舶以外何でも作り、中でもクルマを最も得意としていましたが、依頼されるのはなぜかいつも戦車ばかり・・・・) 御質問を拝読致しましたところ、基本的なウェザリングのテクは既にお持ちの様ですので、ワンポイント的な断片情報を述べさせて頂きます。 1.>筆塗りの限界は判っているつもりですが・・・・ その姿勢は、ワタシ個人は大変スキです。ワタシはオリンポスの最も細いピースコンを使っていましたが(当時はタミヤのエアブラシキットなどありませんでした)、ススけた感じを出す以外は、あまり利用しませんでした。 実際のドロ汚れやサビなどはクッキリ境目が出来るモノで、境界がボケた汚れはありません。エアブラシを使うと『やわらかい』ウェザリングとなってしまう場合が多く、特に戦車の様にあまり洗車しない(?シャレではありません)車両では、改造したハケやその代替品(叩いた割り箸、ツマ楊枝など)による塗りのポテンシャルは高いと思います。 2.>車体にツィンメリットコーティングを施した時には・・・・ これは、磁気吸着爆雷よけのツェメリットコーティングの事ですね。 タミヤのモノは使った事がありませんが(勿論、当時はそんなモノありませんでした)、御指摘通りクイ付きに関する評判は今一歩の様です。 ただ、基本的にはウェザリングは不安定な塗装法です。触るとパラパラ剥がれる、なんてのは結構ありがちですので、問題はどこまで許容出来るか?ですね。 3.ワタシはツェメリットを張る場合、特にプラモ用とされていない普通のポリパテを使い、ナマ乾きの時に型押しして作りました。(クイ付きは問題ありませんでした) このナマ乾き状態は、硬化剤を混ぜるタイプのパテ(板金パテなど)の方が遥かに作業がしやすいですが(均等に硬化するので、ナマ乾きの時、中までチーズ様とした硬さになり彫刻刀などでサクサク削れます)、しかしプラモのスチロール樹脂をメラメラと変形させてしまうので、ちょっとクリティカルな作業が要求されます。 4.泥に関して。 当時編み出した手法の一つに、線香(蚊取り線香も可)の灰を使う、とゆぅのがあります。サンド系塗料を混ぜてよく練り、泥が溜まりそぅなところに塗り重ねます。(線香の灰は粒子が細かく、スケールモデルには結構リアルです) これはかなり効果的で、当時は何人もの御客様にコツを伝授しました。勿論乾くと完全なツヤ消しとなり、溶剤を飛ばした塗料をボテッと塗った時の半ツヤや気泡、フラット剤を大量に混ぜた時の白溜り等が発生しません。 5.コーナの塗装ハゲなどは、実際にこすって出しました。 具体的には(現在は売られていない塗料もありますが・・・・)、レベル(アクリル)のサビ色や鉄色を下に塗り、その上からレペ(水性)やパクトラ(エナメル)などクイ付きの悪い塗料を塗り、指でササッとこすると上塗りが剥がれ、下地が出てくるワケです。 毛先を切って焼いたブラシなどでサビ色をこすり付けるよりずっとエェ感じの剥がれ方が表現出来ます。 6.パネルの合わせ目のスミ入れはしませんでした。と申しますか、あれはガンプラやマクロス(のバルキリー)などの登場と共に流行った手法で、ワタシが作っていた当時は、誰もやってませんでした。 実際の戦車を見ると、パネルの合わせ目が黒く見える事はありません。正直なところパネルの隙間のスミ入れは、ワタシにはなんかすごく妙な感じに見えます・・・・。 7.艶消し塗料を塗っても半ツヤになる、との事ですが、この点は『よく判らん』と告白致します。溶剤を飛ばした(コッテリした)塗料を使う場合など半ツヤが出る事もありましたが、ワタシ自身はツヤが消えずに困った、とゆぅ経験はありません。 現在の塗料はワタシが作っていた頃とは明らかに違うので、そんなところも関係しているのかもしれませんが・・・・。 長くなりましたが、最後に。 『汚し塗装』は現物の研究が必要です。オイルが漏れたところにホコリが付いて乾燥するとどんな感じか?を見る為にバイクをひっくり返して観察するとか、ディーゼルのススの色を調べる為に路駐しているトラックをシラミつぶしに見て回る、などなど・・・・更にはプラ板にコーヒーやコーラをこぼして、それが乾燥するとどぅ見えるか?なんて事までやってみました。また、97式中戦車などリベットが多い戦車では、リベットに溜まった泥を強調する為にリベットの頭を大きくする必要もありました。 要するに観察とそのイメージを的確に表現出来る強調、これに尽きます。実際の汚れを注意深く見ていると、この溜まった感じを前面に出したい、サビた感じを強調したいなど、どんな感じにしたいか?段々と目標とするイメージが具体的に見えて来ます。そぅなると、アレとアレを混ぜてみようか、アレをこぅやって塗り付けてみようか、と色々アイデアが出る様にもなるでしょう。
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このところ模型は作っていないのですが・・・・ >例えば筆塗り塗料に薄く溶いたパテ ( ポリエステルパテ )を混ぜて叩きつける> >ように 塗ればデコボコ表面が出来る物なのでしょうか。 ラッカーパテ(タミヤパテ)を溶剤で溶かすことで表面のデティールなどは作れると思います。(ツィンメリットなど細かい場合は確かに難有りですが)より強い素材感やディテールが欲しいときはガラ(硬化したパテ、石膏などを細かく砕いたもの)などをまぜるとザラザラ感みたいなものは表現できるかと思います。 >車体にツィンメリットコーティングを施した時には、触るとバラバラ剥れて >手が付けられなくなりパテを使用する時は不安です。 これは細かく造れば造るほど壊れやすいという宿命だと思うのですが。 ツィンメリットをエポキシ系パテで表現する場合にはワークスとかパテの種類を選んでみるといいかもしれないですね。 >エアーブラシを使えば艶の無いざらついた作品を作れる物なのでしょうか。 エアブラシ」はあるほうがもちろん良いでしょうが、リキテックスとか模型用以外の塗料などを僕は使ってます。下地の処理とかいろいろ難点もありますが、ドライブラシなどは模型塗料よりやりやすかったりします。
お礼
アドバイスありがとうございます。 強い素材感やディテールが欲しい時には、ガラを混ぜるなどの方法でしたならば、いろいろ試せそうです。 パテは細かく造れば造るほど壊れやすいという宿命なのですか! リキテックスなどの塗料も検討してみます。
- yotti
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こんにちは、私は戦車は作ったことありませんが昔はアニメに登場するロボットなんかを作っていました 泥はねは自分は筆を使わず堅いブラシ出来れば歯ブラシぐらいの堅さの物を使ったりしてはじくようにつけていましたその後エアブラシの安物を購入して堅めの塗料で吹きつけ塗装をしていました(何度も軽くノズルからシュシュって感じで吹き付ける方法です) 錆はうすめ液にさびに似た塗料を溶かしそれを何回かに分けて塗る方法ですそのときよくやってたのがティッシュがありますがあれで少し乾いたところをつつくようにしてさわるとそのティッシュがその塗料に張り付いてその表面があれた感じがでることをしていました 塗料の剥れ、割れをリアルに出すにはやはり下塗りに出したい色をぬりその上から実際の色をぬってホントにはがす方法を使っていました当然下塗りの塗料と上塗りの塗料は同じ物を使用できませんからそれは使う時に試してみてください。 実際エアーブラシはあるとかなり便利です。 堅めの塗料を吹き付けるとでこぼこした塗装も出来ます その上から色違いの塗装をしたらドロが乾いた感じもだせますのでいろんな面で楽でしょう エアブラシもピンキリなので出来ればフルセットで1万ぐらいのがいちばん使いよいでしょうか(自分は田宮のエアブラシのセットを使っていました)全てが小さくで使いよかったです。 ツインメリットは田宮のパテはかなり使いずらいでしょうから他の物を使った方がいいと思います(乾きが遅いのが難点ですね) お力になれなかったらすいません。
お礼
アドバイスありがとうございます。 歯ブラシやティッシュを使う方法は、とても参考になります。 エアーブラシが有れば便利との事ですので、タミヤ製品を検討させて頂きます。
お礼
長文の御返答ありがとうございます。 実は昔、パクトラタミヤの塗料が出た頃にオリンポスの安いエアーブラシを 買った事が有ります。しかしテクニックも無く、使用後の洗浄に使う 溶剤の使用量が多く、挙句の果てにピースコンを落下させてカップ取り付け部を折ってしまいました。 ススけた感じを出す時には、エアーブラシを使ってみたいものです。 小麦粉を使ってみようかな、などと考えていた私には線香の灰を使うとは 全く考え付きませんでした。仏壇に直行です。 塗装ハゲの表現は、やはり実際に剥がさなければリアル感が出ないのですか。 パネルの合わせ目のスミ入れは施さないとの事ですが、参考にしている作品の 画像を良く見ると、スミ入れしていませんでした。私はやたらと入れていました。 艶が出てしまった部分に線香の灰を混ぜた塗料を塗ってみたいと思います。 工事現場があると工事車両をジッと観察します。 ( 変な奴だと思われない程度です )
補足
補足に書いて失礼します。 線香の灰を使った表現方法、最高です。 塗料の濃度や灰を入れる加減で、埃や泥の表現をどうにでも出来てしまいます。 他の方も、ありがとうございました。