• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:【質問】続・効率のよいカナダドルへの換金率)

効率のよいカナダドルへの換金方法は?

このQ&Aのポイント
  • 日本円からカナダドルへの効率的な換金方法を模索しています。
  • クレジットカードの手数料が高いため、キャッシュでカナダドルを入手したいと考えています。
  • 現地の手数料や日本側の手数料を考慮した上で、効果的な換金方法を教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Umada
  • ベストアンサー率83% (1169/1405)
回答No.2

 行き先が西海岸であれば現地で日本円現金から両替するのが有利で、東海岸であればカナダドル建てトラベラーズチェック(以下TC)がよいでしょう。クレジットカードからのキャッシングも決して悪い方法ではありません。  回答に当たってはまず、いくつかの為替用語について説明させてください。 ・銀行間レート その名の通り外国為替市場において銀行間の取引に使われるレートです。新聞やテレビなどで報じられているレートは特に断りのない限り銀行間レートです。 ・公示仲値 銀行間レートは株価などと同じく常時変動しており、金融機関でこれを取引の基準に使うと処理が煩雑になります。そこで各金融機関は銀行間レートに代えて「公示仲値(TTM)」というものを定め、一日を通して適用します。一日に数回見直す金融機関もあります。顧客はこの公示仲値での取引きはできず、外貨を売るにしても買うにしても所定の手数料を払うことになります。 ・クレジットカード会社が定める通貨間換算レート クレジットカード会社も海外利用分の決済を行う関係で通貨間の換算レートを毎日定めます。実際には銀行間レートを参照して決定しているため、銀行間レートとほとんど一致します。過去の私の集計では両者の乖離は通常±0.4%以内、為替変動の激しい局面でも±1.0%以内で収まっています。  クレジットカード会社が定める通貨間換算レート/公示仲値/銀行間レートの三者は同じ値と見なして差し支えありません。そして両替法の有利不利は、そこからの上乗せ幅を比較すればよいわけです。 1. トラベラーズチェック  TC発行時のレートには「対顧客電信売レート(TTS)」が適用されます。カナダドルのTTSは日本の大半の銀行で公示仲値(TTM)に1円60銭上乗せです。この上乗せ分のことを「為替手数料」と呼びます。このほかにTC発行手数料が通常1%かかります。また通信販売業者の「セシール」はTC発行手数料が0.5%なので多少有利です[2]。セシールの両替レートは三菱東京UFJの数字を使っているので「手数料が安くてもレートが銀行に比べて悪い」ということもありません。  カナダでTCを換金する際、銀行やTCのブランドによっては換金手数料(1回3~5カナダドル程度)を徴収することがあり(例えば[1])、その場合もう少し目減りが生じます。手数料を回避する方法としては「アメリカンエキスプレスのTCを作り、現地の提携金融機関で換金する」がよく知られています。セシールのTCのブランドはアメリカンエキスプレスです。各都市での具体的な提携金融機関名については、アメリカンエキスプレスに問い合わせれば教えてもらえます。  シティバンク銀行では外貨預金を外貨建てTCで手数料なしに払い出せます。TC調達法としては有利なものの一つですが、あいにくカナダドル建てTCは現在扱っていないのでこの方法は使えないことになります。(TCの扱いのある米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルなら検討に値します) 2. 日本でカナダドル現金に両替  一般論として、流通量の少ない外貨や為替変動の大きい外貨の現金は、金融機関にとって手許においておくことには死蔵コストや為替リスクが伴います。米ドルやユーロは日本でも一定の需要が見込まれますから現金両替レートも悪くありませんが、カナダドルは需要が少ないために現金ですとどうしてもレートが下がります。  現金への両替では「為替手数料」のほかに「外貨現金取扱手数料」が加算されます。店頭での両替レートは通常この2つが込みになった数字で表示されており、カナダドルですと前者が1円60銭・後者が7円の合計8円60銭の上乗せが一般的な設定です。銀行間レートをカナダドル=111円50銭とすると、日本円→カナダドルの片道で7.7%も目減りすることになります。到着後すぐに必要となる現金を用意する目的以外では全くお勧めできません。 3. カナダで日本円現金から両替  バンクーバーなど西海岸の都市に限ってお勧めする方法です。西海岸の都市は日本との交易・交流が盛んで日本円の流通量も多いために、日本円現金からでも悪くないレートで両替できます。例えば[3]で紹介されている両替商[4]など好レートを出しています。8月3日(金)のこの両替商のレートは 日本円→カナダドル 100円→0.8780 CAD カナダドル→日本円 0.9010 CAD→100円 となっています。売買の中間のレートは0.8895ですので(*1)、日本円→カナダドル片道での手数料(目減り)は1.3%と分かります。この両替商では両替1回ごとの手数料もありません。  一方、東海岸では日本円の流通量が多くないこともあって日本円現金からの両替はレートが悪くなります。例えば[5]はトロントを拠点とするTD銀行のレートですが、同じく8月3日で 日本円→カナダドル 100円→0.8634 CAD カナダドル→日本円 0.9260 CAD→100円 です。上と同様の計算をすると日本円→カナダドル片道での目減りは3.5%と分かります。このほかに手数料が1回5カナダドルかかります(米ドルからの両替の場合は免除)[6]。東海岸の場合はキャッシングやTCを第一に検討した方がよいでしょう。 4. クレジットカードでキャッシング  キャッシングで現地通貨を用立てる方法は別に間違いでも何でもありません。現在は利息・手数料とも下がっているため両替の代替として便利に活用できます。  キャッシングの際に適用されるレートは上記の「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」そのままです。これに利息が別途加算されます。利率はカードにもよりますが年利で15~25%、利用日から引落し日までの期間は25~55日くらいですので、利息として1.0~3.8%程度を払う計算になります。  これに加えATM所有者やネットワーク設置者が別途手数料を課すこともあります。その場合の典型的な額は前者が100円~200円、後者は利用額の1%程度です。質問者さんがお問い合わせになった際の、VISAの回答の「現地の手数料」はATM設置者の手数料+ネットワーク設置者の手数料を、「日本側の手数料」は利息を意味していると推定されます。  なお利息の他に「ショッピングの場合と同様、海外利用に伴う手数料(1.60~1.63%)がさらに加算される」と主張する回答を相変わらず見かけますが、それは過去の計算法です。現在はキャッシングでは海外利用に伴う手数料の加算はありません(*2)。  キャッシングの欠点は「利用枠が小さいこと」です。カードにもよりますが月間の利用枠は20~30万円程度で、中には10万円程度のこともあります。多額の現金が必要な場合にはキャッシングでは不十分ですので、TCや現金を併用下さい。  カナダの銀行に口座を持っている人ならキャッシングを使う必要は確かにありませんが、ならば日本円で保有している資金を、最初にどのようにカナダドルに振り替えてその口座に入金するかという問題が新たに生じます。つまりは堂々巡りということです。参考までに申し上げますと日本からカナダに送金する場合、適用レートは前出のTTSですから公示仲値(TTM)に1円60銭上乗せで、これに送金手数料が1回4千円程度かかります。また海外送金では中継銀行や受取銀行が手数料を差し引くこともあり、その額は典型的には1千円~5千円程度です。 5. 国際キャッシュカード/デビットカード  国際キャッシュカードは海外のATMで現地通貨を直接引き出せて便利ですが、レート自体はあまりよくありません。参考までに数字を示しますと、新生銀行が「VISAインターナショナルが定めるレートに4%加算」、三井住友銀行が「VISAインターナショナルが定めるレートに3%と1回200円の手数料を加算」です。「VISAインターナショナルが定めるレート」とは冒頭の「クレジットカード会社が定めるレート」そのものです。シティバンク銀行の計算は多少複雑ですが銀行間レートに3.8%加算が目安です。ATM所有者やネットワーク設置者が手数料を課すことがあるのは4.のキャッシングと同じです。  国際キャッシュカードと似たサービスに「デビットカード」がありますが、こちらのレートは悪くありません。日本では現在、日本郵政公社+セゾンカードが「郵貯チェックカード」[7]、スルガ銀行が「スルガVISAデビットカード」[8]、そしてイーバンク銀行が「イーバンクマネーカード」[9]を発行しています。  日本円での具体的な引落し額の計算は以下の通りです。イーバンクは1回ごとの手数料についての記述がありませんが[10]、それを文字通りに受取るなら(1回ごとの手数料がないとするなら)三者の中では最も有利ですし、他の両替法と比較しても遜色ありません。ATM所有者やネットワーク設置者が手数料を課すことがあるのは4.のキャッシングと同じです。 ・郵貯チェックカード: VISAインターナショナルが定めるレートで換算し、利用額の1.60%と1回200円の手数料を加算 ・スルガVISAデビットカード: VISAインターナショナルが定めるレートで換算し、利用額の1.63%と1回210円の手数料を加算 ・イーバンクマネーカード: VISAインターナショナルが定めるレートで換算し、利用額の1.63%の手数料を加算 【試算例】  銀行間レート/公示仲値/クレジットカード会社が定める通貨間換算レートの三者が等しく1カナダドル=111円50銭の際に、1,000カナダドルを準備するのに必要な日本円の額を比較します。 ●カナダドル建てTC (111.50+1.60)×1.01×1,000 = 114,231円 ・現地での換金手数料はかからないものとする ・TC発行手数料は1%とする ●日本でカナダドルに両替 (111.50+8.60)×1,000 = 120,100円 ●カナダで両替商をよく選んで日本円現金を両替 111.50×1.013×1,000 = 112,949円 ・銀行間レートからの上乗せ幅は1.3%を仮定 ・行き先が東海岸の場合は不適 ●東海岸の銀行で日本円現金を両替 111.50×1.035×1,005 = 115,979円 ・銀行間レートからの上乗せ幅は1.3%を仮定 ・両替1回の手数料を5カナダドルとしその分を上乗せ(手取りでちょうど1,000カナダドル) ●クレジットカードでキャッシング 111.50×{1+(0.20×40÷365)}×1,002=114,171円 ・年利20% 利用日から返済日(引落し日)まで40日を仮定 ・現地ATM使用料を2カナダドルと仮定(手取りでちょうど1,000カナダドル) ●国際キャッシュカードで引き出し 111.50×1.04×1,002 = 116,191円 ・新生銀行利用を仮定 ・現地ATM使用料を2カナダドルと仮定(手取りでちょうど1,000カナダドル) ●デビットカードで引き出し 111.50×1.0163×1,002 = 113,544円 ・イーバンク銀行(マネーカード)利用を仮定 ・現地ATM使用料を2カナダドルと仮定(手取りでちょうど1,000カナダドル) 【まとめ】 (1)有利な方法としてはクレジットカードからのキャッシング、カナダドル建てトラベラーズチェック、デビットカードでの引き出しなどが挙げられます。それぞれの手数料については本文参照下さい。 (2)行き先が西海岸であれば、日本円現金を持ち込んで現地で両替するのがさらに有利です。 (3)日本でのカナダドル現金への両替、東海岸での日本円現金からの両替、国際キャッシュカードは不利なのでお勧めしません。 参考ページ [1] http://www.tdcanadatrust.com/accounts/fees.jsp#travel [2] http://www.cecile.co.jp/travelers_cheque/ [3] http://www.jpcanada.com/vbce.html [4] http://www.vbce.info/index.cfm?fuseaction=Major_Currencies [5] http://www.tdcommercialbanking.com/tradefinance/rates.jsp [6] http://www.tdcanadatrust.com/accounts/fees.jsp#currency [7] http://www.saisoncard.co.jp/lineup/ca079.html [8] http://www.surugabank.co.jp/surugabank/01/05/11/0105112000.html [9] http://www.ebank.co.jp/kojin/debit/index.html [10] http://searchfaq.ebank.co.jp/je/faq.asp?fid=30914 *1 中間値自体は日によって多少円高側に振れたり円安側に振れたりします。上記の8月3日の例ですと銀行間レートに比べ、1カナダドルあたり60銭程度円安カナダドル高になっているようです。中間値がどちらに振れるかは事前に予測しにくい事項なので、とことんまでレートを追求するなら当日に数軒の両替商を回って最終比較してみてください。 *2 ショッピングでは利息の加算はありませんが、その代わりに海外利用に伴う手数料(1.60~1.63%)が加算されます。

noname#79514
質問者

お礼

丁寧なご説明ありがとうございました。 とてもよく理解できました。m(_ _)mペコリ

その他の回答 (1)

回答No.1

(よい換金方法があれば教えて下さい。) あなた様は旅行者ではないようですが、日本円(現金又はTD)をお持ちですか。お持ちならば、銀行又は両替店に行けば市場のレート+1円程度の手数料のはずですから、Credit Cardによる現金化よりもお得に換えられるはずです。それが最善の方法です。それ以外の換金方法は、日本からドルを送金してもらうだけです。 (換金率がよいと噂される街の「Foreign Exchange」では、1万円の現金を提示した所、「67ドル」といわれ、法外に悪い換金率であることが分かりました。) それでしたら銀行に行ってみましたか? それとも日本円(現金又はTC)を充分にお持ちでないことによるご質問なのでしょうか? (カナダドルをキャッシュで使う機会が多く(クレジットカードの手数料が高いため)、カナダドルをいかに効率よくキャッシュで入手するかを模索しています。) あなた様もこの相談箱でよく見かけ、また良回答とされる”北米に行くときは、カードと多少の現金を持っていけばいい。TDは必要ない”という現地での生活を行なったことのない人の助言に惑わされたのでしょうか?カードでの現金化は短期間の旅行者が緊急に現金が必要になった時の手段ですし、現地でドル建ての口座も持っていない人が、円建ての口座しか使えない日本のカードを決済用に使うこと自体が間違っているのです。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう