- 締切済み
火垂の墓
ジブリの「火垂の墓」は名作、感動作などと言われています。それは僕も同感です。しかし子供が主人公、歴史教育としての戦争がテーマであること、子供が喜びそうなアニメであること、それに加えジブリ製作であることが理由なのだと思いますが、子供に見せても構わないと考えている人が多数いると思います。しかし、この映画は外国ではM15(15歳以下の観覧は不適当)となっています。日本の小学校でも上映することがあると聞いたことがあります。これはある意味での虐待になるのではないかと僕は思うのです。ここで特にお子さんをお持ちの方々に質問です。あなたは自分の小学生の子供に「火垂るの墓」を見せますか?その理由もお聞かせください。
- みんなの回答 (19)
- 専門家の回答
みんなの回答
- asdc
- ベストアンサー率20% (31/152)
独身大学生です。 私は子どもにはきれいなものだけを与えようと、現実のむごい部分や汚い部分に触れさせないようにするのは余り好きではないです。なので、戦争についても多少のえぐい面はあろうと小学生にも知らしめることは大切だと考えています。 子どもが生まれて見せるかどうかと言われればどっちでもいいですね。火垂るの墓も戦争を伝える一手段なのでそれに拘ろうとは思いません。見てショックを受けることもありましょうが、そのときはフォローしてやるまでです。トラウマは多かれ少なかれ誰にでもあるし、みんなそれを抱えながらもちゃんと生きていけるものだと思います。 現に私もジブリの火垂るの墓を見ると必ず吐いてしまうという特性?がありまして、包帯シーンは今でも多分吐きますが、だからと言って別に何もないです。ただそれが苦手。それだけのことです。 そもそも私は小学生は無垢だとは思っていないので、こういう考えになるのかもしれません。
- yungqi
- ベストアンサー率31% (282/904)
こんばんは。 私は小学生の頃に学校で戦争アニメの映画(ジブリのも)を無理やり見せられ、腹が立ったのを覚えています。はっきりいって虐待に近いです。確かに戦争を語り告ぐ事は必要でしょう。でももっと精神的に大人になってから、その手のショッキングな事に耐えられ、冷静に考えられる年になってから見ても遅くないように思います。当時はただただ恐いという印象を植え付けられただけで、正直見た事を後悔していました。大人になった今は、戦争はそれからけして逃げてはいけない過去の過ちなのだと理解出来ますが、子供のうちはよほどの興味がない限りは、恐い映画を見た印象だけが漠然と残るだけなのかもしれません。 大人になってから改めて見ると、「へえ~。こんな話だったんだ。」という感じで冷静に見られました。しかし一度見たにもかかわらず、全く初めて見た映画という感じで幼い子供に無理に見せてもあまり意味がないように思えました。たださすがにショッキングなシーンだけは覚えていましたけど。
お礼
僕は最初に見たのは30代になってからです。それでも不快感の残る映画でした。怖い夢を見ないようにと願ったりしました。小さな子供にはそれ以上の怖い映画なのでしょう。 ありがとうございました。
No.2です。 >作者の野坂氏はただ自分の体験を文章にしただけだと思います。監督の高畑氏だってそれを映像化させただけです。 だから火垂るの墓は他の映画と変わらないと思うんです。 No.16様、まったくもって同感です。鑑賞させるには、一文芸として味わえる分別がつちかわれるまで、待ってやる時間が要るでしょう。待ち時間には、個人差がある。 例えば学校で・・夏の警鐘的に、子供を体育館に集めて、安直に鑑賞させる、なんて配慮がないことは、(僕が過敏なのでしょうが 笑)やめていただきたいというのが本音です。他回答者様のご指摘のとおり、その場合、教師には歴史・平和教育と混同させないような、とてもセンシティブな舵取りがいるのではないかと感じます。 質問者様の >戦争という歴史的事実は必ず学ばなければならないと思います。 こちらも同感です。 僕の場合(主題とずれ恐縮です)、高校時代に観た『映像の世紀』という番組が印象深く心に残っていて・・史実を学ぶのであれば、ダイナミックな歴史のうねりを、点ではなく流れとして、公正さを保とうとしている媒体に学ぶのが適していると思います。 映画は、感情移入させるようにできていて、良い側面もあれば、危険な側面もあり・・匙加減が難しいですね、一文芸として愉しむとはいえ・・バランスが必要なのでしょうね。 >野坂は、「・・・お腹がすいて、いらだって、妹を蹴っ飛ばしたりしていた」と、語っています。その傷が理想のお兄ちゃんを作らせ、語り継ごうとしているのだと。まともな人間を狂わせる恐ろしいもの・・ No.15様・・野坂、妹へのレクイエムですね。究極下では兄弟愛もへったくれもない。ドロップ缶に水を入れる場面は、僕も目頭が熱くなりましたが・・(あえて挑発的に書きます)涙を誘発するような、製作のいやらしい意図が見え透いているような気もしてげんなりしてしまうっていうのが本音ですかね。
お礼
全く同感です。冷静で公正なご意見ありがとうございました。
15です。 ひとつ上の世代が戦争体験者ですから、リアルな記録映画を見せられました。(本物の死体がゴロゴロ) それよりも恐かったのが、自分の体験を生で語られることでした。 だから、「あの程度で恐いの?」と、思ってしまいました。 本人の感性の問題なので、そういえば、上の子は、恐がって席をはずしていました。 下の子は、平気でした。 本人が苦痛に感じるものを無理に見せることは、ありませんね。
- non_no_no
- ベストアンサー率12% (11/91)
確かに、この映画はトラウマになりますね。 今でこそ考えさせられながら見ることができますが、私が初めて見たのは小学生の時でしたが、その時はすごく怖かったです。 もしその頃に戻って火垂の墓を見ることをやめさせられるならやめさせますね。必死こいて。 >あなたは自分の小学生の子供に「火垂るの墓」を見せますか?その理由もお聞かせください。 この質問にお答えしますが、私だったら見せません。 子供に同じ恐怖を見せたくは無いからです。 私は小学校一年だか二年だかの「道徳」の時間に戦争の時の写真だの映像だのを見せられました。 「人間はこんなにひどいことをする」そんな事実をつきつけられてその日の夜は一人で眠れず母と一緒に寝させてもらったのを覚えています。 向き合わなければいけない現実ではありますが、「刷り込む」のもどうかと思うんですよね。 それに火垂るの墓はプロパガンダが目的の戦争映画ではない一つのジブリ映画だと思うんですよね。 最近はやたらと終戦記念日が近づくとメディアで話題になったり、海外の勘違いした方が戦争に絡めて絶賛したり批判したりしますが。 作者の野坂氏はただ自分の体験を文章にしただけだと思います。監督の高畑氏だってそれを映像化させただけです。 だから火垂るの墓は他の映画と変わらないと思うんです。 他の残酷な描写がある映画だったら、子供に見せないでしょう。 でもこの映画は「戦争を考えさせるから」と言って子供に見せる。それは違うだろうと。 もし子供に見せるなら一つの映画として見せたいですね。
お礼
僕も同感です。この映画にはプロパガンダもないし、原作の野坂さんにも、映像化した高畑さんにも罪はありません。問題は誰に見せるかだと思います。日本人は全員見るべき映画だと僕は思っています。美しい兄弟愛や日本のたどってきた道をちゃんと教育するべきだと思っています。しかし、この映画は誰がなんと言おうと、専門家が判断した「子供には害になる映像描写」が確実に含まれています。高校生くらいならどんどん見せるべきではないかと思います。しかし、何の構えも、戦争への認識もない無防備の小学生に見せるのは、親の子供に対しての無礼ではないかと考えます。 ありがとうございました。
見せました。 野坂昭如さんは、「自分は、あんなにいいお兄ちゃんじゃなかった。お腹がすいて、いらだって、妹を蹴っ飛ばしたりしていた」と、語っています。 その傷が理想のお兄ちゃんを作らせ、語り継ごうとしているのだと思っています。 妹が餓死したこと、それを抱えて生きなければならなかったこと、戦争というのは、まともな人間を狂わせる恐ろしいものと、教えました。
お礼
ストーリーや兄弟愛は素晴らしいと思いますが、ショッキングな映像があるのは事実です。恐怖を大人の数十倍も大きく感じる無垢な小学生に見せるのはお化け屋敷に無理やり押し込めるような行為だと思いませんか。 ありがとうございました。
- yokihito005
- ベストアンサー率22% (103/467)
他の回答者さんにもありますが、M15のレイティングは政治的判断だと思いますね。 まぁ、それをさておいても(わたしにとっては)不快な、あるいは神経を逆撫でする表現があちこちある作品です。 原作の文芸性は否定しないし、むしろ前向きな評価ですが、アニメーションとう表現方法をとったときにあんな直裁な描写しかできなかったのか?と、見ながらいつも思います。 高畑監督の作品には以前よりこうした傾向がありましたが、、、、パンダコパンダやルパン三世のような漫画タッチならいざしらず、ジブリのスーパーリアリスティックな映像を直接ぶつけたんでは、情緒が殺がれるのもあたりまえかと。。。 作品性からいえばこどもに与えたい文学ですが、作家性(この場合、映像表現)に問題あり、、、というところです。
お礼
同感です。M15が政治的判断というのは僕もなんとも言えませんが、少なくとも12歳以下の無垢な小学生には害がある映像があると思います。 ありがとうございました。
- wyco
- ベストアンサー率20% (538/2569)
小学生に悲惨なものを見せる必要があるかどうか。。。 そうですねぇ。まぁ日本は平和でありますので、今の時点で明日戦争が起こる可能性は少ないですね(大地震が起きて目の前で人が亡くなる可能性はわかりませんが)。今の流れで普通に生きていれば、殺された人、血だらけの人、全身の皮がめくれている人を見る機会は少ないと思うので(少なくとも21年間生きてきた私はそうです)、確かにそんなむごいものは知らないに越したことはないかもしれませんね。 いつかは攻撃によって人は血を流し、痛みを感じると言うことは身を持って覚えるときが来るでしょうけど(転んだり、殴られたりね)、トラウマになる可能性があるのなら、もうちょっと社会と時代とその子どもの成長・感受性に合わせて決めた方が良さそうですね。漫画やアニメに限らず、写真とかも(小学校のとき授業で見ましたが間違っていたとは思いません)。 でもこれだけ情報が溢れてると、勝手に吸収して知らないところで傷ついちゃいそうですね~。
高校生です。 私は「火垂の墓」好きですよ。小学校3年生くらいで見た記憶があります。 確かに、ショックを受けるシーンもありました。しかし、戦争は受け止めなければいけない事実だと思います。戦争で人が死ぬというのはわかっているはずなのに、なぜやるのか、なんのためなのか…。これから先日本で戦争が起こらない保障はないです。戦争というものの悲惨さを知るのが小学生というのは早くないと思います。ただ、小学生のうちは映像でというよりも、本で読んで「戦争なんてやだ」「やっちゃいけないことなんだ」それで十分だとは思います。 今、子供の自殺も問題になっていますよね。戦争は死にたくない人までもが死んでしまうんです。命って結局何なのか。「火垂の墓」で必死に生きようとした兄妹の姿を見て、小学生が命について考えるきっかけになるように思います。 なんだか文章にまとまりがなくてすみません。 私は、この作品は“戦争の悲惨さを伝える=命の大切さ”という意味では小学生に見せてもいいと思います。ただ“戦争の悲惨さを伝える=平和な社会”という意味では違うと思います。これを見せるときの周りの大人によるのではないでしょうか。
お礼
小学生は本で充分という部分は全く同感です。 ありがとうございました。
- spiko14
- ベストアンサー率21% (237/1099)
子供はおりませんが私個人の意見です。 現在も被爆者の方々が生存していらして、その方たちはきっといたいけな子供の頃にそういう生々しい惨状を目の当たりにしてこられたのだろうと思います。映像描写が如何に過激であろうと、現実に被害を受けた上でまがまがしい惨状を見せつけられた人たちの苦しみと辛さに比べれば、平和な時代の映像など比すべきものではないと思うのです。 そういった経験をされた方々がこの事実を知ったときにどう思うかを考えると、私は安易に虐待とか子供に見せるべきではないとは言えません。 どんなに刺激が強くとも、現実に人間が起こした最悪の事態を子供に教えると言うことは決して私は間違いとは思っておりません。 ただ、興味本位ではなく、あくまで真実を伝えるためのアプローチの仕方はとても大事だと思います。 私は子供の頃に火垂るの墓もはだしのゲンも読みました。 はだしのゲンなど何度も何度も見ましたよ。 あと、忘れられないのが「ひろしまのピカ」です。 http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1025 これも表紙からインパクトが強いですが子供向けの絵本です。 大人になってからでもいいですが、大人は大人の理屈やしがらみで受け止めてしまうので、おそらく子供の頃に受けた感情の何分の一も入って来づらいのではないでしょうか。 南京大虐殺問題もそうですが、何だか最近歴史をどんどんどんどんオブラートに包んでしまおうとしてるようで、歴史を勉強してきた者としてはちょっとどうなのかなぁと思います。 歴史としての戦争をとらえるには、優しいタッチのアニメですし、兄弟愛もふんだんに描かれていますから、子供が生まれたらまず「火垂るの墓」から見せると思います。
- 1
- 2
お礼
子供にどんなことがあろうとたくましく育って欲しいと願う親。綺麗な世界や正しい世界だけを見せるだけではたくましくはならないですものね。ありがとうございました。