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近代フランス曲に感じる「日本」

理論的根拠は全くないです。近代フランス作曲家の作品の中に、どうしても「日本的」響きが感じられます。特にフォーレあたりからの系譜で見られるかと思います。彼らは特に意識しないで、結果的にこうなっているのでしょうか。 私が聞いた中で「日本」を感じたもの。 フォーレ「即興曲第3番」「子守唄」他 ラヴェル、ドビュッシー「トッカータ」 イベール「物語」など他無数。

noname#32495
noname#32495

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  • Ta595
  • ベストアンサー率57% (525/911)
回答No.2

こんにちは。 ふたつの切り口から考えて見ました。 1.ヨーロッパにおける異国趣味(今回のケースでは19世紀末から20世紀初頭の日本的趣味の流行) 19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパはちょっとした日本ブームだったそうです。 (きっかけのひとつはパリで行われた万国博覧会だったようです) 主に美術・工芸分野でのことではありましたが,もちろん芸術家同士の交流はさかんでお互いに影響を受けていましたから,ラヴェル・ドビュッシー・それに続く人たちもその影響は受けていたのかも知れません。ドビュッシーの「海」は,それを最も端的に示す例でしょうか。(スコアの表紙が浮世絵だったというだけという説もあるらしいですが) もう少し広い話で言えば,音楽における(もっと言えば音楽に限らず)異国趣味,というのはいつの時代にもあるもので(例えばモーツアルトに見られるトルコ趣味,ブラームスのハンガリー舞曲,異国を舞台にしたオペラの数々,など),ちょうどその頃は日本ブームだったのでそれに乗って和風の響きも取り入れてみた,というのもあるかもしれませんね。 ただし,ラヴェルやドビュッシーやイベールが日本の音楽の事を知っていたかどうかは分かりませんし,挙げていただいた曲に日本からの影響があった,という話は私は存じ上げません。 2.ドイツ・オーストリア的な調性音楽に代わる音楽表現技法として 古典派以降,クラシック音楽の主流を占めてきたドイツ・オーストリア的な調性音楽は,ワーグナーやマーラーに至って,とうとう臨界点に達しました。 ウィーンでは調性にかわる新しい秩序として十二音技法が登場しましたが,フランスではより感覚を重んじる方向に向かったようです。 調性音楽の最大の特徴は,三度ずつ隔たった音程による三和音(例えばド-ミ-ソ)が基本になっている事,属和音が主和音に解決する(ソシレ-ドミソというコード進行がある)ことです。フランス近代音楽ではこのような和音やコード進行を避ける事で,「ドイツ・オーストリア風調性感が薄い」響きがうまれました。 彼らが特に日本風を意識したのではなくて,その響きが日本人には日本風に感じられる,という部分もあるのかもしれませんね。 (例えば,オクターヴ内のピアノの黒鍵を全部一度にたたくと,私たちには日本風に聴こえるかもしれませんが,それは全世界の人に共通の感覚ではないと思います。) --- 以上,完全に主観ですが,よろしければご参考にしてください。

noname#32495
質問者

お礼

ブームというのは、特に必然性もなく起こるもので、しかも結構広範囲な影響力があるので、無視できないかもしれないですね。それが長期間続くと今度はブームでなく、文化として定着してしまいます。日本の白鳳文化なんてそんなだろうか?でも、ブームによって自信の作風を変化させているとしたら、それは柔軟な精神だと思います。 調性音楽の破壊のしかたが、フランス流であって、それがはからずも日本風に近い、というのは非常にありえそうな気がします。私もそう思いました。

その他の回答 (3)

noname#99942
noname#99942
回答No.4

それ、私もよく思ってました!!!色々ありすぎて曲名は思い出せないのですが、確かサン・サーンスのファンタジーなどで感じました。 答えはわかりません。。(すみません)私だけかと思ってたのでびっくりしてつい投稿してしまいました。

noname#32495
質問者

お礼

いま幻想曲をかけています。これそうですか?あまりそういう感じしなかったんですけど。しいて言えば、中盤の長い音符が多いメロディーラインにそんな気がします。 しかし、同感者がいらしてうれしいです。

noname#32495
質問者

補足

その後の単調に転じるところがそういえるかもしれませんね。

  • peetswee
  • ベストアンサー率27% (13/48)
回答No.3

ちょっとうろ覚えでお恥ずかしいのですが、当時のパリ万博で、日本の芸術や風土が多くのヨーロッパ人に知られるようになったそうで、芸術家ももちろん多くの影響を受けたとおもわれます。 絵や工芸品の展示だけでなく、お琴などの実演もあったそうです。 ドビュッシーは日本好きだったようですし、やはり日本の音楽を聞いて、意図的にそれを取り入れている可能性は大だと思います。 理論的に具体的にはどういうことかというと、おそらく、アジアの音楽の特徴であるペンタトニック(五音音階)、雅楽の拍感のなさなどを作曲の手法に使って、日本っぽさを出していると思います。 日本趣味、中国趣味は一般的にも大ブームだったみたいなので、きっとお客さんにも受けたことでしょう。同時代の作曲家はみな多少はその流れの影響を受けていると思います。

noname#32495
質問者

お礼

やはり、ブームというのはおそろしいもので、一世を風靡したものが後々まで残っていくのでしょうかね。ただ、アジアっぽそさのその音階が、われわれを勝手に「日本的」などと判断させる面も多いんでしょうね。

回答No.1

回答にはならないかもしれませんが。 ドビュッシーに関しては、日本に相当な思い入れがあったようで、交響詩「海」は北斎の「神奈川沖」がモチーフになっっていると言われますよね。 ピアノ独奏曲は、いかにもフランス印象派という雰囲気であまり日本らしさは感じられません。 「フルート,ヴィオラとハープのためのソナタ」を聴いてみてください。これはブラインドで聴いたら、誰もが日本の古典かと思うはずです。

noname#32495
質問者

お礼

ドビュッシーに関しては、「海」に葛飾北斎が入っているという話は聞きました。あまりピアノ曲には入っていない感じですね。バターくさいです。この味付けが日本食に慣れた舌にとってはいいです。 フルートヴィオラハープも私は同様のバターくささを感じるんです。ちょっと醤油が隠し味にある程度かなと。

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