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WAIS-Ⅲの結果分析について
- 25歳女のWAIS-Ⅲの結果分析について解説します
- IQや群指数の結果から、言語理解や知覚統合などの能力について詳しく説明します
- 特に動作性尺度のばらつきについて解釈し、傾向や気をつけるべき点についてアドバイスします
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質問者が選んだベストアンサー
心理士です。 本来であれば、検査をお受けになった医療機関で、主治医の先生ではなく、検査を実施した心理士から説明をお聞きになるのがよいと思います。 精神科が専門の医師でも、知能検査の結果の解釈に詳しい訳ではありません。 以下、ご参考までにおおよそ考えられることを書きますが、詳しいことについては、質問者様の普段の具体的な様子や、お困りのことと、検査結果の関連性について、上記のように、心理士に具体的にご相談ください。 1.全体的な知能の高さ 全検査IQが119ですので、誤差を考えても平均の上の水準にあると考えられます。 2.群指数のバランス 4つの群指数は、何れも平均以上の高さがありますが、群指数の間には、最大で24の差があります。 平均以上であれば、問題がないということではありません。 これだけ群指数に大きな差がありますと、質問者様の認知能力には、大きなアンバランス(得意・不得意の差)があると考えられます。 日常生活、仕事などの上でお困りになること、苦手なことがおありでしたら、この認知能力のアンバランスが関係している可能性があります。 3.群指数ごとに見た下位検査の評価点 言語理解と、作動記憶では、それぞれを構成する下位検査の評価点には大きな差がありませんでした。 したがって、質問者様の言語理解(言語の理解力、説明力、習得した知識)は平均~平均の上の力があると考えられます。 また、作動記憶(短期的な記憶力、暗算や暗唱、マルチタスクに必要な記憶力、集中力)は、平均よりかなり高い能力をお持ちと思われます。 それに対して、知覚統合では、下位検査の間に最大9の差がありました。 視覚的な情報(絵や絵画、図)などの全体的な理解は得意で、また、視覚的情報をもとに考えることもよくできると思われますが、細部へ注意を向けてよく見るということは苦手な可能性があります。 処理速度も下位検査の評価点に5の差がありました。 単純な課題を集中力を維持して取り組むことや、単純な視覚的な短期記憶は得意であるのに対して、視覚的に覚えたことを使って考えるなどの作業は苦手かもしれません。 以上は、質問者様の知能検査の数値的な結果だけから考えられる「仮説」です。 本来であれば、質問者様の実際の心理・行動における特徴と照らし合わせて解釈する必要があります。 その意味でも冒頭に書きましたように、実際に検査を行った心理士に具体的にご相談になることをお勧めします。 言語理解、作動記憶が得意でいらっしゃいますので、ことばで理解する、ことばで考える、順番に仕事を片付けるといったやり方が分かりやすいかと思います。 このように、得意な部分をうまく活かすことをお考えになるとよいと思います。 以上、簡単ではありますが、数値的な結果に基づいて、考えられることをお示ししました(あくまでも可能性ですので、そのようにご理解下さい)。
お礼
vzb04330 様 ご回答ありがとうございました。 自分自身のことを客観的に見ること自体が苦手だったため、数値から考えられる特性や傾向をご教示いただき、大変参考になりました。 また、ご助言いただいた通り、検査を担当していただいた心理士さんとの面談をお願いすることになりました。 この度はありがとうございました。