最優秀監督賞って、どういう賞ですか？

質問

モントリオール世界映画祭で、呉美保監督が最優秀監督賞を受賞しました。

なぜ、映画作品にではなく、監督の方に賞を与えるのでしょうか？

この「監督賞」の性格や位置付けを教えて下さい。

よろしくお願いします。

回答No.2

ucok · ベストアンサー

なぜって、作品として賞に値するほどではないけれど、呉さんの仕事ぶりが素晴らしかったので、呉さんに賞が贈られたわけです。ただし、それは建前みたいなもので、実質的には＃１さんが示唆されているような感じだったりします。

とはいえ、建前上は作品賞が金賞で、監督賞が銀賞みたいなものですから、作品賞のほうが注目を浴びがちですし、長く記録に残りがちです。つまり、審査委員会としては、注目を浴びてほしい作品に作品賞をとらせる傾向があるにはあります。

例えば今回なら、吉永小百合は、世界的には、黒沢、北野、宮崎、渡辺謙に比べて知名度が低いですが、世界の映画人は吉永の功績を知っています。また、『ふしぎな岬の物語』は先の大震災をテーマにした癒しの作品なので、今、授賞させて、一部の映画人だけではなく、世界の人々が日本に目を向けるようにさせたいという狙いもあるのでしょう。もちろん、普遍性を持った作品なので、日本に興味がない人にも作品として見応えがあると感じて授賞させたわけでしょうけれど。

それから、どの賞もそうではありますが、とりわけ作品賞は、その授賞式を代表する賞です。つまり、アカデミー賞は、いかにもアカデミーが選びそうな映画に作品賞を与えますし、カンヌ映画祭は、いかにもカンヌの祭典にふさわしい映画に最高の賞をとらせます。そういう意味でも、審査委員会は、『ふしぎな岬の物語』が最もモントリオール世界映画祭らしい出品作だと判断したのでしょう。

一方で、監督賞というのは、建前上は、あくまでも監督を讃えて贈る賞です。とはいえ、監督は事実上、その映画のすべてをつかさどっていますから、監督に賞を与えるということは、その映画全体を讃えているも同然です。

お礼

回答ありがとうございます。
よく分かりました。

回答No.1

nooooo

まあ世界の映画賞なんて、同業者の親睦会と映画業界のプロモーションを兼ねたお祭りにすぎないので、厳密な審査条件なんてないと思いますよ。

付き合いやらお金やらしがらみやらで、賞をあげたい／あげなきゃないない人は複数いるわけですから、圧倒的に映画としてはこっちがいいから作品賞はこっちにあげたいから、じゃあこっちには監督賞でも、とか。

お礼

回答ありがとうございます。

そうですか、仲良し仲間の親睦会みたいな面もあるんですか。そうすると、メディアが「素晴らしい、素晴しい」と絶叫しているのも、ちょっと引いてみた方が良さそうですね。