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orchestraでのtrumpet
使用頻度が低い理由は。
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1.古典時代のトランペットは現在のようにピストンがなかったため、出せる音に制約があった(基本は倍音列のみ、一部例外あり)。 バロックの頃はクラリーノ奏法と言って、倍音列の制約を受けなくて済むように、現在の感覚で言うと1オクターブ上の音域を使って吹いていたが、この技術が廃れ、使用音域がクラリーノ奏法よりオクターブ低くなったため、上記のような制約につながった。 使える音が限定的となると、自由にフレーズを吹かせることが出来ないため、結果的にティンパニなどと同様、主音や属音を中心とした、補助的に色彩を添えるだけの役割として扱われることになった。 2.オーケストラでは特定の音色を露出させて独立して扱うよりも、どちらかというと音色の混ぜ合わせ、溶け合いに意を払うことに主眼が置かれるため、派手な個性のある音色を周囲から浮かせることなく使うには配慮が要った。同じ金管でもホルンは木管楽器のような柔らかい音色が使えるため、他の楽器と音色を混ぜ合わせる一要素として使いやすいが、トランペットの場合(トランペットでも柔らかい音色は出せるが)開放的な鳴り方が身上とされるため、ストレートに扱おうとすると使用場面が限定される傾向が出てくる。 2.は多少こじつけめいた理由になりますが、個性の強い音色は耳に残り易いので、あまり頻繁に使うとクドく感じられたり、騒がしい印象を与えてしまうため、過剰に使うことは憚られるという面はあります。 「使いすぎ」が「しつこい、くどい」と思われる音色と、そうでない音色があります。トランペットの場合は、どちらかというと前者でしょうね。 こういう音色は、むしろ「ここぞ」という場面で限定的に使ってこそ効果が挙がります。 節制して使った方が利用価値が高まる、というところでしょうか。
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主にクラシック音楽メインとなるため。 トランペットはどうしても祝祭向けの部分で扱われる事が多いので、使用頻度は低くなるのでしょう。 フィルハーモニーだともう少しトランペットの使用頻度はあがると思います。
お礼
詳しいご解説に感謝します。 自分の理由付けを確認できました。