#2です。
補足しますと、一般にそういった溶媒は求核性が小さく、SN2反応が極めて遅いためにSN1が起こるんです。たとえば、CH3OH(加溶媒分解条件)とCH3O-(SN2)の求核性を比較すれば、後者の方が約200万倍大きくなっています。すなわち、反応速度、あるいは反応相手の求核性の問題ということです。
ですので、たとえば100年ぐらい放置すればSN2が起こるかもしれませんが、そんなことをする人はいないでしょうし、その前にSN1反応によって基質がなくなってしまうかもしれません。ちなみに、単なる溶媒ではなく、NaOHなどを加えれば求核性が増し、SN2も起こるようになります。しかしそうなったら「加溶媒分解」ではなくなります。
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ありがとうございます。