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映画「硫黄島からの手紙」の最後(ネタバレ)
映画「硫黄島からの手紙」の主人公は最後どうなったんですか? テレビで放送してるのをチラッと見て、主人公(二ノ宮)は死んだと思ったんだけど、違うんですか?
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- minibiker
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中村獅童さんの如何にも職業軍人らしい風采の伊藤大尉が抱く熱情的な戦闘奉仕への美徳は、渡辺謙さんの栗林中将や伊原剛志さんの西中佐がもつ夫々の大きな経験から得た世界観に挫かれます。 二宮和也さんの西郷一等兵は、戦争そのものに猜疑的で、技量も乏しくそれがため目立つことがありますが、故に中将の目に留まり最後に重要な依頼をします。この人は徴兵されたパン屋さんのご亭主、そもそも食の幸福を人に届ける、殺戮とは対極にある美徳を担う人。 二人とも、米軍に収容され、生き残るのです。 闘い抜いて生き残ることが考えられないこの島で、オリンピックや外交交遊という和平の頂点を方法として確立した人は責任の下失われ、生きることの信念を戦に掻き消された孤独が残される。戦いに命を落とした人たちの望郷は、手紙に綴られたまま忘れられていきます。 伊藤大尉も西郷一等兵も、六十年を越す歳月のうち他界したでしょうが、きっと戦後の隆盛と幸福を体感したでしょう。しかし手紙は漸く見つけ出されています。時代が変わり幸せと安心を得ても、手紙のことを、島のことを、人に告げられない孤独の中に天寿を閉じたことでしょう。 姉妹作と大義としては同じ、戦士の孤独を訴える秀作です。
大佐を硫黄島のどこかに隠して土葬し、スコップを持ってふらふらしながら歩いているところを、米兵たちにみつかり、囲まれました。 その一人が大佐のピストルをもっていることに気づいて暴れ、気絶させられたあと、捕虜としてタンカに乗せられ、けが人とともに並べられているシーンがうつります。 並んでいる捕虜の中には中村獅童演じるイジワルな上官の姿もあります。 ですから、生き残り、捕虜としてつかまったと考えていいんではないでしょうか? 手紙を土に埋めたのも、大佐を土葬したのも、主人公でした。 現代まで手紙が見つかっていなかったわけですから、死ぬまでずっと口を閉ざしていたのか、捕虜でつかまった後で戦争のどさくさで亡くなったのか・・・そういうことは、観客の想像にまかせるのかもしれません。