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レンズの設計
先日レンズの開発にも携わっている人から、レンズは全て計算できるので、 どんな材料で、どんな組み合わせにすれば、どんな特性になるかは簡単に 計算できるというお話を聞きました。 そして、それをどんな特性にするのかは、会社の方針というか趣味の問題 らしいのです。 そうであれば、ツァイスのレンズなどは、とても高いのですが、それと 同一特性のものを作るのも簡単なんじゃないの?Kissの標準にでもすれば 大量にさばけるから安く出来るだろうし・・・と思います。 そうすると、ありがたみがなくなるから、廉価モデルのレンズは わざとしょぼい部分(特性)を作っているのでしょうか? 機構上のちゃちさは、安いのだから仕方ないと思いますが、光学 特性は変えなくても良いのではと思います。 それとも蛍石や低分散ガラスのように高価な材料を混ぜなくては ダメなのでしょうか?
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>それとも蛍石や低分散ガラスのように高価な材料を混ぜなくては ダメなのでしょうか? そのとおり。普通のレンズ硝材の原価を1とすれば、特殊低分散硝材は10、蛍石の人工結晶は100です。 これらの硝材は、2枚の張り合わせ色消しレンズでも除去が難しい色収差の除去に絶大な効果があるので、ハイグレードな望遠系レンズに多様されます。 とりわけ、蛍石の人工結晶を高精度で研磨するのは、高い技術を要します。 非球面レンズも硝子モールレンズと非球面研削レンズでは、コストは100倍以上も違います。 他にも、鏡胴の工作精度、コーティングに掛けるコストの違いなど多岐に渡りますが、一番大きい要因は、薄利多売か少量生産かが売価に転化されます。 結局、おまけ的レンズに、そこまでコストを掛けられないし、猫に小判のレンズを付けても、売れなけれ競争に負けて、薄利多売どころか企業の存続すら危うくなります。
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- hiyo-papa
- ベストアンサー率52% (12/23)
今のレンズはコンピュータを使い設計・計算していますから 実際にレンズを作らなくてもどんな特性になるかある程度シュミレーションできます。 しかし特性が判るといっても実際設計してみて、例えば シャープネスを追求すればボケ味が悪くなり(その逆も) 前ボケの美しさをとれば後ボケが汚くなり(その逆も) 近景の描写を良くすれば遠景が悪くなり(その逆も) ある収差を補正すると別の収差が目立ち …まだまだ有りますが、そんな矛盾する特性が計算上出てきます。 結局、設計の段階で計算上特性(良きも悪きも)が判るだけの話で 全てが満点の理想のレンズが作れる訳ではありません。 そして何を重視して何を犠牲にするのかは、メーカーの方針であったり その製品のコンセプトであったり、設計者の趣味であったりします。 また机上の計算でよいレンズが設計できたとしても レンズ硝材等のコストの問題 加工精度・加工技術の問題 マーケティングの問題 で実際に製造できるかどうかは別問題です。 廉価版のレンズはコスト上、最高の硝材を使うわけにはいきませんし、 製造工程も部品数もある程度簡略化しないといけない制約があります。 しかし中にはコストパフォーマンスの高い製品も多々あります。 廉価モデルがわざと悪い部分を作っているとはいえないと思います。
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ありがとうございました。 コストパフォーマンスの高いレンズはうれしいですね。
- Kon1701
- ベストアンサー率24% (1445/5856)
良いレンズと売れるレンズとは必ずしも一致しない、というのがあるかと思います。 写りが良いよりも軽くて小さい方を好む人もいるかと思います。また、いくら写りが良くても単焦点ではそれほど売れないと思います。ズームにしてもズーム比が3倍程度ではやはり売れないと思います。 あと・・・低分散ガラスもそうですが、非球面など製造上の都合で高くなる要素もありますね。大口径のレンズが必要、というのも高くなる要素ですね。 そして・・・高いレンズを見栄で買う人も?
お礼
ありがとうございました。年配の方にはお金の力に物を言わせて 立派な機材をそろえてらっしゃる方が多いですね。 やっぱり高いことが重要なのでしょうね。
- ameru2007
- ベストアンサー率13% (180/1381)
でも高いレンズほど利益があるのかも^^ まぁ デジタルの場合、映像エンジン、レタッチ(加工編集)などである程度かっこつけれるので… 一番は、満足感を得るためじゃないのでしょうか? レンズがよくたって撮るものがしょぼかったら…なんて思ったりして^^; あんまりレンズに依存してもどうなんだろって思いますが、 材質が違えばコストも変わるでしょうしそれに伴う製造工程も変わるし… 量産して薄利多売でもいいもの使えばそれなりに値段が上がると客離れ… なかなか難しいんじゃない?
お礼
ありがとうございました。 おっしゃるようにレンズ依存は良くないですね。
- bardfish
- ベストアンサー率28% (5029/17766)
重量という要素もあるでしょう。 高いレンズというのは光学特性に優れた(部材としての)レンズを使用していますが、そういうレンズは総じて重くなります。 膨張率による変化も考慮する必要があるのでは?そうなるとチープな作りの鏡胴だと良い材質のレンズを使っても無駄ですよね。良い材質に見合った鏡胴の設計というのもあるはずです。そういう鏡胴はガッシリして重くなるのも必然。 キットレンズが高級レンズ並みに重くかさばるとしたら買う気になりますか? 一眼初心者にレンズの描写力を力説しても馬の耳に念仏です。それだったら手軽さを売りにした方が販売戦略上有利の筈。 量産効果で低価格化が可能だとしても売れる保証はどこにもないし、交換レンズはカメラメーカーにとってはドル箱です。安易に価格を落としてしまうと企業としての純利益がガタ落ち。 レンズで利益が出ているからボディがあそこまで安くなったという見方もできます。
お礼
ありがとうございました。交換レンズは利益を出すのに 重要なのですね。 Kiss購入者の9割ぐらいが、キットレンズで終わることを 考えると、レンズは儲からないんだろうと思っていました。
お礼
ありがとうございました。やはり適正な利益確保は重要ですね いいレンズにはそれだけの価値があるのですね。