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プレタポルテとリアルクローズ

プレタポルテとリアルクローズの違いって何なのでしょうか。 自分個人のイメージとしてはプレタポルテと言うと シャネルやディオールなどの老舗有名ブランドが手がける高級既製服。 リアルクローズと言うとLOWRYS FARMやcoenなどが展開する ロープライスで一般向けの既製服。というイメージなのですが・・・ 一体何をもって分けられているんですか? どなたか説明してくださると嬉しいです。 私が無知なものですみません。

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noname#155689
noname#155689
回答No.4

No.3です。 先の回答のあとで、少し検索して調べてみました。 ●なぜ、プレタポルテは「高級」既製服のイメージがあるのか? 英和辞典でプレタポルテ(pret-a-porter)を引くと 「<フランス語>既製服」とだけあります。 ここには高級の意味はありません。 一方、国語辞典でプレタポルテを引くと 「有名デザイナーによる高級既製服」と、高級の意味が加わります。 元のフランス語には高級の意味がないのに なぜ日本語になると高級の意味が加わるのか? さらにざっと検索していくと やはり欧米でも日本でも1960年代まで既製服は粗悪なイメージがあったようです。 ところが60年代後半に入り、フランスの高級注文服を手掛けてきた高級メゾンが 続々と既製服部門に進出し、70年代に世界で爆発的ヒットとなります。 (立役者は何と言ってもイヴ・サンローランでしょう。) http://www.fashion-press.net/brands/5 つまり、日本人にとって「プレタポルテ」は フランスの有名デザイナーによる高級既製服から始まったわけです。 ●なぜ、リアルクローズは「ロープライス」既製服のイメージがあるのか? 新語辞典でリアルクローズを引くと 「現実離れせず、日常生活で普通に使えるような(シンプルなデザインの)流行服」 とありました。 最初にリアルクローズという言葉が言われ始めたのは No.2さんが仰るように70年代半ばのニューヨークの有名デザイナーの高級既製服が (カルバン・クライン、ドナ・キャラン、アン・クラインなど) 日本に紹介されてからではなかったかと思います。 これらはニューヨークのキャリアウーマンの服として紹介され パリのデザイナーズ服に較べ機能的でシンプルであることがウリでした。 リアルクローズがもともとアメリカで言われていた言葉なのか それとも和製英語に近いものなのか?までは分かりませんでした。 80年代は日本でDCブランドと呼称された 和製デザイナーズ服の大ブームが巻き起こりました。 パリコレに対抗して、東コレ(東京コレクション)が開催されるようになったのが 1985年のことです。 このあと日本はバブル景気に入り さらにイタリアの高級デザイナーズ服が大人気になった後 バブルが弾け、人々はデザイン過剰な服から距離を置くようになりました。 これと入れ替わるようにして ビームズ、シップス、ユナイテッド・アローズ等のセレクトショップが選んだ 有名デザイナーではない、シンプルで着まわしやすい高品質な輸入既製服が人気となっていきます。 それまでのデザイナーズ服との対比で セレクトショップが選んでくる品質のよい既製服を リアルクローズと呼んでいたと思います。 さらにざっと検索していくと ここ数年、ラグジュアリーとリアルクローズを対比させるような 記事が多いことに気づきました。 時期的には東京ガールズコレクションが始まった 2005年前後から増えているように思います。 ウィキペディアで東京ガールズコレクションを引くと 最初に「この項目では東京ガールズコレクションについて記述しています。 東京で行われるプレタポルテ(高級既製服)コレクションについては 東京コレクションをご覧ください。」との説明書きがあります。 パリのプレタポルテコレクションが オートクチュールコレクションとの対比で性格づけられるように やっぱり東京ガールズコレクションは 東コレとの対比で性格づけられるものなのだろうと思いました。 つまり、東コレがパリコレの東京版を意識して 高級既製服で勝負したがっているのに対し 東京ガールズコレクションは あくまで日本の若い女性の等身大のファッションで勝負を仕掛けてきている という戦略の差です。 日本の若い女性が80年代後半のように(気分だけでも)リッチになると 再びリアルクローズもラグジュアリーになるのでしょうね。 長々と失礼しました。

anzumomo
質問者

お礼

うわわ!こんなに詳しく歴史までなぞられて説明していただき どうもありがとうございます。 具体的かつ分かりやすい説明、本当に助かりました。 ありがとうございました。

その他の回答 (3)

noname#155689
noname#155689
回答No.3

本来、プレタポルテとリアルクローズは対比する言葉ではありません。 ここに混乱の原因があると思います。 プレタポルテは既製服のことで これと対比する言葉はクチュール(注文服)です。 > プレタポルテと言うと > シャネルやディオールなどの老舗有名ブランドが手がける高級既製服 確かにプレタポルテを高級既製服の意味で使うことは多いです。 これを説明するには歴史を解説しないとダメかな? 既製服というのは大量生産の時代を迎えて初めて流通するのですね。 つまり19世紀後期からです。 既製服化は労働着とか作業着とか軍服などから始まりました。 つまり20世紀前半の既製服とはいうのは ファッションとは無縁の服だったわけです。 ファッションはどこから発信されていたか?といえば オート・クチュール(高級注文服)だったわけです。 パリのオート・クチュール協会が年に2回 合同ファッション・ショー(すなわちパリコレ)を開催していて これが流行発信源として力があったわけです。 1960年に入るとプレタポルテも高級ファッションに進出しだし パリ・オート・クチュール・コレクションに対抗して 合同ファッション・ショーを開催するようになります。 以後、コチラ(パリ・プレタポルテ・コレクション)の方が 流行発信源になっていきます。 というのも、オート・クチュールがどんなに贅を尽くしたとしても 基本的に顧客の注文を取りやすい服であるのに対して プレタポルテはデザイナーの創造性・実験性を全面に押し出す戦略で来たからです。 ですから「こんなの着れるの?」って服が多かったんです。 http://www.style.com/fashionshows/review/S2009RTW-PUGH http://www.style.com/fashionshows/review/S2009RTW-CMMEGRNS でも、そのうちのいくつかはその後のファッションを大きく変えました。 > フランスやイタリアの老舗有名ブランドは > プレタポルテであってリアルクローズはてがけないのでしょうか? 本来リアルクローズというのは 「こんなの着れるの?」って言われるような奇抜な服に対比する言葉です。 例えば、イタリアのマックス・マーラなんかは 代表的な高級リアルクローズ・ブランドだと言われます。 http://www.style.com/fashionshows/review/S2007RTW-MAXMARA シャネルも、価格を無視すれば非常にリアルクローズです。 http://www.style.com/fashionshows/review/F2008RTW-CHANEL あるいは、ニューヨークのブランドは昔からリアルクローズが中心です。 http://www.style.com/fashionshows/review/S2008RTW-AWANG http://www.style.com/fashionshows/review/S2009RTW-MARC それがご質問者さまにとってリアルに感じられる服かどうかは自信ありませんが。。。 > リアルクローズと言うとLOWRYS FARMやcoenなどが展開する > ロープライスで一般向けの既製服。というイメージなのですが・・・ リアルクローズという言葉が日本でよく使われるようになったのは 高級デザイナーズ・ブームが一段落した1990年ぐらいからだと記憶していますが 当時は決してロープライスの服を指してはいませんでした。 (むしろベーシックなデザインの高級服のイメージがありました。) ロープライスのイメージがあるのは、今、景気が悪いからです。 デザインの奇抜さだけではなく 価格の高い服も「こんなの着れるの?」って空気感があるからだと思います。 多分、神戸コレクションや東京ガールズコレクションの服を 高級注文服や高級既製服と対比させて リアルクローズと称したのが広まったように思います。 ただ、LOWRYS FARMやcoenはファストファッションとも括れますね。 http://www.tokyoindicator.com/2/20090305maruipointuniqlo.html

  • sugarp
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回答No.2

個人的な見解ですが、リアルクローズという言葉が使われ始めたのが 70年代ということもあり、日本で使われてから広まった言葉だと 思われます。(発祥はアメリカでしょうけど) また、イタリアの老舗高級ブランドであろうと、庶民用のいわゆる 大量生産品を販売していたら、それらはリアルクローズ品と呼んで 差し支えないのでは。 これらはブランドそのものに対してではなく、商品(ライン)に対する 言葉ではないかと考えます。 例えば、受注生産(採寸)の高級品はもちろんオートクチュール、 既製品であるが高級品はプレタポルテ、そして既製品で且つ庶民が 買える程度の値段のものをリアルクローズ、と。 1つのブランドで全てを展開していたもおかしくありません。 こんな解釈でいいのではないかと私は思いますが。

anzumomo
質問者

お礼

>大量生産品を販売していたらリアルクローズ品と  呼んでも差し支えないのでは。 気になっていたことをずばりご回答くださりありがとうございました。 その他の解釈も参考になります。助かりました。

  • sugarp
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回答No.1

オートクチュール、プレタポルテ、リアルクローズの3つの違いに ついて専門的な説明があります。 http://ishinkaifashion.seesaa.net/article/113095807.html ご参考までに。

anzumomo
質問者

お礼

お早いご回答ありがとうございます。 またしても質問になってしまうのですがリアルクローズは主に 日本国内で展開されていると考えてよろしいのでしょうか? だとするとやはりフランスやイタリアの老舗有名ブランドは プレタポルテであってリアルクローズはてがけないのでしょうか? ご存知でしたらぜひ教えていただけると嬉しいです。

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