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幽霊が、“夏カゼをひいたよ~”と言って出てきたら?
幽霊が、“夏カゼを引いたよ~、何とかしてよ~”と言いながら出てきました。 多分他の人には見えないので、医者には連れて行けません。 どうやって夏カゼを治してあげますか?
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以下 幽霊と俺の会話… 幽霊「(ヒュ~ドロドロドロ…)…あのう、すいませぇん…」 俺「お!?なんだよ、オメエ、誰だ?」 幽「あ、いや、別に怪しいモンじゃないんスよ。あたし、幽霊なんッスけど…ゲホゲホ…いや、別にあなたのこと恨めしくて出たわけじゃないンスけど…ハックション…」 俺「…おいおい、オメエ風邪でも引いてんじゃねえの?移すなよ。」 幽「いやホントスイマセン、風邪引いちゃって…」 俺「あ~夏風邪はこじらすと厄介だって言うからなぁ…お大事に。」 幽「いやいやいや…夏風邪こじらせちゃって困ってるンスよ。助けて下さいよぉ…」 俺「助けろったっておめえ…とりあえず風邪薬飲んで、たまご酒でも飲んであったかくして寝とけよ。」 幽「いや試したンスけどね。何しろあたし幽霊でしょ?飲んでもダバダバダバダバこぼれちゃって…」 俺「あ、そうか。幽霊だから薬も酒も身体すり抜けちゃうんだ。メンドクセエ奴だなぁ。」 幽「そうなんスよ。いえね、あたしもついこないだ幽霊になったばっかしで、よくわかんねえ事ばっかで困ってんですよ。近くの先輩幽霊に相談しても『俺、地縛霊だからわかんねえ』って言われっちゃうし。」 俺「なんだよ、浮遊霊の友達いねえのかよ。」 幽「ええ、なにせあたし新人ですし、浮遊霊の兄さん姐さん方ぁ浮遊霊なだけにあっちこっちプラップラしているモンですから、捕まえるのがひと苦労で…」 俺「へぇえ、幽霊も楽じゃねえなぁ…おまけに夏風邪の身体じゃ思い通りにも動けなさそうだしなぁ。」 幽「そうなんスよ。幸い熱ぁないんスけど、とにかく身体がダルくて…」 俺「だけどよぉ…俺ぁこの世の人間だよ。いっくら俺が顔が広いっつったって、幽霊の医者なんか知らねえよ。第一幽霊自体おめえがファーストコンタクトなんだからよ……あ!」 幽「え?なんスか?なんか思い当たる幽霊さんでも思い出したんですか?」 俺「いやアレだよ、そこの国道まっつぐ行ってホームセンターんトコ右曲がって雑木林があんだろ?あすこによ、潰れた病院の廃屋があるだろ?」 幽「…ああ、あの幽霊病院て言われてる、あすこですか?」 俺「そうそう。良く『出る』って聞くけどよ、出る中に医者の幽霊っていねえもんかね。」 幽「ああ、そうかぁ…いやそれにゃ気づかなかったなぁ…あなた、頭いいッスねぇ!明日幽霊になっても困りませんよ。」 俺「やだよまだ幽霊にゃなりたかねえよ。」 幽「そうかそうか病院ならお医者さんの地縛霊さんがいますよねぇ!あ~良かった、あなたに相談して。ありがとうございます。早速行ってみますわ。」 俺「大丈夫?ここまで付き合ったのもなんかの縁だから、クルマ出そうか?」 幽「いえいえ、この上ご迷惑も掛けられませんから。それに風邪引いててもクルマより早く行けますから。」 俺「そうかい?気をつけて行くんだよ。」 幽「へーい。ありがとうございましたぁ…(ヒュ~ドロドロドロ…)」 俺「気をつけろよぉ!クルマに轢かれるなよぉ!…あぁあ、行っちゃった。クルマに轢かれても死なねえけどな。やれやれ…」 と、哀れな幽霊さんは俺の機転で風邪を治すことができたのですが、この幽霊さんの口コミでこの幽霊病院が大繁盛。おかげで俺の前に時々幽霊が現れて 「あのぉ…○×病院って、どうやって行くんですか?この辺だって聞いたんですけど…」 と道を尋ねていく始末。オマケに最初の幽霊さん、幽霊生活に慣れたところで再び俺の前に現れて 「あのさぁ、八百屋お七姐さんに一目惚れしちゃってさぁ…」 と恋愛相談を持ちかけてくる始末。 「おめえ、八百屋お七ってったら江戸時代の人だろ?年上過ぎねえか?」 といった所で 「愛に年の差なんか関係ない!」 と熱を上げる始末。 そんなこんなで幽霊さん達の間で相談役としてすっかり有名になってしまった俺は何度か死にかけるのだが 「冗談じゃない!ここであの人に死なれて浮遊霊にでもなられちゃ、誰に相談したらいいってんだい!!」 と幽霊一丸となって俺をこの世に押し戻すモンだから尋常でないほど長生きするハメに。 なんだよこんなに長生きしちゃぁ幽霊じゃなくて化け物だよ。 以上、即興オリジナル「幽霊と俺」の一席でした。
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- dakedakepuru
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気持ち程度、 お水とお薬、ティッシュを置いてあげます。 でも、人間の原型をとどめてないリアルな幽霊だったら 逃げるかもしれません・・・。
お礼
早速回答を頂き、ありがとうございます。 逃げないで看病してあげて下さいませ。 >お水とお薬、ティッシュを置いてあげます 感謝で毎晩出てくるかもですね! ありがとうございました。
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お礼
いやぁー、この怪談噺は誰にやらせたら面白いでしょうね? 談志?枝雀?志ん生?米朝?・・・圓朝にやらせてみたいですね。 でも「あの世」に行けないと聞けませんね! 回答を頂き、ありがとうございました。