• ベストアンサー

スティーブン・キング原作の 「ミスト」  ※ネタばれあり

たなか ともゆき(@pote-nyan)の回答

回答No.2

 こんにちは。  映画は観ていませんし、そちらの公開に乗じて最近になって原作を読んだわけではありません。でもこの機会に一言いわせてください(済みません)。以下はレビューとして私があるところに載せたものの転載です。 ・・・・・・・・・・・・・・ 『 闇の展覧会 霧』   早川書房  元々は2分冊だったのを更に(ページ数だけ)増量して3巻にしました。  これまでのレビューの2件とも、「霧」に付いて本当はどこまで評価しているのだろうか、と感じさせられるような文章ですね。手放しで大絶賛という感じではありません。  実はこれはホラーじゃなくて、異世界サヴァイヴァルものに分類する方が話は早いです。だから併録の短編「石の育つ場所」のような怖いものと対比するのは適切ではないでしょう。評論家の中にもキングの傑作の一つといった形容をしている人がいたと思いましたが、そうなのかなあというのが実感です。  ごく初期の作品ということで止むを得ないのかもしれないものの、設定で腑に落ちないところが二点あります。何故ラジオを点けることを誰も思いつかないのか(こちらは最後の方で点けるので、その効果を単純に狙っただけのことらしい)。2階の事務所で寝ていたはずのバイクの男はどうなったのか?(騒ぎの途中で外に出た?)この男はそれなりの情報源のはずなのに、以後全然影もなくなってしまうのは手抜きだ。  半分以上を占めるものがこれでは、買った人としては、さて・・・。この映画化では興行が思いやられます。本国ではどうなっているのだろう。 http://us.imdb.com/title/tt0884328/business によると本国内だけでも総制作経費を回収しているので相応のヒットと言えるが、興行の推移を見ると、ごく瞬間的なものでしかないのが判る。この辺はキング原作でヒットしつつ感銘も与えた近年のいくつかの作品とは明らかに異なるようだ。  それとも映画版ではラストに何か別のものを持って来ているのだろうか。とにかく「霧」にはあまり期待しない方がいいです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  早い話が、これのどこが傑作なのだろうか、私はそう感じます。小説の中に2回、近くにある核関連の実験施設で事故が発生したのが(この事態の)原因らしい、というほのめかしがあります。ですがそれ以上でも以下でもなく、結局ラヴクラフトが描いたクトゥルー神話の世界をキングなりに再話したもののようですね。  小説の最後はどこまで行っても世界中が霧に包まれてしまったらしいことが暗示されます。この辺は一種の不条理小説の観もあります。ですがそうだとしても、深みに欠けることは否定しがたく、どこがいいのかなと感じないわけには行きません。  高い評価をしている映画関連の物書きが存在するようですが、そういう人の言うことは信用出来ない気がします。高く評価する理由をきちんと論じているのなら、それは見解の相違であって、否定するものではありません。ですが大方の映画雑文家の言っていることなんて・・・(以下略。実は非常にマイナーな月刊映画雑誌で数回映画評論原稿を書いたことがあります)。  ↑のレビューにはその後映画も観た人のものが1件増えています。そちらもまた原作を含めて、「あの映画はなんだ?」と非難しています。  お邪魔しました。

関連するQ&A

  • ステーブン・キング 「ミスト」 (ネタバレ)

    とりあえずオチは理解出来たのですが、この映画は見終わったあと、 良い意味でも悪い意味でも頭が真っ白になるので、確認の意味も含めて、質問します。 1 あのオチは、 自衛隊「あの怪物たちは我々が倒しましたよ。すべて解決です」 主人公「あと一分早く来てくれよ! もう息子とか撃っちまったよ! うおぉぉ!」 という意味ですよね? 2 冒頭で「子供が家で待っているから帰る」と言って出て行った女の人が、 最後に軍のトラックに乗っていましたよね? しかし、あの女性はどうやって助かったのでしょうか? あの女性は「誰か送っていって」と言っていましたから、車で来ていませんよね? あの霧の中、怪物に襲われずに運良く歩いていけたということでしょうか。 そこら辺の細かいところを気にするような映画ではないと思うのですが、 この部分は想像に任せる、といったとこでしょうか?

  • 【ネタバレ注意】MIST スティーブン・キング ミスト 】

    こんにちは。「ミスト」見てきました。色々な意味で深く考えさせられるような怪物より恐怖下に置かれた人間の集団心理の怖さを感じました。ビビリなので両手の隙間からこっそり見たりしていたのでちょっと分からない部分があったので教えてください。 ●最初に出てきた触手みたいのは何で溶けたのですか?なぜ、シャッターが開くまで待っているのですか? ●お隣のノートンさんはどうなったのでしょうか?(薬局にいた人かと思いましたがあれはMPの人なんですよね?) ●ラストシーンで軍に救出された人はストアーに残っていた人なのですか? ●救出されたトラックの中に主人公の死んだはずの子供がいたように思いましたが(男の子)あれは別人ですか? ●最後に大きな大きな怪物がノシッノシッと車の近くを横切って行きますが軍はあの大きな怪物もやっつけたのですか?また、始めの触手みたいのの正体もあの大きな怪物ですか? 教えてください。宜しくお願いいたします。

  • スティーヴン・キング原作の映画

    こんにちは。 キングが大好きで小説をたくさん読んでいます。 そのなかで、クージョという狂犬病の犬の話しがありますが 映画化されているのでしょうか? 知人は映画化されたと言っておりますが レンタル屋に行っても見たことがありません。 シャイニングは何種類かあるそうですが DVDで観れるのでしょうか? DVD化されているのなら、どのシャイニングですか? また、その他DVDで観れるキング原作の映画と その感想も聞かせていただけないでしょうか。 よろしくお願いします。

  • スティーブン・キング原作のもので既に映画化されているものを教えて

    最近スティーブンキングの映画に凝っています。 そこで他にどのようなものがあるのか教えてほしいです。 因みに 「グリーンマイル」、「ショーシャンクの空に」、「スタンド・バイ・ミイ」、「インソムニア」などは見てしまったので他のでよければお願いします。また、R指定がついていればそれも添えて教えてください。

  • 映画評論家と投稿、コンテスト

     新聞などに映画の批評や紹介を書いている人々、つまり映画ライターあるいは映画評論家といわれる人たちはどのようなステップで、そのようなことができるようになったのでしょうか。  また、文学賞のようなコンテストのようなものはないのでしょうか。

  • スティーブン・キングについて

    こんにちは。タイトルを見てカテゴリー違いだろうと思われた方もいることと思われますが、間違いなくこのカテゴリーに適合した質問です。 偶然ですが、数年前にアメリカの高額所得者のランキングを見た事があります。その時、大実業家やハリウッドスターに挟まれて、なんとあの作家のスティーブン・キングやトム・クランシーがランクインしていたのです。しかも彼らの所得は日本円に換算して60億円!半端な額ではありません。 以来、少し興味を持って調べてみたのですが、どうしても腑に落ちないのです。 例えば、日本だと一番稼いでいる作家は西村京太郎です。推定で4億円台とされています。 アメリカの小説は、イギリスを含めた英語圏、及び、インドなどの知識階層も購買層になるそうで、市場の規模が少なくとも日本の倍以上はあるそうです。また、スティーブン・キングやトム・クランシーの作品は映画化されているので、それ関係のロイヤリティーも入ってくるでしょう。しかし、だとしても、例えば映画なら10億円くらいの使用料が入ってくるだけらしいですし、どう考えても60億なんて金に達するのは不可能です。 この60億円もの所得を生み出したカラクリ、誰が説明できる方はいませんか?すごく気になります。

  • スティーブン・キングで・・・

    今度、所属するゼミで小論文を発表することになりました。 そこで、大好きなスティーブン・キングで書こうと思ってるんですけど、 「これなら、論文書ける!!」っていう、作品ありませんか?? ぜひぜひ教えてください。

  • スティーブン・キング「原作」の映画化作品について

    彼の小説を読み、その映画化作品も観ている方にお尋ねします。 彼の小説作品のファンなんですが、彼の作品で映画化された物の内、「イメージが違う」、「見ないほうが良かった」等、期待外れだったと感じられた作品を教えて下さい。 多分に主観的な意見をお待ちしています。重複も構いません。 よろしくお願いします。

  • スティーヴン・キング原作の映画『痩せゆく男』について

    こんばんは。いつもお世話になります。 今日、スティーブン・キング原作の映画『痩せゆく男』のビデオを観ました。 すっごく面白くて大満足したのですが、大きな疑問があります。 それは主役のビリーを演じた俳優ロバート・ジョン・バークの見事な 痩せっぷりです。 あれはいったいどうやって撮影したのでしょうか? いくつか考えたのは (1)バーク自身はもともと中肉体型。デブのビリーはすべてメイクで作った。  痩せたビリーを演じたときだけ体重を落としメイクした。 (2)バーク自身が映画のために本当に太ったり痩せたりした。 (3)バーク自身が大部分を演じたが一部は吹き替えの役者さんが演じた。 などですが、この映画のメーキングについてご存知のかた教えてください。 よろしくお願いいたします。

  • あれは確かスティーブン・キングの・・・・・・

    映画だったと思うのですが、7年程前にイギリスのテレビで3夜連続くらいで放映されていてもう一度観たいのですが、タイトルが思い出せないのです。 伝染病が流行り、沢山の人々が死んでいきます。 主人公は確かゲイリー・シニーズだったと思いますが定かではありません。 彼は毎日同じ夢を見ます。「とうもろこし畑が出てきて、向こう側にはお家があって、そこの家のデッキでギターを弾いている黒人のおばあさんが出てくる」という夢を繰り返しみます。 他にも同じ夢を見ている人が沢山いると、実際にその場所へ行きおばあさんに会い、分かるのです。 悪魔が出てきたように思います。ガタイの良い男の人が実は悪魔で、「良い側と悪い側」と伝染病から逃げている人間達は別れ始めます。 どなたか、これを観た事がある方いらっしゃいますか? タイトルを教えて下さい。レンタルされていれば、そちらの情報もお願い致します。