実写映画版【デスノート】について
2006年6月、11月に公開された前編後編の、後編の終盤のLの行動について質問です。
原作でも印象深い、キラ対策室でLが椅子から崩れ落ちるシーンがありますが、あそこで原作ではLは心臓麻痺で死にます。
しかし映画版では実は死んだフリをして、ラストに月の前に姿を現して、なぜ生きているかの種明かしをして、そして映画はほぼ原作と同様の結末を迎えます。
原作をギュ~(>_<)っと詰め込んで、映画オリジナルの展開にしてコケる映画はありますが、デスノートは見事に成功したと思います。
で、気になっているのは、Lが椅子から崩れ落ちるシーンです。
原作の名シーンですから、それを実写化にあたり再現しない訳など到底あり得なく、観客としては原作通りの無難なシーンだと思います。
しかし、あの時の劇中のL自身の立場になると、Lはかなり慌てて椅子から転げ落ちたかと思えてしまうのです。
原作では死神レムがデスノートにLとワタリの名前を書き、L自身は自分の意思に関係なく、デスノートの効果が発揮されて心臓麻痺を起こして崩れ落ちます。
しかし映画版は全く様相が異なります。
映画オリジナルのシーンで、ワタリがミサをキラ対策室に連れて来る途中、ワタリがまずエレベーターから出た直後に死に、その次にLが椅子から崩れ落ちます。
が、あの時のLは実際はピンピンしている訳であって、どう考えてもタイミングとしては、ワタリが死んだから、慌てて自分もそのタイミングで椅子から崩れ落ちたとしか思えないのです。
Lのあの時の心境としたら
『え!ワタリが殺された!やべ!ワタリがデスノートに名前を書かれるのは想定外だ!考えている暇はない!タイミング的には今自分も死んだ事にしなくては!』
みたいにめちゃくちゃ焦った気持ちで【ギャンブル死んだフリ】をしたとしか思えないのです。
劇中のLの身になって考えると、捨て身の覚悟で自身の名をデスノートに書いて、レムによるデスノートでの自身の殺人を回避するという奇策は凄く舌を巻いた展開なのですが、ワタリがもしも死なずにあのままミサをキラ対策室に連れて来てしまったら、Lは一体いつ死んだフリをするつもりだったのでしょうか?
Lとしたら、レムがデスノートに自分の名前を書くであろうと予想をして奇策に出た訳ですが、
①レムがデスノートにLのみの名前を書く
②キラ対策室の別室でレムとデスノート消滅
となってしまった時、キラ対策室に、月、L、ミサが揃った時、予定通り月とLで第2のキラとしてミサを取り押さえるでしょう。
が、その後、Lはもう死んだフリをするタイミングを逸してしまい、月がデスノートを使用する瞬間を取り押さえる事も出来ないし、レムが消滅しまった事にも月やLも言及出来ないし、その後グダグダな展開になり、Lはもうこれといった手を打てずに21日後に無駄死にし、月はその後Lが隠し持っていたデスノートを見付けて、ノートにLの名前が書かれているのを見て、
『ん?これ誰が書いたん?ま、いっか。』
みたいに、1つ間違えたら全く映画が纏まらず、月が新世界の神になる展開が待っていたと思うのです。
Lが取った奇策は、一歩間違えれば無駄死にして、無様に月に完敗をしてしまう程、危ない賭けでしたよね?
お礼
情報アリガトウございます。 あの座り方は思考能力を上げる姿勢だったんですね。早速本を探してみます