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音大の方音楽にくわしいかた教えて!

こんにちは。 バッハやヘンデルの曲などで主題の旋律があります。 左手と右手で鍵盤楽器を演奏しますよね?なんで同じ旋律が、一小節ズレて弾いて綺麗な音楽になるのでしょうか?説明へたですがわかりますか?質問。 これ緻密に考えて作さてるんですね?左手と右手で代わる代わる同じ旋律が出る曲って音大の方なら作曲できるんですか?対位法っていうんですか? 詳しい方よろしくお願いします。

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回答No.1

こんにちは。 質問の意味はもちろんわかります。こういう技術は「対位法」で扱います。でも、詳しく解説するのは簡単ではありません。 作曲の基礎的な科目は「和声」と「対位法」です。「和声」は、四声体といって、ソプラノ、アルト、テノール、バス、つまり無伴奏混声合唱と同じ形で4つの声部を書きながら、各瞬間の縦の音の重ね方、つまり「和音」の書き方と、さまざまな種類の和音の「連結のしかた」を学びます。「対位法」というのは、二つ以上の旋律が同時に演奏されても音楽として成り立つ構造になるような作曲技法です。「和声」の場合と比べて、それぞれの声部が、和音の構成音であるだけではなく、独立して「旋律らしい」流れを保ちながら、なおかつ全体ではやはり縦の響きも、つまり和音も成立させられるような技術です。横の流れと縦の響きを両立させなければならないので、習得は難しく、時間がかかります。先にある程度「和声」を習得してからでないと「対位法」の学習には入れません。 対位法には様々な技巧があります。まず、旋律Aに対して、同時に演奏しても合うような別の旋律Bを作る練習から始めます。2声から始めて、だんだん声部を増やしていきますが、この段階では、すべての声部が全部違う旋律で構わないのです。 そして、「転回可能対位法」という技術があります。これは、複数の旋律の音域の関係をひっくり返し、入れ替えても支障が出ないようにできていることをいいます。具体的に言うと、旋律Aをソプラノに、旋律Bをそれよりも低い音域のアルトに書いたとします。そのあとで、旋律Aを1オクターブ下に移して、アルトより低いテノールに担当させアルトとテノールで演奏したとき、必ずしも理想的な響きにならない個所が出てきます。そういう個所が発生しないように、最初から、上下の関係をひっくり返しても調和するような複数の旋律を書く技術を「転回可能対位法」と呼ぶわけです。この技術で書かれた旋律はどういう順番でどの音域に出しても破綻が起きません。 そして、「模倣」という技術がさらに加わります。これは、各声部に異なる旋律を書くのではなく、同じ旋律を、時間差をつけて積み重ね、かつ各瞬間の和音も成立させる技術です。「カノン」という題名の曲がこれに当たります。 バッハやヘンデルの時代の音楽で、同じ旋律が1小節、あるいは半小節とか2小節とかずれているように聞こえるものはたくさんありますが、このとき、ずれている旋律が、1音符残らず完全に一致している「カノン」の形に常になっているとは限りません。カノンの技術が応用されてはいても、厳格さにはいろいろなレベルがあって、同じ主題が少しあとから入ってきたときに、対旋律を毎回自由に書きかえることもできます。同じ旋律がずれて出てくるように聞こえる曲の代表は「フーガ」で、これを書くには、やはり「模倣」と「転回可能」の技術が前提になります。しかし、カノンのように、全く同じ旋律が長い区間に渡って完全に模倣されるとは限らず、ある程度変形します。 いずれにしても、「旋律と伴奏」のような単純な構造の音楽と違って、主題が導入される場所を計画し、重なっても響きが調和するように各声部を充填していかなければならないので、すべての声部を同時進行的に書き進めることはできず、いってみればパズルのような作業にもなります。最も複雑な技術になると、主題の旋律の動きの方向を反対にひっくり返した、「反行形」というヴァリエーションや、旋律の最後の音から最初の音へ逆戻りしていく「逆行形」まで組み合わせていくことがあります。ここまでいくと、耳で聞いただけでは同じ主題の変形だとはなかなか気が付きません。こういう対位法の技巧のいろいろな種類の形を一つの作品としてまとめ上げたものとして有名なのが、バッハの「音楽の捧げもの」です。 音楽大学の作曲科の入学試験では、あらかじめ主題となる旋律が出題され、それをもとに対位法的な楽曲を書かされます。ですから、入学前に対位法の学習はひと通りやることになります。フーガを書くことはできますし、バッハやヘンデルの様式を真似する気になればできるだけの下地は一応あります。ただ、バッハやヘンデルの様式の対位法には非常に緻密、かつ複雑な技法もあります。バッハよりさらに古い時代の音楽には、また別の形でかなり複雑な技巧があります。現代の作曲家がそういう特殊な技術に熟練しているかというと、これは個人により差があるでしょう。現代の音楽はバッハやヘンデルの時代とは全く違います。「対位法」という考え方はもちろん今でもありますし、場合によってはバッハ時代の様式の音楽を書かなければいけないような機会もありますが、やはり現代には現代に特有の作曲様式があり、特に最近の作曲の傾向は、全体の音響的効果にばかり注意が向けられがちで、対位法的な発想はあまり重要ではなくなっています。ですから、バロック時代の対位法の技術には必ずしも習熟していなくてもやっていかれるということはあります。

xX_ruslana_xX
質問者

お礼

返信おくれてすみませんです。 >二つ以上の旋律が同時に演奏されても音楽として成り立つ構造になるような作曲技法です。 これがすごく不思議です。よく作曲してるな~~って感じです。 >転回可能対位法????? すごいですね~~~!しかし。聞くのは簡単。演奏ももちろん難しいいでしょうけど白紙の状態からよく曲が思いつくな~~~とおもいます。 一度INVENTIONの1番を左手のみ普通の和音で弾くとこんなに感じが違ってきますよ~~~っていう演奏聞いたことがあります。昔の作曲家って天才ですね~~まったく・・・。すごくためになる回答ありがとうございました・・。

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