私事ですが海外ですので、いじめは常に意識してきました。
今までは親が守りながら子供は無事に大学に進み学生をしています。しかし将来職場に出たときに問題が出るかもしれません。もちろんそなえるように戦術として様々な事を教えています。それと世の中は公平ではないのだとも教えています。これは決してあきらめろという意味ではない、そういう事があっても驚くな、生き延びる方法を探せと教えるためです。
最近も優秀な講師が僻地大学に飛ばされそうになったと子供に聞きました。同じ研究分野を教え教授を狙う年上の講師に”若く生徒に人気がある”というだけで深く嫉妬されたようです。この講師は容姿もいいのです。この嫉妬の心はどうにもなりません。こういう職業のいじめは陰湿でわかりづらいが辞める事で利益を得る人間が特定でき、そこから意図が読めます。この若い講師はどうやら自分の分野を削り他の分野を来年から教える事で生き延びる事に成功したらしいです。裏取引をしたのでしょう。息子がなぜそれを知ったかと言うと、息子はその年上講師のお気に入りで研究室に出入りをしているからです。この講師は奥さんも科学者だがどうやら大学経営関係者の娘らしくそちらから手を回したようです。息子は可愛がられても気をつけていると言っています。今日気に入られているから明日も気に入られているとは限らないからです。若いうちにその事を知っておく事は護身術として大事です。相手に嫉妬を抱き競争意識の強い人物にいくら可愛がられても油断しない事は利口だと思います。
嫉妬、偏見、差別、この心はどの人の脳にも存在していると思います。ただ、理由や動機、きっかけ、利益、様々な経験、自信、育ち、現在の幸福度、環境、猜疑心その他もろもろの要因が関係しその感情の出かたの強弱や方法が違ってくると思います。
ただ、いじめる人は真っ先に自分より弱いか、いじめても自分に返る事は無い、影響が無いなどを察するようです。その証拠に強くなるとその人たちは簡単な方法ではいじめてこない。様子をうかがっているのはわかりますが、手は簡単に出さないのです。ある時は取引をして仲間になることもあります。
ただ私は常にそういった歪んだ感情は出来るだけもちたくありません。息子にも自分から意味無く相手をいじめるような卑怯な人間にならないように様々な実力をつけるように教えています。ただ、嫉妬はどこにでもある感情ですから上に行こうとすると互いにそれは避けて通れません。結局は競争社会にいる限り、弱肉強食、自然淘汰などの言葉は決して死語にはならないと思います。その覚悟だけは強く持つように言い聞かせています。
外で敵に囲まれ仕事から帰る人間は、家庭はせめてくつろげる環境であって欲しいと母親として今からそう願うのみです。いじめを不幸にして受けている立場の学生、あるいは職場の人間は家族などが一緒に考え協力する、協力者と策を考えるなどから必ず解決の糸口が見つかると思うので絶望やあきらめの感情だけは抱かないで頑張って欲しいと感じます。ただ、この問題はこの先も世界中どこでも常に存在する問題だと思っています。
お礼
>家族などが一緒に考え協力する、協力者と策を考えるなどから必ず解決の糸口が見つかると思う。 そうですね。道徳的で希望論だとは思いますが。 やはり内藤朝雄氏が言っているように、暴力系は警察へ通報。コミュニケーション操作系は閉鎖空間から逃れることが大切ですね。 僕は転校することは逃げではないと思います。