真空管アンプについて

質問

パワー管を交換する時に、バイアス調整が必要だと思うのですがこれは同じ種類のパワー管でもメーカーが違うと行う必要があるのでしょうか？それとも同じメーカでも交換するたびに行う必要があるのでしょうか？

回答No.2

CEtank · ベストアンサー

私は学生時代に、真空管アンプをずいぶん作りました。真空管全盛のころは、「ペアーチューブ」といって特性のそろったものを2本ずつ束ねて売っていました。同じメーカーであっても製造のロットが違えば特性は微妙に違います。最近は一流メーカーと呼ばれるようなところでは真空管の製造は行われていません。特性がそろっているかどうかは疑問です。できるならば出力管を交換するときは、特性のそろったものを準備して全数交換。さらにバイアス調整を行うべきでしょう。バイアス調整の難易は、バイアス回路の設計によって決まります。固定バイアスでは普通、半固定抵抗をまわして、調整できるようになっています。バイアスがくるっていてると音が悪くなると信じている方もありますが、聞いて分るほど音は悪くならないと思います。プッシュプルの場合は、出力トランスの一次側の抵抗値を測っておいて、最適なプレート電流を、電圧降下を見ながらあわせます。これを2本の真空管について行います。そして出力トランスの二つのプレート端子間に電圧の差がないことを確認します。差があるときは差がなくなるように再調整します。バイアスを実際に調節してみれば分りますが、右をあわせれば、左がずれ、左を合わせれば右がずれるというような調子ですからなかなか慣れていない人には難しいのではないでしょうか。
セルフバイアスの場合は普通、バイアス調整はしません。ペアチューブ、あるいは同一ロットの真空管を使って済ませてしまいます。この辺は、NO1.のかたと見解に相違があります。
真空管の寿命は結構長いものです。本当に出力管を交換しなければならない状況なのでしょうか。
調整が必ず必要かどうかは、そのアンプがプッシュプルなのか、シングルなのかによっても違います。
前者なら、バイアス調整はやったほうがよい。後者ならやらなくてもよい。といえると思います。

お礼

やっぱり自分で行うのは難しそうですね。
専門家に任せた方がいいという訳がよく分かります。
詳しい説明ありがとうございました。

回答No.1

old98best

厳密には、同じメーカーの管でも調整する必用があります。
メーカーが違っても調整した方が良いでしょう。
ただし、Ｃ電源による固定バイアスでしたら、調整はほとんど不用です。
Ｃ電源でグリッド電圧を細かく調整するにしても、正しいバイアス値が球１本ごとに違いますから、それを探り当てるのはしろうとにはムリだと思います。
カソード抵抗によるセルフバイアスでしたら、調整した方が良いです。
特にＡＢ１級でしたら、バイアス電圧は重要です。
Ａ級ならば原理的にバイアスが多少ズレても音質はあまり変わらないはずですが、それでも音質は多少は変わりますし、ムダなプレート電流を流してしまう場合もありますから。

お礼

なるほど、やっぱり本当は毎回行うのが一番いいと言うことですか。複雑ですねー！どうもありがとうございました。