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「真夏の夜のジャズ」について

映画のカテゴリーと、どちらにするか迷ったのですがこちらで質問させていただきます。 映画「真夏の夜のジャズ」について知りたいことがあります。 ★アニタ・オデイが歌った2曲の曲名は何でしょうか ★アニタ・オデイが登場する直前の場面で、ヨットレースの映像と交互に映っていたギタリストは誰でしょうか 特に知りたいのは以上の2点なのですが、出演ミュージシャンと演奏曲が全て解るようなホームページがありましたら、併せてお教えください。 よろしくお願いいたします。

noname#9152
noname#9152

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  • altosax
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回答No.2

真夏の夜のジャズはバート・スターン監督(この人は特別ジャズを専門にしている人ではないのですが、映像作家のため、映像の美しさ優先で音楽がとぎれとぎれになってしまっているのが残念です。でもジャズドキュメンタリーの最高傑作であることに変わりありませんね!)私も何度繰り返してみても涙が出る名作です♪ 最初の冒頭に出るヨットハーバーの波間で演奏するのは、 「ジミージユフリ・3」というバンド名です。 演奏者は テナーサックス:ジミー・ジユフリ バルブトロンボーン:ボブ・ブルックマイヤー ギター:ジム・ホール の3人です。 つぎに貴婦人のお婆さんやらクラシックカーが沢山登場して、クラシックカーの上で「メリーランド州の州歌、メリーランド・マイ・メリーランド」を陽気に演奏するデキシーランドジャズバンドは、「イーライズ・チョーズン6」というバンド名です。 実は10年ほど前まで、このデキシーバンドのトロンボーン奏者がなんとフリージャズのラズウェル・ラッドの無名時代の出演だ、ということになっていましたが、本人が明確に否定して、メンバーは不明になっています。 このイーライズ・チョーズン6が、最初から最後まで、起承転結の場面でおちゃめな狂言回しの役目をしているところがスターン監督のミソの一つです。 豪華客船がニューポートの港に到着して、大金持ちの避暑客が多数降りてくるのをインタビューする場面がありますね。「ジェリーマリガンを聞きに来た!」「でもあたしはホントはジャズには詳しくないの」というやりとりの後にバンドの練習風景が出ます。 「エリントンズ・アラムナイ(エリントン楽団の卒業生)バンド」です。ここで難しい顔をしてピアノを弾いているのが本来バリトンサックス奏者のジェリー・マリガンです。彼は本職のバリトンで夜の部に大活躍します。 一緒に「鍵盤とけん盤の間の音を求める男」と紹介される巨大な体格の竹で出来たサングラスをかけた黒人ピアニストは「セロニアス・モンク」です。曲名は「ブルー・モンク」です。ギョロ目のベース奏者はヘンリー・グライムスです。 #1のかたがおこたえ下さったソニー・スティットとサル・サルバドールの「ブルース」は、実は同じ節回しでいろいろな別の曲名として様々なアーチストがレコードに吹き込みしていますので、ジャズに興味を持ったらいろいろ他の作品で捜し当ててみて下さい* 当時、ニューポートジャズフェスティバルポートは、世界的ヨットレースのアメリカズカップと同時開催だったのです。それで、あのようなすてきなヨットとジャズの組み合わせの映像が生まれました。 アニタオデイの伴奏でアニタが二人でお茶の途中に「ジョン!」と紹介するのはドラマーのジョン・プールですが、ジョンのおかげで、アニタオデイは麻薬中毒からなかなか抜けられなくなってしまいました。 しかし切っても切れないコンビとしてjプールとアニタのくされ縁関係はその後ずっと続きました。 「二人でお茶を」の最中に、赤ちゃんまでもがスイングしたり、恋人同士が思わずキスしてしまうシーンも感激しますね。 「イイイイ・イ・イーイ」とふざけて見せるエンディングは、結末で名曲「ミスティ」のフレーズを使ってセンス抜群のジャズのだいご味をこれでもかと見せつけてくれます。 午後、教会のような建物の中で汗をかきかき練習しているグループはウエストコーストジャズの有名な「チコハミルトンクインテット」です。 ドラム:チコ・ハミルトン ギター:ジョン・ピサノ チェロ:ネイサン・ガーシュマン フルート:エリック・ドルフィ ネイサンガーシュマンが、バッハのクラシック曲を練習しながら、ぱっと手を休めてタバコに火を付け煙をくゆらするシーンも芸術的で感動ですね! 夕方の部に入り、太った黒人のおばさんが3人登場します。 真っ白なドレスに着飾ったのが、ダイナワシントンです。曲は「オールオブミー」です。 彼女はここで鉄琴(バイブラフォン)を一緒に叩きますが、本物の白人男性鉄琴奏者はテリー・ギブスです。 その後のトロンボーンでやさしいソロを吹くのが、アービー・グリーンです。 黙々とドラムを叩くやせ形のドラマーが、マックス・ローチです。 メイドさんのようなステージ衣装でダミ声のすごいブルースの歌を歌う太ったおばさんは、ビッグ・メイベル・スミスです。あまりに太っているので、ビッグなんです。 痩せたギターの黒人青年が一人でロックンロールを弾き語りする場面は、その後「神さま」と崇められるほど出世したチャック・ベリーです。曲名は「可愛い・リルは16才」。ロックンロールなのにクラリネットで伴奏&ソロを吹いたのが、スイングジャズの黒人クラリネット奏者ルディ・ルザフォード、トランペットの黒人はバック・クレイトンです。 その後午前中にピアノを弾いていたジェリーマリガンが、真っ赤なブレザーを着て本格的に登場します。 「ジェリー・マリガン・カルテット」です。金髪のバリトンサックス奏者はジェリーマリガン、黒人トランペット奏者はアート・ファーマー、ベースはビル・クロウ、ドラムはデイブ・ベイリー、曲は「アズ・キャッチ・キャン」です。 スピード感最高でカッコイイすね。 夕方に練習していたチコ・ハミルトン・クインテットが本番ステージで演奏する曲目は「ブルーサンズ」です。 いよいよ大スター、ジャズの神様黒人トランペットのルイ・アームストロング登場です。 白人のトロンボーン奏者ジャック・ティーガーデンとかけあい漫才をしてお客さんは大喜び。 ここでジャックTがおじいさん、ルイが無邪気な子供の役でかけあいの歌を歌うのが「ロッキンチェアー」です。ほのぼのとした歌ですが、歌詞の内容は、死を目前にしたおじいさんが、ロッキンチェアに揺られながら孫に死ぬ前のひと言を告げて静かに命を閉じる、という悲しい歌です。 ここに客席に2人の日本人男性が写っていますが、ひとりはジャズ評論家の瀬川昌久先生だそうです。海外渡航制限の厳しかった1958年のこの当時、アメリカでジャズを聞くのは大変なことでした。アメリカ駐在員として仕事をしていたからできたことなんですね。 しんみりした歌の後は、元気一杯東洋系ドラマーのダニー・バーサローナが圧倒的なドラムを叩いて始まる超アップテンポの「タイガーラグ」です。 ルイ・アームストロングの登場に満場大喜びの晩、この日は実は日曜日でした。 最後の締めくくりに登場する太ったおばさんは、ジャズではなくゴスペルの女王、マヘリア・ジャクソンです。 彼女自身、こんなすごい舞台で歌うのはあがってしまうわ、と緊張のあまり何度もせきこみながら、実に心を洗われるような神様へのお祈りの賛美歌を歌って終了します。 そして翌朝夜明けまで続いた興奮に疲れ気味の、「イーライズ・チョーズン6」が再びヨレヨレになってメリーランド州歌を演奏して去っていくところで、真夏の夜のジャズは、真夏の一夜の夢物語として終わりになります。 手元に映画のDVDやビデオがないので、何度も見た記憶の範囲ですが、お役に立てれば幸いです。

noname#9152
質問者

お礼

ありがとうございます。 それにしても、スゥゴォイィィ(凄い) 。 まるで映画そのものを見ているようです。映画のパンフや解説書だって、こんなに詳しくは書いてないでしょう。それを記憶だけを頼りに書いたなんて…。 実は私はずっとジャズとは無縁に生きてきたのですが、数年前テレビで放映されたこの映画を観てたいへん感動しました。 それをきっかけに、ほんの少しジャズのCDなども聴いてみたのですが、この映画で味わったような感動や興奮は味わえず、いまだにこの映画が私にとってのジャズの全てであります。 けれどもこの回答をきっかけに、もう少し私のジャズの世界を拡げていきたいと思います。 あと、この映画で印象に残っているのは、altosax さんも述べていますが、アニタ・オデイが歌っている時恋人達がキスをするシーン、ルイ・アームストロングが演奏を始める前に司会者が「ルイ!街は君のものだ!」というシーン、マハリア・ジャクソンが観客の声援に「まるでスターになった気分だわ」と言ったことなどです。 この回答は印刷して、永久保存します。 いくら感謝を述べても言い尽くせませんが、本当にありがとうございました。

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  • shinopyon
  • ベストアンサー率19% (41/211)
回答No.1

こんにちわ! 1958年のアメリカのニューポート・ジャズ・フェスティバルの映画ですね。私はまだ生まれていませんが、父の資料にありました。 ★アニタ・オデイが歌った2曲の曲名は何でしょうか アニタ・オディ 1曲目 Sweet Georgia Brown           2曲目 Tea For Two ★アニタ・オデイが登場する直前の場面で、ヨットレースの映像と交互に映っていたギタリストは誰でしょうか  曲は「ブルース」 テナーサックスはSonny Stitt   ギターはSal Salvadr

noname#9152
質問者

お礼

ありがとうございました。 特に知りたかった2点については、疑問が解決しました。 音楽好きな親子のようで、イイですね。

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