夜間撮影の方法は4つあり、うち1つは特殊な技能が必要なので(ちょっと前の鉄道ファン誌に載っていましたが、理解するのに大変苦労しました)止めるとしても、残り3つがあります。
1.駅構内でISO1600程度まで感度を上げ、ストロボ発光禁止で止まっている車両を手持ちで撮影する。
これが一番簡単でお勧めです。駅構内は結構明るいので、感度を目いっぱい上げれば大概のコンデジでも「ストロボ発光禁止」の状態で手持ちでちゃんと撮影できます。ただし、ヘッドライトが真正面に入ると露出がおかしくなるので、ヘッドライトが消えているか、光軸から外れた場所で撮るのが良いでしょう。
2.三脚を使用し、止まっている車両をスローシャッター(1/8以下?)で撮影する。
三脚は場所を取って邪魔なので通常はホームでは立てられませんから、これをやる場合、よく見かけるように「ホーム外れ」での撮影になります。鉄道車両は大きいのでストロボ程度の光じゃ真っ暗で写りませんし、そもそもそう言う場所ではAFの補助光も届かなかったり、自動露出も効かなかったりしますので、マニュアル撮影が基本です。当然リモコンやセルフタイマーを使わないとカメラも動いてしまいますし、しっかりした(2~3万円以上の)三脚が無いと意味ないですが、夜間撮影の基本はこれになります。
3.動いている車両に合わせてカメラを動かす「流し撮り」を行う。
駅間で夕空をバックに車両を撮影する場合、これしか方法はありません(昨日も19時過ぎに通過する「日本海」をこれで撮りました)。シャッター速度は1/125~1/30、かッ米良を積極的に動かすので手ぶれ補正を切って背景の空に露出を合わせて切ると、車内の灯りが幻想的に浮かび上がる「夕暮れを疾走する」雰囲気のある写真が撮れます。ただし、これには「動いている列車を追い続ける」腕が必要で、ぴっちり止められるようになるまで相当な練習が必要だ、と言う事は言うまでもありませんし、そもそも「夕空を背景に車両を抜く」事が出来る撮影地を探す必要があるなど、良い写真を取るには「それなりの」努力も必要ですよ。
とりあえず3.の方法で撮った写真を挙げておきます(ちなみに早朝5時の写真ですから雰囲気は同じはず)。