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神戸大学海事科学部の研究力
現在高専5年生のものです。学科は電気工学科に所属しています。 高専卒業後はエネルギー工学(太陽光発電等)について学びたいので、神戸大学海事科学部への編入学を志望しています。工学部志望でないのは、工学部の電気系学科では電力については、主にその運用についての研究をしているところが多いためです。 しかし、学校の教官にそのことを話すと、海事科学部はこの間まで神戸商船大学であったもので、その研究力は決して高いものではない。はっきりいって地方国立以下だから決してお勧めしないと言われました。 教官の言うように、世間的には神戸大学海事科学部の研究力は低いと認識されているのでしょうか。
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操船や港湾・航路の運用、船室内の温度管理、寄港地の選択や補給回数の設定といった「海事」に関することを専門とし、その分野では日本の最先端だとは思いますが、 ご自身がやりたいことは、ソーラーパネル・インバーターの開発・寿命延長だとか発電効率だとか、あるいは水力・風力・バイオマス等の新しい発電方法とかの開発云々とかではないですか。 どうも http://www.maritime.kobe-u.ac.jp/edu/field.html のエネルギー工学を眺めていると、エンジンからのエネルギーをどのように動力として伝えていくかとか、せっかくボイラーで熱を出したんだからついでに船内で活用してみようだとか、ごみ・煤がでないように燃やしきってしまおうとか、そういう船舶のための火力エネルギーの活用という意味でのエネルギー工学のようにみえます。 研究力の水準がどうこうという問題ではなく、研究の目的や対象というところで、質問者さんが求めている内容が勉強できる世界ではないような気がしますがいかがなもんでしょうか。船舶の機関長とか船舶の世界でのエネルギー工学の専門家の道を進むとか、陸上であれば焼却炉の運用の担当とかの道を進むかということであれば最良の道であり魅力的な道であると思いますが、それが望む道ではないのであれば、仕切り直しをしてみたほうがよいのではないかという気がしました。 google で「エネルギー工学」のキーワードを ac.jp ドメイン限定で検索をすると、どうもこの分野は工学部の電気系学科から生まれたのかもしれませんが、現在では「エネルギー工学科」とかのように、学部段階では独自の分野として単独の学科として確立をしているようなところまで進んでいるようです。また、軸足を学部の学科レベル(学士課程)から大学院の専攻レベル(修士課程・博士課程)の水準に移しているところも多く、そのあたりの動向も踏まえて志望先の選択をされてみるといいんじゃないかと思います。
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「地方国立大学」の研究力が「地方国立大学以下」というのは、理論的には間違いではありませんが、それを言うなら「地方国立大学以上」ということも同等に正しいことになります。それは神戸大学海事科学部に限らず、すべての地方大学に言えることです。どれほどの偉い方のご意見かはわかりませんが、そういった、無意味で下らない意見に耳を傾ける必要はありません。 問題は、No.1のご回答にもありますように、「研究力」ではなく、「研究分野」です。もしも、どうしても神戸大学に入りたくて、なおかつ、工学部は無理だけれども海事科学部なら何とかなるかもしれないという判断で進学を考えているのであれば、それも1つの選択肢かもしれません。ただし、それが現実かどうかはわかりませんし、お勧めできる選択ではありません。 学びたい分野がはっきりしているのであれば、その分野に真っ正面から取り組める体勢にある学部を選ぶべきであり、海事科学部はそれには該当しないと思います。通常は、工学部か理工学部を選択することになると思います。