>>多少残るのでしょうか
はい。残るようです。
>>これらを実験した資料や論文はありますでしょか。
おそらくご希望のものは「少量残った成分で、発がん性があるか」の論文だと思います。しかし、長年食べられてきていて、ワラビと関連するがんの事例は確認されていないようですから、手つかずの状態かもしれません。私もざっと検索した範囲では見つかりませんでした。
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がんの発生手順は、とても複雑なことが分かってきています。そして免疫をかいくぐる仕組みも不明でした。長年の実績から「発がん性物質」を取り除いたとしても、発がん率はあまり変わらないことが分かってきていたり、HPVと発がん性の関係などからも分かってきています。
発がん性物質で有名なタバコがありますが、喫煙率が激減しているのに、肺がんになる人はそれほど減っていなかったりします。もちろんヘビーな喫煙によりCOPD(慢性閉塞性肺疾患)になることは間違いないので、吸わないほうが絶対に安全です。
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発がん性物質の研究は、残念なものなのです。ほとんどは人間の生活にはそぐわないような、高濃度で長期間の摂取を実験動物に対し行うからです。体調不良を起こすことは間違いなく、がんの発生が物質の影響か、体調不良なのかはっきりしていないのです。まあそれだけ、がんの発生する仕組みは長年不明だったと言えます。あくまでも私の印象ですが、「発がん性物質の研究により、がんの仕組みが分かることが遅れた」ような気がしています。
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子宮頸がんにHPVが存在することが確認されるまで20年かかりました。そしてHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の接種が進んでる国では、子宮頸がんは激減しています。
最近の研究では、別のタイプのがんに歯周病菌がいることが分かり、試しに菌を殺す抗生剤を投与したところ、がんは縮小したそうです。これはまだ確定はしていません。研究段階です。
とはいえです。ウイルスや菌の、免疫から攻撃を受けないように適応した能力、これが発がん性に関係している、もしくは関係している可能性が高いと言えます。
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現時点では普通に食べる物で「必ず発がんさせる成分」は確認されていないです。必ず発がんさせるには、がん細胞を移植する方法があるだけです。「発がん性物質」は、微量な場合そこまで心配しなくても良いかもしれません。(私個人は微量の発がん性物質は心配していないです)
以上、参考にならなかったらごめんなさい。
お礼
ご回答ありがとうございました。
補足
このような資料があるのですね。大変勉強になりました。ありがとうございました。