※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:サーベィメータとホールボディカウンターの関係)
サーベィメータとホールボディカウンターの関係
このQ&Aのポイント
放射性物質の測定において、サーベィメータとホールボディカウンターは異なる結果を示す。
ホールボディカウンターはガンマ線のみを測定し、ベータ線やアルファ線は検知できない。
一方、サーベィメータはベータ線やガンマ線を測定し、放射線の崩壊数を数えることができる。
次のような説明で正しいでしょうか?
ヨウ素131はまずベータ線を出し、次にガンマ線を出して安定状態のキセノンに変わる。セシウム137もまずベータ崩壊して次にガンマ崩壊して安定する。どちらもベータ線は体外から検出はできないはずだからガンマ線をホールボディカウンターでは測っているはずだ。
ところが、サーベィメータで野菜などを検査する場合、かなり近い距離で検査するのでベータ線もガンマ線も両方とも検知しているはずで、結果的にホールボディカウンターでの計測結果とはかなり異なるはずなのだ。
ベータ崩壊は普通かなりの時間がかかり、こちらが多くの場合半減期の長さを決める要素になっている。ガンマ崩壊は数分で起こってしまうことが多い。
注意しなければいけないのは、ホールボディカウンターではアルファ線の検知はできないし、ベータ線も多くの場合検知できていないと言うことだ。アルファ線は生体内で1mm程度しか飛散できない。ベータ線も多くの場合は数センチ程度だ。つまり、ホールボディカウンターでの数値は実際の内部被ばくの程度よりも低く出るということだ。
ここで、例えばAという放射性元素があり、ベータ崩壊してBという元素になり、次にそれがガンマ崩壊してCという安定元素になるとする。仮にAからBになるベータ崩壊の半減期が10分(600秒)、BからCになるガンマ崩壊が6秒だとする。Aという元素が1000個あったとしたら、10分後にどうなっているだろうか?それをホールボディカウンターで測った場合とサーベィメータで測った場合で考えてみよう。
Aは常にバラバラにベータ崩壊してBに変化するが、10分後には500個のA元素が残っていることになる。そして、一分あたりにB元素が50個ずつ生まれる。Bは6秒で半分の数がCに変わってしまう。ホールボディカウンターで測るのはこのBの量で、もし秒単位で測ると、例えば10秒前に崩壊したものは測ることが出来ない。だから、ホールボディカウンターはCPMというようにcount per mintute、つまり一分あたりの量を測っている。
ここでホールボディカウンターは体外から放射線を測るものであり、原則としてベータ線もアルファ線も測れないことを思い出そう。ホールボディカウンターで測れるのは基本的にガンマ線だけだ。つまり、上の例で言うと一分あたりに出てくるB元素の数だけを計測していることになる。単純化すれば、上の例では50CPMという検査数値が出てくるはずだが、現実には、その時点で500個のA元素と50個のB元素があることになる。
サーベィメータで普通に野菜などを検査する場合を考えよう。ベクレルで測ることになるが、1秒あたりの崩壊数だから、上の仮定では600秒で500個のA元素がベータ崩壊するから、1秒あたり大まかに1個弱のA元素が崩壊してB元素になっていることになる。また、B元素がガンマ崩壊する程度も同期間に同程度起こっているから1秒に1個のB元素がC元素になっているとみなせる。よって、こちらは2ベクレルという数値が出てくる。これを単純に1分間の検出値にすると120CPMとなる。
同じだけの放射性元素があっても、ホールボディカウンターでの数値とサーベィメータでの数値では異なる。これは、ホールボディカウンターはベータ崩壊を多くの場合検知できないからだ。その分、ホールボディカウンターの値は小さくなる。
お礼
ありがとうございました。お礼が遅れてすいませんでした。 核種分析についての情報があまりない様子で、ご紹介いただいたリンク勉強になりました。 スペクトロメータを使うとひょっとしていっぺんにヨウ素やセシウム、プルトニウム、テクネチウムなどの分析ができてしまうのでしょうか。どうも、そこら辺の仕組みが分かりません。核種分析が厳密に定量的にできれば当然何ベクレルというベクレル量も特定できるのでしょうが、もし数千万円もするような機械なら台数もないわけで、食品の分析は現実にはあまりされていないと言うことですね。プルトニウムなどのアルファ線を出すものの分析結果があまりないので、それが以前から気がかりでした。