すでに締め切られてしまったようですが,補足説明を追加させて
ください。
以前,山間部の地質調査のため,各地の大縮尺の地形図を入手して実地調査に
使っていたことがあります。
No.3の方のおっしゃっている,市役所や町村役場にある1:2500~1:5000の図面と
いうのは,国土基本図のことではありません。
国土基本図は国土地理院が作成している大縮尺の実測図のことですが,
この作成がなかなか進まないのを補うような形で,それぞれの自治体が
民間の測量会社に委託し,国土基本図とほぼ同様の内容・図式の地図を
作成している場合がよく見られます。
No.3さんの言われた地図はそのことを指しています。
たいていは市町村で作っていますが,東京都の場合は都が一括して
「1:2500東京都地形図」を作っていますし,CD-ROM版も出ています
(日本橋の武揚堂などで販売)。
すでに森林基本図でいくことに決定してしまったのなら別ですが,
もしまだなら,入手のしやすさと,保管の面から,市町村の地形図も
検討してみる価値はあると思います。
というのは,森林基本図は県庁かその出先機関に文書で申し込む必要がある
場合が多く,また藍焼き(青写真)でコピーしてくれるので,直射日光に弱いのですが,
市町村の地形図はたいてい市町村の建設・土木・都市計画などの関係部署に行けば,
無料か安価(1枚300円程度)で分けてもらえることが多く,また灰色のインクで
印刷されているため,日焼けの心配もないからです。
ただし,問題は等高線の精度です。
「地形を出来るだけ詳しく知りたい」ということですが,実を言いますと,
森林基本図と市町村作成図の両方を含めて,たいていのばあい,山間部の
等高線の精度はあまり高くありません。
住宅地や耕作地については相当詳しく地形が描かれていて,
精度も高いのですが,山地の等高線はかなりおおざっぱに流れています。
明らかな傾斜の変化や,斜面に刻まれた微妙な尾根・谷のひだなどが
表現されていないことが多いです。
感覚的にいうと,「平板測量による1:25000地形図より多少は正確かな」
という程度でしょうか。
結局「国土地理院の1:25000地形図が一番正確だった」という経験を
ずいぶんしました。
すでに地形図はお持ちということですので,必要に応じ,地形図の情報も
利用しながら補っていくのがよいかと思われます。
お礼
回答ありがとうございます。 対象が山間部なため国土基本図は存在しないようです。 ただ、検索リンクをたどると森林基本図(1/5000)というものがあり 地質調査等に使われているようなので、 それを基本に実地調査することになりました。 ありがとうございました。