今はいつですか？

質問

？

回答No.5

manuke22 · ベストアンサー

「今何時？」「5時37分」。この会話から、「なるほど。今とは5時37分のことなんだな」とはなりませんよね。6時ぐらいに「今何時？」と聞かれたら私は多少の誤差は無視して「6時」とか「6時1分」と答えるでしょう。秒数まで答えずに。ゲームではnow lodingという画面がありますが、このような今nowは6時とか8時51分とかみたいな時刻では表しにくいでしょう。また、日本とは－8時間の時差のある国に住んでいる人に、日本で暮らしている人がTwitterで朝7時に「今何時？」みたいに尋ねたとします。そうする相手は「23時」と答えるでしょう。その相手に「時計壊れてんじゃない？ 今は7時だよ」なんて言うのはお門違いですよね。「今とはいつですか」という問いに数字で表せるような時刻を答えようとするなら、私はその答え方はあまり適切ではないと思います。だからこそ、質問者さんは「何時（いつ）」ではなく「いつ」という平仮名を用いたのでしょう。「今とはなんですか」と問いを修正したのもそれゆえかと。
「今の時代」「今のところ大丈夫」「今なんて言った？」「昔はそうだったかもしれないけど今はそうじゃない」「今とは何ですか？」、このように今は多様な使われ方をする語です。ここに挙げただけで副詞、形容詞、名詞として使われています。私は、「さっき・いま・後で」というのは「こっち・そっち・あっち」のような代名詞みたいな語として見なしています。この考えだと発話者という主体subjectと今という語は切り離せないでしょう。「こっちは今7時だけど、そっちは23時なんだね」みたいに。「こっち」「ここ」という語は発話者の状況や文脈によって意味が左右されますが、「今」もそれと同じように左右されます。そうすると、「この文の〈それ〉が何を意味しているか、最も適当な語を選択肢から選べ」みたいな問題に答えるためには文脈を把握することが不可欠なように、あらゆる文脈から切り離された「今」について考えようとするのは非常に難しいと思います。そのような仕方で考えようとするならまず、「今」は「昔」ではないとか「今」は「一時間後」ではないとか「今ではないもの」を挙げていって、それらが「今」とは異なると私が考えるのはどうやって可能になっているのか？ みたいなアプローチがあるでしょう。参考までに。
ほかには、「今」は人間が何かを表現したりするさいの形式である、とかですね。私は色んな人たちに出会いますが、人そのものに出会うことはありません。人でなく人類と言ってもよいですが。人類というカテゴリーに属する誰々さんには出会っても、人類というカテゴリーに出会うことはない。そんなわけで、「今」も人類という概念とだいたいは同じで、行為や状態などを人が表現したりするさいの形式的な語だと考えています。人類と異なる点の一つは、私は人体をもつ色んな人に出会いますが、「今」には出会わないことですね。白人のジョンやマイケルには出会えますが、「白人」には出会えない。「白人」は人種であり、言い換えれば人類という類概念に含まれる種概念です。法人が法律上の人格であるように、「白人」は概念上の存在者あるいは形式上の存在者というか。ただ、白人という語は「今」という語ほど発話や状況に意味が左右されませんので、せいぜい同じようなものとしか言えませんが。
この回答が望んでいた回答になっているかはわかりませんが、今後もし「今」について考えるとき、そのための材料ぐらいになっていれば。

お礼

時間って存在しているのか？
という意味で、私は今回の質問をしたのかもしれません。
知りたかったことは違う気がしますが、長文ありがとうございました

補足

読み返してみたら、いちばん参考になる気がしました。
その時その時で感じ方が変わるのでなんとも。

ありがとうございました。
ほかの方もありがとうございました。

回答No.33

haereticus

「今」と感覚的に感じた0.5秒前が「今」ではないでしょうか。
ベンジャミン・リベットが正しいとすれば脳がアウェアネスを意識するのは0.5秒の時間を要するので、今と感じているものは実際は0.5秒の過去であります。その理論では今を感覚的に感じることは不可能で、私たちの意識はつねに過去であり、意識上では常に0.5秒のラグがあり厳密の意味での今というのは感じ取れないようです。
ですから意識上として捉えられるものに限れば、厳密にいう今というものはなく、すべて過去の事象だともいえましょうか。逆にいえば、「今」と感じている0.5秒後に意識できているそのものが先ほどの「今」だったともいえましょう。
Benjamin Libet, Mind time: The temporal factor in consciousness, Perspectives in Cognitive Neuroscience. Harvard University Press, 2004. ISBN 0-674-01320-4.

お礼

本のタイトルは
「心の時間　－意識における時間的要素、認知科学からの視点－」
という感じでしょうか？

haereticusさんは読まれたのですね？

なかなか壁は厚そうですが、ぜひ読みたい興味深い本です。
Amazonのレビューも当然英語なので、いまのところサッパリですが。

英語バリバリ読めると視野広がりますね。
ありがとうございました

回答No.32

kanto-i

言葉が曖昧というより、人間の感覚が曖昧だと捉えきれないだと思います。

概念なども、感覚でとらえられた人が説明の為に分かりやすくします。
しかし、概念を感じ取ることができれば、つまりは自分の中で形が掴めるほどであれば
確認できることは多いですね。

6つ下だったか、最澄と空海での回答で「本質を感じ取る」話しを書いてます。
知識として得た話しを自分の中で感覚をつかい確認できれば、捉えることができた時だと思います。

捉えきれずに頭で考えても、多くは想像や推測であって
感じたものを言葉に言いかえれば、そのものズバリを書いてあるにもかかわらず
違う方へと流れていくことになります。

言葉とは、感じ取ったものを言葉に変換している物も多く含まれます。
そういう意味で、言葉は難しい所を含んでますよね。
他者の感覚はダイレクトに読みとれないので、致し方ない所ではあります。

お礼

なかなか難しいですね。
サクっと分かるのは無理かもしれません。ありがとうございました。

回答No.31

kanto-i

「今」の基準は、人間の内面にあるでしょう。

今という言葉は、人間が言葉として定義するときに自身の内面を視て
感覚でとらえたものです。
それに言葉をつけた時に「今」とされています。

時間は事象にあり、朝日が昇り日が沈み星空が広がる。
生活として過ごしてく中で、眼に見える変化の観察から名付けられたものでしょう。

事象の観察と、内面の感覚とで捉えるものでは
名があるということでは同じでも、見るものが違っています。
どの視点で、何を見てるかですよね。

ただ「今」を物理的に置き換えるなら、体験してる時となると思います。

似たような話で、刹那の実際の時間の長さは？と言うのがあります。
1/75秒とされているようです。

「今」は、もともと言葉の定義が、感覚を使ったもによるので、感覚で捉える事しかできないもの。
自分の中に見出すだけです。

お礼

「今」という言葉というかイデアがもともと曖昧なものですかね
ありがとうございます

回答No.30

kanto-i

物理的な本質でしょうか。

体験してる時が「今」で、体験が終わったものが過去で、体験してないことが未来だと思います。
別に私が体験してなくても、誰かや何かが体験していれば今は存在するでしょう。

お礼

「今」の基準はどこにあるのか、との疑問も質問の発端のひとつです

回答No.29

nung

>「自分にとっての時間」
>「人間にとっての時間」
>これらから切り離して、「今」というものを取り扱えるのでしょうか？

繰り返しになりますが、時間とは、分子、原子、素粒子、電子、電磁波など、物質(？)の位置が空間内で変化する事であり、今とは、その一断面を捉えた言葉だと思います。

例えば、物質の移動が無ければ、時間も無いのではないでしょうか。
しかし、物質の移動が無くなることはこの宇宙では、一応ありえないので、時間も常に存在する思います。
その時間の一断面が今ですので、時間を観察する意識体が居る居ないにかかわらず、今はあると思います。

もし物質そのものが存在しない宇宙があれば、そこでは、時間も、今も、存在しないかもしれません。
空っぽの宇宙に、時間が存在するかどうか？
空間だけの宇宙とはどんな物か？
物質が無くても、空間が存在するのか？
考えて見ると面白そうですね。

お礼

＞その時間の一断面が今です
そのあたりも疑問なのです。

＊参考
↓このＱＡのベストアンサー（No.3）
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3450686.html

回答No.28

莽翁寒岩 一笠一蓑一杖（@krya1998）

どんな先端の今における今も、過去の突端であり、
どんな過去の今も、それまでの過去の突端ですね。
実は、今というのは存在しない。つまり過去だけだと思います。
ただそれを永遠なる現在として私達はそういう前提と観念で生きているという現象的意識に居るだけでしょう。
しかし根源的唯一実在者は過去も未来も、全てが永遠の現在でしょう。
つまり、一枚の絵画の全体を同時に眺めているようなものでしょう。

お礼

参考にします。ありがとうございました。

回答No.27

sheep67

個人的意見です。

自我の範疇では
時間が流れてる感覚は、過去の記憶と未来の予想の2つの間で再帰的なループが成り立つことで起きます。
その一つのループは、脳波の１周期に相当すると思います。
記憶と予測の間で齟齬や矛盾がないことが確認認識されることで、その短い時間が流れた、と知られるように思います。
別の言い方だと、意味不明にならず、現在を通過する形で過去と未来の間に因果律が成立してる状態，とも言えます。

現在は上の過去と未来に挟まれたところにあると推理される極限概念かなと思います。
なので集中度が上がって脳波の周波数が上がると、過去と未来で囲われることで定義される現在の幅が小さくなります。
いくら頑張っても、理念上の点にはなりませんが。

本当の現在そのものは知ることは不可能で、永遠の未知や生そのものです。
というのも点においては脳の思考パターンである因果関係が成り立っていないからです。
真の今である現実は、生々しい未知そのものですが、そうなるとある種の世界観の変更やパラダイムシフトになると思います。
つまり、今とは、もはや概念ではないし、脳の機能で知られるものではないと思うからです。

真の今は、過去でもあり現在でもあり未来でもあるので、すべての時間が今ですから、これは永遠の別名です。
１０００年前に行こうが未来に行こうが、そこで常に今ですし。
なので、概念としてではない、本当の永遠という今は、やはり人には理解できないと思います。

生々しさという意味での今は、体験のみ可能で理解不可能です。
というのも上に書いたようにそこには因果律がないから、人の思考が介入する余地がありません。

おおまかにこんなふうに思ってます。

お礼

うーむ、脳波の周期うんぬんについては怪しさを感じるんですが、
どう考えるかは自由ですからね。拝読しました。

回答No.26

ukiyotonbo

＞ないものとないものにはさまれると、
＞どうしてはさまれたもの自体もないことになるのですか？

大地と空に挟まれた地平線は、あれが地平線だと言われりゃ、確かに地平線だけど、
電線のような線があるわけじゃない。

過去と未来に挟まれた今だって、今だといわれりゃ、確かに今だな。
でも、過去も未来もどこにもありはしない。今は、そんな過去と未来の地平線。
なんにもありはしない。なんにもないものを客観的に探求しても無駄。電線は見つからない。

過去も未来も今も全部あなたの中に存在する。今は、あなたのことなんだな、驚いたことに。

お礼

大地も空も実際にあるわけで、ないものとないものにはさまれたの例えにはならない気もしますが

でも人がそれぞれどう考えるかは自由ですからね。わかりました。

回答No.25

angkolwhat

#19
>意識がない時、
>自分がいない世界、
>このような場合でも「今」はあるのでしょうか？

「ない」

人は常に「今」を意識しているわけではない．しかも，連続的な「今」も，絶対的な「今」も存在しない．
何かに没頭して「今」を意識しない場合，不幸な事故で意識不明になっている場合と同様，その主体に「今」は存在していない．同じく，自分がいない世界（過去や未来を含めて）には「意識」を呼び起こす主体が存在しないので，そこにも「今」は存在しない．さらに，死者・物には呼び出す「意識」の存在が確認できないので，ここにも「今」はない．
従って自ら呼びかけて，もしくは他者により呼びかけられてこれを意識する瞬間のみ，その主体（両者）に「今」が誕生する．ただし，これはそれぞれの主体に誕生するものであって，絶対的・共通する「今」は存在しない．

説明を必要とする定義だったとしたら，力不足でした．

お礼

いろいろ参考になりましたよ。
ありがとうございます。

回答No.24

hanniyagi100

ひぃ・ふぅ・みぃ、よ－・いっ・　今、何時だい？、むっ時だ、なな・や－・・
と勘定をごまかす落語がありましたが。
いつ、とは、何時（なんどき）か？の意味ですよね、日本語、では。
何時か？とは、太陽はどの位置にあるか、一応、決まっている、太陽が描く奇跡の、どの点、時点、は
何処か？を聞いているのであり。今、何時か、は。聞いた者が、今、と認識した、時点＝時刻、を聞いていることになるのです。
何時を、いつ、とひらがなに置き換え、質問した意図は、ひらがな思考（アルファベット言語思考？）
への退行、でなければ。時間、に対する疑問であろうと推測します。
時間とは、時点と時点との距離、もしくは、時刻と時刻との、間、を、時間、と言います。
今、とは、一瞬、あっという間、と表現されるように、一回、瞬きをする、間。あっ、という言葉を発する間、という時間、なのです。それ以上短い時間を意識する事は出来ない。とされる認識単為が、今、と言われるものです。数学の限りなくゼロに近い単為時間、としての、時点、ではないのです。
今は何時ですかとは、今という認識単為は、どの時点ですか。という、大きなものを小さな穴に押し込めようとする、無理、矛盾、ともなります。
今何時ですかと質問されたら、秒単位まで答えと、答えた時には、その時刻は過ぎており、質問者が、
今はいつですか。と質問した、今、はすでに、今、ではなく、過去なのです。
あなたの質問を、無理、矛盾としないためにも？、今という時間単位を広げる、大きくすることはできます。昨日も今日も、今の内、と認識することは出来るし、今の時代とか、今世紀、とすれば。
今は、１００年単位にも広がります。
世界もあなたも、変化してゆく過程として、今、ある。今しかないもの、との意味もあり。
それなら。あなたの人生、一生、が常に、今、なのです。
一日生きても、１００年生きても、同じように、今生きている、今死のうとしている。の意識しか起きない事になります。佛教の悟って一日生きるは、悟らず１００年生きるに勝る。意味でもあるでしょう。

述べてきた、時間、は、地球の自転、を一日、公転を一年、と人間が決めたものです。

何のために決めたか、変化、を知る、計る、物差し、が必要と考えたからです。
物差し、が、時間、である訳はないですよね。物差しを当てる、対象が時間となるものですよね。

長くなりますので。

距離＝時間　と書いた、ことだ少しふれて、止めにしますが。

グリニッチ天文台の真上に太陽が昇った、最も太陽の高度が高くなった時を正午、と決めたのが、世界標準時
、ですね。地球上の、ある地点で、同じように、正午、を決めたのが、地方時、となります。
標準時と地方時の差は、経度の差、つまり、距離の差に一致します。時間＝距離　ですよね。
ゴム時計と言われる、時間概念を持っている人々がいるようですが。時間ではなく、距離を固定すると、
時間が延び縮みすることになります。歩くのと、車を走らせるのとでは、所要時間が違う、
時間が小さくなる。時間が縮む、と考えても、矛盾はないんですね？。
ともあれ、時間と距離が無関係ではあり得ないのです。も一つの時間、
変化＝時間　の問題になります。

お礼

一般的な考えとしての「今」の説明はそうなるのですけど、
時間とは何か、今とは何かまで含めて、今とはいつなのかという疑問を解消したかったのです。

いままでの回答でいくつかヒントが得られました。
ありがとうございます。