日本でのビジネス訓話として昔良く使われたこの話ですが、英文含めて探してみましたがそのものズバリな格言名言はありませんでした。
一般的によく使われる用法としては、例えば切手収集が流行っていたとして
「記念切手の発売日に並ぶのは愚か者だよ、例えばゴールドラッシュで儲けたのは金を掘ったものではなくて金工夫にシャベルを売った人だったのだよ。このように視点を変えて切手帳や記念切手の発売日カレンダーを売るなどの周辺ビジネスに力を入れる方が儲かるよ」
というように、視点を変えることで儲かるやり方もあるんだよという訓話です。ただし現実はそんなに簡単ではありませんでした。
この話由来としてはゴールドラッシュで儲けた人がかなりの有名人であるからでしょう。
最も有名なのはジーンズで有名なリーバイストラウス(リーバイスの始祖)です。彼は作業服とドライフルーツを売りまくって財を成しました。
当時アメリカ東西を結んだ鉄道会社の社長がスタンフォード氏。息子の死を期にスタンフォード大学を作りました。
最も稼いだ人と呼ばれるのはサミュエル・ブラナンです。
彼は当時新聞屋でしたが、ホームセンターのような何でも屋を開いて転売で大儲けしました。
当時3ドルだった卵が当時のカリフォルニア400ドルで売り買いされていたそうです。
アメリカン・エキスプレスの源流のウェルズ・ファーゴも有名です。
これらの話はちゃんと書いてあるリンクを下に貼ってありますので御一読下さいませ。
結局誰が一番儲けたの?と歴史に詳しいアメリカ人に聞くと、「政府だよ。月額20ドルの外国鉱夫税でガッポガッポ持って行ったからね」と言っていました。
調べてみるとゴールドラッシュの狂騒が終わった後には何も残らなかったのではなく、何もなかった小さな街に30万人が移民してきたため、交通が発展し街も急速に発展しました。選挙も行われるようになり、大規模農業もこの頃から始まりました。伝統的に移民に優しく、先進的な政策を採択するカリフォルニアは人類有数の進んだ都市となっています。
また、この訓話はオジサマがしたり顔でよく使いたがる少し古いビジネス訓話の一つなので、上記のいろいろ知った後でも「そうなんですか!」と言ってあげて下さい。
以上参考になれば幸いです。
お礼
回答いただきありがとうございました。ことわざあると思っていまして、ことわざ辞典を始めいろいろ探しましたがわかりませんでした。どこで聞いたかこの逸話だけ脳裏に残っていました。もやもやが吹っ切れました。助かりました。